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第22話 集いと招集

その頃

 朽ちた街に集まる者達が居た。


 それは闇の使者達、何名かが集まっている。


 「……集まったのには理由がある」

 一人のヒゲの生えた男が言う。

 全員黒いフードを被り顔を隠している。


 「今更、現状を把握したくてとかか?」


 「おい、調子に乗るなよ……〇〇」


 「あ?おっさん、上じゃなきゃ殺ってるぜ……」


 「はぁ、それで他の闇の使者達は?」


 「何名かは死にました、巫女と賢者によって。

 それに残りの何名かも消息不明です」

 女が言う。


 「そうか……」


 「あの、こんな事を言うのは野暮ですが賢者や巫女を倒せるのでしょうか?

 上の位の闇の使者ですら赤子のように殺されてますし」


 「ミレイ……お前の言いたいことは分かる、だが我々は成し遂げなければならん。

 命を捨ててでもな、あの方の復活を」


 「ですが……」


 「ミレイ、あんたは私達があんな人間に負けるとでも思ってるの?」


 「それは………うーん……」


 「ミレイ……お前はどうしたい?ここから抜けたいか?」


 「え?抜けれるんですか!?」

 突然一人の黒フードの男が言う。


 「ああ、逝けるぞ」


 「え?」


 ザシュ。

 男の首が吹き飛び、ミレイの前に転がった。

 

 ドサッ。


 「ひぃ!」

 ミレイは引きずった顔をする。


 「抜けたいのなら抜けていいぞミレイ、だがこうなる。

 我々に敵対する者になるからな、例えばどんな理由があろうと」


 「や、やだよ……死にたくないの」

 ミレイは言う。


 「なぁおっさん、コイツ絞めちゃって野ざらしにしません?

 そしたら奴らに動揺させれることだって出来るかもしれないぜ」


 「フッ、それはいい考えだな。

 ミレイ、そうなりたいか?」


 「いいえ!私は成すことをします!!!闇の使者として務めます!」


 「………最初からそう言えばいいんだよ、我々からは逃げられん。

 一度入った者はな……」


 「うっ」


 「さてと、ゴミはここに置いとくとして。

 あの方はどちらに居ると思う?」


 「おっさん、あんた知らないのかよ」


 「おっさん……まぁいいか、それでお前は知っているのか?」


 「天空大陸の神殿の奥で眠っているそうだぜ、だが天空大陸には闇の扉を閉める必要があるそうだ」


 「何?扉を閉めないと行けないのか?」


 「情報によればな、それで今、玉の在処を聞いていたら何やら冒険者達が集めているらしい。

 奴らも天空大陸に向かうそうだ」


 「フッ、それは好都合だな。

 その冒険者を殺っちまえば玉を回収出来る」


 「……それは辞めたほうがいい」

 一人の男が言う。


 「ブルー、どういう事だ?」


 「レイって言う者が居たのを知っているだろ?」


 「あー居たな、わよんって言っている奴だよな?結構そこそこ強いらしいな」


 「そいつは殺された、奴らにな」


 !?


 ここに居る者達は驚く。


 「何だと?レイがやられたのか?」


 「ああ、赤子のように始末されたぞ。

 俺はレイの死ぬ瞬間も見ていたからな」


 「……そうか、なら無闇に襲うのは野暮か。

 それならどうすればいい」


 「奴らに玉を集めさせ、天空大陸の道を開かせる。

 そして、開いた瞬間に一気に神殿まで向かう。

 それが一番得策だ」


 「まぁ、確かに……だが邪魔者をある程度は片付けたほうがいいだろ?」


 「確かに」


 「お前ら、玉を持つ冒険者は無視しろ。

 攻撃はするなよ」


 「は!」


 「ミレイ、お前に潜入させたい。

 冒険者の中に入りいい奴のフリをしろ」


 「え?でも」


 「あの男の末路の用になりたいのなら、いいんだぞ?

 女だから、まぁ楽しんだあとからだけどな」


 「わ、分かりました!やります!やらせてください!」


 「それでいい、それとお前が冒険者と共にするとき我々が何回か襲うだろう、だがお前は本気で我々を殺しに来い。

 それくらい本気じゃなきゃ、バレる可能性もある。

 いっそ、めった刺しにしてでもな」


 !


 「……」


 「あの方が復活した暁にはお前を解放してやる、なあにあの男の末路にはならんし、楽しむつもりもない」


 「分かり……ました」


 「では、各々頼むぞ。

 この世界はあの方の物!闇の使者達の力を見せる時だ!!!」


 「うおー!!!」


 そのおっさんの言葉の直後


 「ふ~ん、面白い事考えているんだね?」


 !?


