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スマホくんの大冒険  作者: 船五郎
7/20

お姉さんの実家

 年末年始となり、お姉さんも実家に帰省することとなった。電車に揺られ、三時間余りで実家に着いた。

「ただいま」お姉さんは玄関の扉を開けた。すると中から50代後半くらいの女性が出てきた。

「ああ、千秋、お帰りなさい。疲れたでしょ?今から食事のしたくするから」

 お姉さんは靴を脱ぎ、家の中へと入っていった。

 お姉さんは、自分が元々使っていた部屋へと入っていった。お姉さんは部屋に入るなり「フゥーッ」と背伸びをし、横になった。部屋には既に暖房が効いていた。母親が機転を利かせて前もって付けといてくれたのだろう。

 お姉さんはスマホくんを取り出し、自分の部屋を見せた。

 「スマホくん、この部屋は私が元使っていた部屋よ!」

 「きれいにしていますね」

 「私はこの部屋で勉強とかしてたのよ」

 「お姉さんはご兄弟とかいるのですか?」

 「姉がいるの。姉はもう結婚して子供もいるわ」

 「じゃあお姉さんは叔母さんなんですね」

 「そうよ!」

 お姉さんはなんだか照れくさそうにいった。

 

 夕方になり、食事の時間になった。

 テーブルの上には天ぷらがのっていた。

 母親は言った。

 「もう少ししたらお父さんが帰って来るわ、食事は私たちだけですませといてくれ、て」

 母親は茶碗にご飯を継ぎ、「今日は千秋の大好物よ」と言った。

 「お姉ちゃんは明日来るんでしょ?」

 「そうみたい」

 親子は夕食をほおばりながら、近況を報告しあった。

 スマホくんはお姉さんのポケットに入れられ、まんじりと親子の会話を聞いていた。

 

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