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二章十一話 竜と聖女の来訪

ここは聖シルヴァー王国の王都ジェム。その王宮の執務室で仕事をしている女性がいた。ノックの音に反応して

「入りなさい」

と一言かけると入ってきたのは一人の聖騎士だった。

「カナデじゃない、どうしたの?」 

「聖女様、裁判の予定が入りました。ご準備を」

「わかりました。ねえ、そんなに固くならなくても貴女ならイザベラと呼んでくれていいのよ?」

イザベラは報告書を読みながら気安くそう言った。

「いいえ。貴女には恩がありますし、上司です。丁重にお断りしますよ」

「あっそ、つれないわね。まあいいわ、護衛には竜騎士団(ドラゴナイツ)を用意なさい」

「では、我々聖騎士団はいかが致しますか?」

イザベラは憂鬱そうな顔をして

「最近は邪教徒被害の報告も多いし、王都の警戒にあたりなさい」

「仰せのままに」

翼龍ワイバーンを駆り聖女は仕事へ向かった。


人を引き付けておくために暴言を吐いて領主の屋敷の前で大暴れすると作戦通り沢山の兵が出てくる出てくる。

「何なんだ貴様ァ!」

「こっちが黙ってりゃ調子に乗りやがってクソ野郎!」

「処刑してやる!」

思いっきり煽ったらあいつら、顔を真っ赤にしてそう叫びながら迫ってきた。

取りあえず半分くらいの人数を殴り倒してやった。

「おいおい、雑魚だな。もういないのか。弱えのに数も少ねえのかよ、ブァァァカ!」

我ながらかなり口が悪いな。しかし人は大分集まってるぞ、ひい、ふう、みい、うん。これで衛兵は全員っぽいな。

「みなさーん!酷いことを言っちゃってすいませんでした!」

「今更あやまっても…」

「もう十分集まった、少し寝ておけ!

           雷鳴龍拳(ドラゴスマッシュ)!」

高い位置から兵たちに向けて放った拳は風圧を伴い、雷鳴の様な音を立てて迫った。そこに残ったのは一人残らず気絶した兵達だった。

よし、倒した。殺してないよな?うん。とにかく屋敷にベルを助けに行かねば。

屋敷のドアを開けて、色んな部屋を開けて探しているとアメリが証拠を魔法で記録したり書類を押収したりしていた。優秀だな。と、ミスジがやってきた。

「ダンナ、あいつらは?」

「全員倒してきたが、ベルはどうした」

「居ましたよ、こっちに来て下さい」

封印結界の中にはいっていた。あの領主、色々と強すぎだろ!

取りあえずベルは外側が見えないので、俺の魔力を流して出て大丈夫と伝えた。

「ふう、終わったか。全く、あいつ夜になった途端いきなり僕を手籠めにしようとしてきたよ。やっぱり下心しかなかったみたいだ」

無事で良かった。マジで。

「アッシュ様、証拠を集め終わりました。あの領主は確保しましたが、彼らの家族達は見つからなかったです。書類に目を通してみるとどうやらもう町の外に売られてしまったようですね」

「ご苦労さん、それは残念だが領主はちゃんと不法行為をしていたみたいだな。取りあえず報告しに店に戻るぞ」

「アッシュ、誰だいこいつは?」

「あ、言ってなかったな。ほぼ内定だが、アメリって言って俺達の新しい仲間候補だ」

「へえ…」

ベルはまじまじとアメリを見つめて…

「こんなデカパイ女が?」

ディスった。いやデカいけどな。

「なんですって?いや、可哀想です」

「は?」

「そんな貧相なモノしか持たないから、羨ましいんでしょう?」

「なんだと!?この、そんな体でそんな格好して恥ずかしくないのか?それともアッシュを狙ってるのか!」

「私にそんな邪な気持ちはありません!ってあれ?アッシュ様は…?」

「ダンナはあんたらが口論を始める前に店に戻ったよ」

ミスジはそう言って出ていった

「置いていくなバカアッシュ!」



「ありがとうね、じゃあ裁判以外の面倒事はアタシに任せなさい」

取りあえずアメジストに報告を終えた。家族が見つからなかった連中は落胆していたが、明日は聖女がきて領主への裁判を行うそうだ。あいつの支配がなくなれば金に困って出ていけなくなったならず者も出ていって治安も安定するだろう。

聖女ってどんな人なんだろうな…



次の日。なんだか大通りが騒がしいな、どうしたんだろう?

「おいアッシュ、今日は裁判の日だぞ。聖女とやらが来るらしくてみんな通り道に集まって一目見ようとしてるみたいだ」

なるほど、皇族のパレードみたいな感じか。聖女といえば美人というイメージだ。見に行きたいな。

「よし、お前ら。見に行こうぜ」

「そうこなくちゃ!」

町の大通りに出ると交通規制されていた。馬車は通れないみたいで、さらに聖女を見たいという人でごった返していた。

「聖女様だ!いらっしゃったぞ!」

誰かが叫んだ、来たようだ。

鎧と聖職衣を足して二で割ったような装備を纏った金髪の美女。飼いならした飛龍ワイバーンに乗る様子は聖騎士のようだったが、みんなにまさに聖女と言わんばかりの美貌で笑顔を振りまいていた。ん?今こっちを見つめてるな…可愛いな、あの人。今度こっそり行って告白してこようかな。

こんな感情は竜になってからは初めてかもしれない。しばらくはあの人を追ってみるのもいいかもな。

「何ボーっとしてるんだ?聖女は行ってしまったぞ」

ベルがそう言ったので我に帰るともう行列はいなかった。

「裁判に行くか」

「この町を悪政から救ったヒーローになりに行こうじゃないか!」


こんにちは、一介です。今回の話は面白かったですか?

この物語が好き、このキャラが好きという方は是非いいねや感想、お待ちしています。有識者や先輩ユーザーの方々もアドバイスお願いします!では、また次回お会いしましょう。

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