 闇の使者達が一斉に振り返る。

 そこには綺麗な白い衣を纏う女が居た。


 「お前は誰だ?闇の使者達ではないな?」


 「私は賢者よりも上の位の者……まぁ神って言われている者だよ」


!?


 (神!?本で見たことはあるがまさか!?)


 「我々を始末しに来たのか?」

 おっさんは言う。


 「違うよ、別に襲うつもりも無いし殺すつもりも無い。

 アリが何人居ようと龍には勝てないでしょ?」


 (コイツの言葉は本物だ、我々は神からしたらアリ程度の強さということだ)


 「では、なぜ現れた?」


 「お前は何もんだよ!!!」

 一人の闇の使者が神に斬りかかろうとする。


 「やめろ!!」

 おっさんは言う……だがその言葉は遅かった。


 ボロボロ。


 瞬きした瞬間に男の体は木っ端微塵となって居た。

 

 「……何?私を殺る気なの?ふふっ、沢山のお肉になってくれるのかな?」


 「お前ら!この方には手を出すな!!!いいな!!」

 おっさんは言う。


 「ふふっ、貴方は冷静なのね。

 まぁいいわ。

 それで理由だけど、この世界は退屈なのよね?争いはあんまり好きじゃないけど、なさ過ぎなのも退屈。

 だから、貴方達を監視しながらも手も出さない」


 「つまり、我々に強力してくれるって事か?」


 「いいえ、強力するつもりもない。

 私は神……人や貴方達に加担もしない、まぁこの世界のバランスが崩れそうになった時、私が動き調節する」


 「……そうか」


 「ふふっ、貴方の策略……期待してるよ?潜入させるって言ってたよね?

 楽しませてもらうわ……」


 そう言い神は静かに消えた。


 (あれが神……賢者よりも上……あまり関わらないほうがいいか。

 あの方が復活した時に一応言っておくか)


 「おっさん、あの神様?めっちゃかわいくなかった?」


 「おい!お前、神の前でそんな事考えていたのか。

 呆れる……」


 「いいじゃねぇか、それよりも作戦を実行するんだな」


 「フッ、その通りだ。

 では各自頼むぞ」

 そうして闇の使者達はバラバラに別れて散っていった。


 (私は……冒険者に入ればいいのよね?玉を集めている冒険者……どんな人なんだろう……)

 ミレイは不安を抱えながら闇夜に消えていく。



 それを見守る者が……。


 (神が来るとは……それに仕組むつもりか……ミナミ達に伝えておくか)

 男は静かに消えた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 その頃

 

 賢者達はある場所に集められていた。

 ここは賢者しか入れない、究極の空間……その他の者が入ると一瞬にして細切れになる。

 

 「さてと、ここに呼んだ用件はなんだ?数人は魔人と共に置いてきたが」

 一人の赤い髪にショートヘア、半袖半ズボンの男が言う。


 すると椅子に座っている青髪ロングヘア、頭に星のアクセサリーをつけた女が顔をあげ。


 「呼んだのは天空大陸の件について」


 !?

 集まった賢者達がざわつく。


 「て、天空大陸って空にあるあの大陸の事だろ?

 あれを圧縮してあちら側に送る、それが目的だからな」


 「それなんだけど、どうやらあの者が復活する可能性があるみたい」


 !

 

 「え?あの者ってまさか!」


 「ええ、救世主によって倒された災厄がね」


 「そ、それってまずい状況じゃ」

 小さな女の子が言う。


 「みお、貴方は心配しなくていいわ。

 貴方は次期賢者候補なのだから」


 「そうだな澪、心配するな。

 俺達がなんとかするからよ、それに巫女も居る」


 コツコツ。


 現れたのは鈴音だ。


 「全く、ここに入るために何分時間がかかると思っているんですか。

 私にも加護が欲しいですよ」


 「鈴音は全く口が悪いな、それよりもそっちの方は問題ないか?」


 「ええ、問題ありません。

 優秀な方達なので、メリアもいますし」


 「……お前の元側近メイド……だったよな?扱い悪くねぇか?」


 「いいのよこれくらい、メリアにはこれくらいが丁度いいの。

 それよりも、ヤツが復活するってホント?」


 「ああ、ホントだぜ?」

 すると奥から一人の男が。


 「あんたは人間よね?何でここに?」


 「俺は賢者見習いだからな、それはそれとして俺は神とその集う闇の使者達を見た。

 そこで奴らは冒険者の中にスパイを仕込んでおくと考えている。

 スパイは女だ」


 「その女は闇の使者なのよね?扱いひどくない?」


 「知らん、奴らも奴の復活を考えている。

 排除する必要がある」


 「ふ~ん」


 「話を続けていいかしら?……それで私は考えたのですが復活させて完全消滅させようと考えています」


 !?


