第27話 夢の中で得た力
ミナミ達はブルーライト街にたどり着いていた。
そこで情報収集をして居るとどうやら水色の玉は街の道具屋が持っている事。
私達は早速道具屋に入る。
「いらっしゃいませ〜」
若い女の店員が居た。
「あの、水色の玉……ありますか?」
「えっと………もしかしてあそこに置いてあるこれですか?」
若い店員は後ろの棚を指差す。
そこには水色に輝く玉がある、針もその玉の方向を向いている。
「これです、貰ってもいいですか?」
「いいですよ、私も何でこんな玉が置いてあるのかよくわかんないですよね?
貰っちゃってください」
若い店員は水色の玉を私に渡した。
「ありがとうございます」
「難なくゲット出来たねミナミ」
「うん」
そうして私達は道具屋を出て最後の玉の場所を知るためにアイテムを取り出す。
すると針は後ろの方を指す。
「戻らないといけないみたい」
そうして振り返ると針はまた先ほど向いていた方向を向く。
「え?な!」
「ミナミ、これ……もしかして」
「……うんまさか……私…を指している」
「………どうしましょうかミナミ様」
「空間収納の中、あったっけ?」
私は空間収納の中に手を伸ばし探す。
(うーん、これでもない……違う……これも違う………うーん………うん?これは!)
私は手の感触で丸い物を見つけ、取り出してみる。
!?
「こ、これは!」
その手にあったものは真っ黒の玉だった。
アイテムを近づけると針がプルプルと震え出し始める。
「これみたいね」
それはかなり前、ギルドマスターから貰った暗黒玉だった。
確か、持っとくだけで強くなれるって言ってたっけ?
「ミナミ様、それが最後の玉なんですね。
まさかこんな近くにあるとは」
「うん、私も驚いている。
確かにこれまで針が指している方向がたまに自分に向くことがあったの」
「ふふっ、ミナミらしくて良いかも。
それじゃあ玉も集まったことだし、セラス街に戻りましょう」
「うん」
そうして3人はセラス街へと向かうのでした。
しかし、それを見ていた者が居た。
(ケケケ!あれは巫女と居た冒険者!……巫女は居ないな、ここが攻めどきだ!)
「ミナミ!」
?
「!な!」
突然の奇襲、襲ってきたのは黒い服を来た男、見た目は悪そうな感じ。
「何?急に攻撃してきて」
「へへへ!お前ら、巫女と居た冒険者だろ!巫女が居ないのを好奇にお前らを始末しようって思ったんだよ!」
「へぇ、てことは貴方は闇の使者って事で良いのよね?」
「そうだよ!俺は闇の使者だ、ガキ狩りと行こうか!!!」
ガキン!
ガキン!
ガキン!!
ミナミと男のぶつかり合い。
剣は激しく音を立てる。
(ちっ!このガキこんなに強かったか?いや、ありえん。
巫女によってぬくぬくとしていた冒険者だ!まぐれだこれは!)
(単調だし、そこまで強いってわけじゃないかも、そろそろ終わらせようかな?)
「さっさとくたばれよ!!!クソガキ!!」
(む!)
「ダーク・バースト!!!」
「ぐは!」
男はミナミが至近距離で繰り出した衝撃波をもろにくらい吹き飛ぶ。
「どうかしら?ガキガキばかり言わないでくれる?
一応女の子なんだから」
「女だろうとガキはガキなんだよ!!!失せろよ!!!クソガキ共!!!」
!
突然男はヨウコに狙いを定め襲いかかる。
ヨウコは突然の攻撃に油断していた為武器を取り出せなかった。
「終わりだ!!!クソガキ!!!」
(させない!!!!)
ガキン!!!
(な!)
