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スマホくんの大冒険  作者: 船五郎
4/20

利夫さん

お姉さんは朝からお化粧をしていた。お姉さんはルンルン気分だった。

「スマホくん、どの服が似合うかしら?」

「グーグル検索で最新のファッションを調べてあげましょうか?」

こんな会話を交わしながら、お姉さんはスマホくんをカバンに入れて、意気揚々と外に出て行った。


 駅前のバス停で降りて、10分程歩き、コーヒーショップに着いた。スーツを着た若い男性が座っている。お姉さんは手を振った。

 「待った~?」

 「いや、さっき着いたばかりだよ」

 お姉さんは笑顔で言った。

 「今日は利夫さんに見せたい物があるんだ!」

 お姉さんはカバンからスマホくんを取り出し「ジャジャーン‼」と言った。

 「どうも初めまして。」

 利夫さんは目をまるくして「あれ、喋った、手足もついてる」

 「どう、びっくりしたでしょ 「これってAIロボットじゃないんだろ?」

 「僕はネットの神様より、命を授けられたスマホなんです」

 「スマホくんていうの、可愛いでしょ?」

 利夫さんはしげしげとスマホくん見つめた。

 「ネットの神様~?そんなのがあるのか?」

 「信じられないかも知れないけど、実在するんです、僕はSIRIさんとも親友であらゆるネットの情報網に通じてるんです。なんでも聞いてください」

 「へぇ~、それって本当なのか!」

 利夫さんは苦笑した。

 「ああ、それから僕の存在は誰にも秘密、てことでおねがいします」

 利夫さんは信じられない、という顔をした。

 「私の大切なお友達なの。可愛がってあげてね」

 「わかったよ」

 利夫さんはコーヒーを飲みながら不思議そうにスマホくんを観察した。

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