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第8話 呪いと決着


 私とヨウコは宝箱に手を掛け開けてみるとその中には黒い剣があった。


 「黒い剣?」


 「これってミナミが持っている剣かな?」

 私は空間収納から剣を取りだし違いを見てみることに。

 すると所々違う。


 「多分違う剣だと思う」


 「お二人共、宝箱の中身は何でしたか?」

 メリアが来た。


 「これだよ」

 私は手に取り黒い剣を見せた。


 「これは剣ですが何の剣なのでしょう。

 持ち帰り武器屋の人に聞いてみましょう」


 「うん」


 「黒龍、強かったね」

 

 「うん、でもミナミが息を合わせてくれたから倒せたからありがとう」


 「ヨウコだって……ふふっ」


 「………!?み、ミナミ!それ!」


 「え?」


 「ミナミ様!?それはどうされたのですか?!」


 私は2人の目線の先を見て言葉を失った。


 そこには私の左腕から左手まで真っ黒になっていた。


 「な……に?これ?」


 「ミナミ様!………まさか!この武器!」

 メリアは私が左手で持っている武器を取り上げる。


 !


 「これは!!」


 なんと取り上げた黒い剣がミナミの元に戻っていく。

 

 「ミナミ!手!」

 ヨウコに言われ、手を見ると


 「何なの……これ」


 手の甲には紋章が描かれていた。


 「これは!間違いありません、ミナミ様が手に入れたその武器は呪い武器です!」


 「!?の、呪い!?」


 「はい、その手の甲の紋章で確実になりました。

 貴方はその剣の持ち主となった。

 もう捨てたとしても戻ってきます」


 「どうしたらいいの?」


 「呪いを解除する方法はありません、申し訳ございませんミナミ様」


 「………ミナミ」


 「………そうなんだ………私は化け物になっちゃったのかな?

 もうこの腕じゃ依頼は出来ないのかな?私は………また一人になるのかな?ごめんね二人共」


 !


 ミナミの声は弱々としている。


 ばふっ。


 ヨウコはミナミを抱きしめた。


 「私はミナミを見捨てない、一人にもさせない。

 私はミナミを託された、私にはもう覚悟がある。

だから大丈夫だよミナミ」


 「ミナミ様、私も貴方を捨てません。

 呪いがあろうが無かろうがミナミ様はミナミ様です。

 対応を変えるつもりもありません」


 「嫌われないかな?」


 「嫌う人が入れば私がお説教します、ミナミ様が優しい人物である事を何時間かけて話し込みます」


 「ふふっ、メリア。

 笑わさないでよ」


 「ふふっ、私はミナミ様とヨウコ様のメイドですから。

 主に危害を加える者は容赦いたしません」


 「うん、ありがとうメリア、ヨウコ」


 「それじゃあ帰りましょう、ギルドマスターに報告していっぱいお金もらいましょう」


 「そうだね!お家も貰えるみたいだし」


 私達はダンジョンを出るのだった。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 その頃


 「はぁはぁ」


 「くっふふ〜お疲れでしょうし速く眠りません?」


 暴剣はパプルの攻防で体力をかなり失っていた。


 「眠る、ああそうだな!お前を倒して眠るとするかねぇ!!!」


 「ふふっ!バープルフィールド!」


 !?


 突然地面が紫色に変わる。


 (なんだこれは!?地面が変わったが、特にこれと言って何も無いが)


 「さぁ、苦しんでくださいね」


 「むぐぅ!!!な!?」


 突然体が苦しくなる。


 「これは!!まさか!!」


 「あら?もう分かっちゃったなんて天才なのかしら?そう、このバープルフィールドは地面に付いている者に毒のダメージを与え続けるの」


 「クソ!まさかここまでとは!」


 「それに動くと更に奪われますよ〜死ぬ〜助けてくれ〜とか言ってくれるかな〜」


 (こいつ、フィールドの効果が効いていないのか!?だが地面に触れているはず)


 「さて、私の魔法で終わりです!さようなら、暴剣、パプルバースト!!!」


 !?


 (クソ!ここまでとは!みんな、すまない!7ブレイカー失格だぜ)


 ドカーン!!!


 「くっふふ〜弱い弱い〜でもこれで逃げた者達を追える。

 暴剣さん?そんな弱い人には合わない二つ名ですよ〜」


 (うん?冷気?)


 カチコチ。


 !


 パリン。


 「何かあったから駆けつけてみたけど、あんた誰?」


 そこに居たのは氷火だった。


 「貴方女の子ですよね?その後ろにいる男の人をこちらに渡してもらえませんか?さっさと始末しますので」


 「見た感じ悪そうな感じね、渡せるわけ無いわ。

 元仲間なんだか!」


 「あらら?お仲間でしたの?名は?」


 「私は氷火、今は地下に住む者達の仲間の一人です。

 この暴剣は倒させはしません、私が相手です」



 「そんな弱い腕で何を守るのですの?」


 「氷結」

 

 !?


 パプルの頬から血が垂れた。


 「え?」


 「高速の見えない氷の刃を飛ばしたの、見えたかしら?まぁ見えてないと思うけど」


 「クソガキが!!!私を誰と思っての行動ですか!!!」


 「え?侵略者でしょ?始末するしか無いでしょ?悪は潰す、7ブレイカーの考えと同じよ」


 「無駄話は終わりよ!!!これでもくらえ!!!パープルノヴァ!!!死んどけ〜!!!!」


 ………。


 (……愚か)


 ドカーン!!!


 「おっほほほ!ザマァ無いです〜、くっふふ〜、終わり私を馬鹿にした女も男も始末です」


 ………。


 (む?)


 (え?……)


 パリン。


 「氷の壁………今の攻撃は全て無効よ。

 痛くも痒くも無いわ」


 「な!?」


 「終わりよ、絶対零度!!!」


 !


 ………。


 …………。


 「ふぅ〜」

 氷火が息を吐くと白い息が出る。


 「凍ってなさい……まぁ声すら聞こえないし、もしかしたら死んでるかもね?……まぁいいわ、侵略者は消えてもらわないといけないし………さてと、こいつを運ぶしかない……面倒いな」


 氷火は倒れる暴剣を運ぶのでした。




 













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