 「は!?おい、お前正気か!?災厄が復活するんだぞ!!

 何人の人が死ぬと思っているんだ!!」


 「……神は手を貸さないらしいぞ、バランスを取るためらしい」


 「神……俺達よりも上の存在……」


 「あの、神って何人居るんですか?」

 鈴音が聞く。


 「沢山居る、火の神や水の神、山の神も居る」


 「沢山居るんだね」


 「言っとくが神はケタ違いの強さだぞ、瞬きしている内に殺される。

 それくらい強い……」


 「何言ってるんですか、戦うわけないでしょ。

 それで闇の使者をまた葬ればいいんですね」


 「あの、聞いていた?災厄を復活させてその直後に消滅させるの」


 「いや、殆どの賢者が怒っていますよ。

 平和を壊す気かって」


 「……皆のもの!落ち着け、何も世界を破滅させたいわけじゃない。

 これは救世主からのお願いだろ?」


 !

 賢者達は静まる。


 「救世主……ね、まぁあの方が言っていたことなら受け入れるしかないよな?」


 「それじゃあ解散、7ブレイカーにも報告しておいて。

 倒すのは闇の使者じゃなくて魔物だけって、勿論こちらに危害を加える者は同じように始末していいって」


 「はいはい、人使いが荒いですね」

 そう言い一人ずつ空間から出ていく賢者たち。


 そして空間には鈴音とその女、そして男が残った。


 「何のようだ?本当の目的は」

 男が言う。


 「この世界と闇の世界を一つにする」


!?


 「あの、何を言って」


 「神殿にある黒と白の混ざる玉、あれは扉を封印する玉って伝えているけど本当は違う」


 「え?」


 「あれは世界を一つにする玉だ、勿論それに触れた者の世界にな」


 「つまり?」


 「お前の頭に考えている通り、闇の使者が手に入れたら闇の世界となる」


 「な、何でそんな物がそこに!」


 「救世主が闇の神殿で災厄を倒した後、その災厄の魂と共に置いたんだ。

 そして、闇の世界に返し封印した。

 そして扉も封じられ、更にと開ける鍵は玉を集める事と強力な魔法をかけた」


 「だけど破られたんだよね?」


 「ああ、鍵を開けた奴は必ず始末する。

 理由が何であれどな」


 ……。


 「それじゃあ、俺達もうかうかしてられんな。

 玉を手に入れ、災厄を倒す。

 それが目的だな?」


 「その通りよ、お願い出来る?」


 「やってやるさ、俺や巫女に任せろ。

 じゃあな」

 男はそう言い空間から出て行った。


 「鈴音、お前の連れている冒険者……あの方が気に入っているらしい。

 しかも、あちら側に置かれているあるアイテムを渡したいそうだ。

 頼めるか?」


 「今から?」


 「いいや、1ヶ月後だ。

 闇の世界でも敵は居る、紗霧が行っているらしい」


 「紗霧……ねぇ……」


 「たくましくなっているわよ?会いたいんじゃない?」


 「ふふっ別にいい、まだ会う時じゃないから」


 「そう、いつかは会えるといいわね」


 「うん、それじゃあ私は調べ物をする為に戻るよ。

 玉は冒険者に任せているから安心して」


 「ふふっ分かっていますよ」


 そうして鈴音も空間から出て行った。


 (………私も戦う時が来る……この身が壊れようともこの世界だけは)


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 翌朝


 ミナミ達は針の指す方角へと足を進めるのでした。


 「ねぇ次の街はどんな街なんだろうね」


 「この先だと………大都のセーブンス街です。

 ここは国王が住んでいますし、大きな街ですよ」


 「ヨウコ、楽しみだね?」


 「もう、遊びに来たんじゃないでしょ?それに大都も魔物の被害があっていると思うし、対処しなきゃ。

 それに闇の使者だっているかもしれないし」


 「分かってる!必ず玉は回収して、天空大陸に向かう!

  でしょ?」


 「まぁね」


 「お二人共、そろそろ見えてくる頃ですよ。

 大都………セーブンス街が」


 メリアに言われて向くと街が見えてきた。


 (うわぁ〜おっきな街だ〜)


 

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