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スマホくんの大冒険  作者: 船五郎
8/20

スマホくん、埋められる。

次の朝、お姉さんの姉一家がやって来た。小学生の甥っ子さん二人が可愛い豆柴を連れていた。

 「お姉ちゃん久しぶり~」

 「千秋少し瘦せたんじゃない?」

 姉妹二人は再開を喜び合い、近況を報告しあった。

 庭では二人の甥っ子さんがワイワイ騒ぎながら、豆柴のゴンと遊んでいた。

 スマホくんは、お姉さんのカバンに入れられていたが、カバンからソーっと抜け出し、外の状況を確認しようとした。

 窓が開いていたので、スルリと地面に降り立った。するとゴンがスマホくんの前に立ちはだかり、いきなりスマホくんをくわえた。

 スマホくんはびっくりしたが、なにも抵抗できず、ゴンにくわえられたままだった。

 ゴンは地面に穴を掘り、その穴にスマホくんを落として土をかけた。そのままゴンは何食わぬ顔をして、その場から去っていった。

 地面に埋められたスマホくんは、手足をバタつかせながら、土を掻き揚げた。

 やっとこさの思いで、地上に出ると、フラフラしながら、家に戻ろうとした。そこに雨が降ってきた。スマホくんの体は防水タイプだったのいで、大丈夫だったが、それよりもなによりも充電が切れかかっていた。

 そこへ男の子が立ちはだかったので、スマホくんは急いで手足を絞まった。

 「アレッ、これ叔母ちゃんのスマホじゃないか?」

 男の子はスマホくんを拾い上げた。

 「叔母ちゃーん、スマホが落ちてたよー」

 「あらまぁ、泥んこじゃないの」

 お姉さんは急いでスマホくんを拭き取り、充電してやった。

 「スマホくん、駄目じゃないの、大人しくカバンの中に入ってなきゃ」

 「どうも心配おかけしてスミマセン」

 スマホくんは苦笑しながら言った。

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