「はぁはぁ、させるとでも!!!」
攻撃を止めたのはミナミだった。
「な!お前、あれだけ距離があったはず!」
「そんなの知らない!私の仲間に危害を加えるやつは死んじゃぇ!!!!」
「ぐわあああ!!!!」
ミナミの剣が男の首を吹き飛ばした。
男の首は吹き飛び、胴体は地面に倒れた。
「はぁはぁ……」
「ミナミ」
「ヨウコ、大丈夫?」
「うん、ありがとう」
「ミナミ様、ヨウコ様……また奇襲される可能性もありますし早めにセラス街に向かいましょう」
「そうだねメリア、ヨウコもそれでいい?」
「うん」
そうして私達はセラス街に急いで向かう事に。
そうして2日後
セラス街に戻ってきた。
しかし、2日も寝ずに歩いたので疲労もあり、宿屋に入る頃にはふらふら状態。
そしてベッドを見た途端、ふらふらした体でベットに倒れ込んだ。
………。
……。
(ここは?)
目を開けるとそこは真っ暗な空間だった。
(ここは夢?……現実?)
私は立ち上がる。
辺りを見渡しても真っ黒な空間しかない。
すると
コツコツ。
こちらに歩いて来るものが。
(敵!?)
私は警戒をする。
そこに現れたのは、ヨウコと一人のおじさんだ。
「ヨウコ!?え?何で?」
「私も分かんないだけど、おじさんいわく……ここは夢の中らしいよ」
「えっと………おじさんでいいですか?」
「ふぉっほほ、ベルタと言う名だ」
「あの、ベルタさん。
一体何のようですか?」
「お前達………7ブレイカーを知っているか?」
「知ってるよ」
「賢者の考えなのだが、災厄を復活させて完全消滅させようとしている」
「復活!?ふ、復活させるんですか!?」
「ああ、それで賢者は7ブレイカー達に極意を習得させた。
災厄を倒すためにな、そしてここからが本題だが……お前達……お前達には究極融合を扱えるようになってもらう。
勿論、ここでな」
「き、究極融合!?………って何ですか?」
「ミナミ、多分……合体だと思うよ」
「ふぉっほほ、もう一人の少女は賢いのぅ。
そのとおりじゃ」
「合体………って!もしかしてヨウコと!?」
「そうじゃ、その力があれば必ずや災厄にも届くじゃろ」
「今の力では太刀打ちできないのですか?」
「ああ、無理じゃ。
その程度の力では到底な」
「……合体をすれば太刀打ち出来るってことだよね?
元に戻ることは?」
「時間制限がある合体じゃ、それとあまりにもダメージを受けすぎると解けるぞ」
「ヨウコ、やってみよう」
「うん」
「まずは2人の意識を集中させるのじゃ、手をつないで目を閉じる」
私とヨウコは言われた通り目を閉じる。
(感じる……ヨウコの力の流動が)
(熱い力が感じる、ミナミの力)
「そしてこう叫ぶんじゃ、究極融合!ってな!」
「き、究極融合!」
「究極融合!」
!?
すると2人の体はゆっくりと溶け一つとなる。
が……。
「え?……」
自分の体を見ると私の体にヨウコが突き刺さっていた。
「な、なにこれ!?」
「失敗じゃ、どっちかかんだじゃろ?」
「うっ、私です」
噛んだのはヨウコだ。
「これ、解けるのに時間は?」
「まぁ、少し時間がかかるぞ」
「そんな事してたら、みんな来ちゃうよ。
他の人達も」
「安心するのじゃ、ここは夢の中……現実だと5分とかしか経っとらん。
まだ夜じゃろ」
「良かった……」
そうして私達は何度も何度も試した。
しかし、中々成功しない。
「ミナミ、ごめん」
「ヨウコが謝ることじゃないよ、私さヨウコの事知りたい。
ヨウコは今どうしたい?」
「私はミナミと隣に立つ為に強くなりたい。
だから」
「私も同じだよヨウコ」
!
「私もヨウコみたいに強くなりたい、だから一緒に強くなろう」
「……うん!」
「………お主達……そろそろやるかね?」
「はい!」
(気持ちを集中、私はヨウコ)
(私はミナミ……一つになる為に)
「行くよヨウコ」
「うん!ミナミ」
「究極融合!!!!」
!?
