スマホくん、ウイルスに感染する。
お姉さんはその日いつも通り出勤した。フラワーショップでいつも通り作業に取り掛かった。
昼の休憩時間、お姉さんはスマホくんを取り出し、動画を見た。「スマホくん、そういうのじゃなくてもっと濃いいの!」お姉さんの好きなKポップアイドルの動画を見せようとして、スマホくんは四苦八苦した。
それを通りからガラス越しに覗いてる男がいた。
「なんだ、あのスマホ、喋るのか?手足まで付いてる」
お姉さんはトイレに行くと言い、その場を離れた。
男はそーっと店の中に忍び込み、スマホくんを見つけ、いきなりスマホくんを手に取った。
「ワッ、なんなんですか!あなたは?」スマホくんはびっくりした。
男はスマホくんを片手に外へ出た。
裏路地に入り、男は言った。「おい、今から俺にエロ動画を見せろ」
「そ、そんなものは見せれません」
「じゃあお前をこのまま叩き壊すぞ!」
「わ、わかりました」
男はよだれをたらし、エロ動画を鑑賞した。
「ウホホホ~‼」
しかしやがて動画は映らなくなり、スマホくんは停止した。
「おい、どうした?壊れたのか?」
スマホくんはカチンカチンになっていた。
「チッ!」男はスマホくんを放り投げた。
お姉さんはトイレから戻るとスマホくんがいなくなっているのに気付いた。
「アレッ、スマホくん何処にいっちゃたの?」
お姉さんは周りを探し始めた。「スマホく~ん」
お姉さんは外に出た。
やがて通りに投げ捨てられてるスマホくんを見つけた。
「スマホくん、どうしちゃったの?」
お姉さんはスマホくんを拾い上げた。
「ウ、ウイルスに、感染してしまった… ようです…」
お姉さんは半狂乱になった。