それは夢の中にいるはずなのにものすごい圧が起きる。
(ふぉっほほ!こりゃ〜凄い子じゃのぅ)
バチバチ……。
「ふぅ……」
「お主、鏡を見てみるのじゃ」
ベルタは地面から大きな鏡を出現させる。
「これは!」
そこには真っ白の長い髪に黒い星のヘアピン、片目は茶色、もう片方は青色。
服装は白い衣に黒い羽衣があ服装だった。
「これは……これが融合した私達」
「そうじゃ、ミナミに宿る闇と呪いの力、そしてヨウコに宿る光の力が一つになっておる。
絶大な力が溢れてこんかね?」
(確かに力が湧いてくる……凄い……これが合体)
「これ、魔法とか出来たりするんですよね?試しにいいですか?」
「それなら構わんぞ」
するとベルタは大きな的を出現させた。
「ブラックボール!!」
どかーん!!
!
(これ!凄い……凄い力だ)
「満足かね?」
「あの、剣技もいいですか?ジャッチメントを使ってみたくて」
「いいぞ、ほら剣じゃ」
そうしてベルタは私に剣を渡し的を用意した。
「いけ!!ジャッチメント!!」
!
(す、凄い威力……これは)
その時
!?
「うわ!」
突然融合が解けた。
「時間はたったからのぅ、それでじゃ……お主……ヨウコ……意識をミナミに委ねたじゃろ?」
!
「な、何でそれを!」
「口調がミナミっぽかったかのぅ。
どうしてじゃ?」
「私はあんまり戦闘が上手くないから、ミナミに委ねていたらどうにかなるって思って」
「そうだったんだ、私……気づかなったよ」
「ヨウコよ、お主はミナミの隣に立ちたいのじゃろ?ここで隠れていたら、お主は変わらんぞ」
「でも!私は………弱い……貧弱で……ミナミを守るつもりが殆ど守られていた。
だから……」
「お主はそれで良いのか?」
「それは」
「ヨウコ……私はヨウコにも戦いの楽しさを知ってほしい。
勿論、こんな殺し合いのような感じじゃなくて。
いつかさ、また平和になったら私とヨウコ……2人で闘技場に出ない?
そして決勝戦で私とヨウコのぶつかり合い、きっと楽しいはず。
だから、ヨウコは弱くない。
親友の私が保証する」
「ミナミ……ごめんなさい」
「ヨウコ、賢者や鈴音さんに見せつけてあげよう!強くなった私達を。
そしたら、なんだか楽しくなっちゃう気がするから」
「ふふっ、ミナミは本当に変わってる。
分かった……もうミナミに意識を委ねない……」
「どうする?そろそろ、朝になる頃じゃ。
あと1回ほどかの」
「やろう!ミナミ!」
「うん!ヨウコ最高だよ!」
そして
「はああ!!!究極融合!!!」
!?
(ぐぅ!!!なんて圧じゃ!じゃが……ふぉっほほ!これこそ)
バチバチ…バチバチ。
「……出来たみたい」
「これが本当の力じゃ、……名はなんと呼ぶ?」
「あっ、確かに……名前……居るよね?メリアとかになんて呼ばれたらいいかな?
ミナミとヨウコだよね…………うーん……ヨナ!これでいい」
「ヨナか……まぁいいじゃないか。
そろそろ目覚める頃じゃろ、その力存分に使うといい。
勿論、最後まで取っておくのじゃぞ」
「分かっています」
「はああ!」
!?
「うわぁ!」
ベルタの魔法で合体が解けた。
「さてと、もう目覚めの時じゃ。
頼むぞ……若き者達よ」
「……ベルタさんはもう会えないのですか?」
「ふぉっほほ……また会えるさ、何処かで……お前達が成し遂げられたのなら」
「……はい」
「それじゃあお別れじゃ、さらば!」
!?
2人に眩しい光が差し込む。
そして
「は!」
目を覚ますとベッドの上で寝ていた。
隣には私と同じように目を覚ましていたヨウコが居た。
「おはよう……ヨウコ」
「おはよう……ミナミ」
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