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スマホくんの大冒険  作者: 船五郎
15/20

レッド神に憑りつかれる

 お姉さんは、USBをパソコンに差し、中に保存されている情報をネットに拡散させようとした。

 スマホくんは突然、よろめきだし、なにかよれよれと歩き出した。

 「お姉さん、すみません、もし良ければその動画を僕に送ってくれませんか、僕が拡散させてあげます」

 「分かった、じゃあ送るわよ」

 お姉さんは送信ボタンを押した。メールがスマホくんに無事届き、着信音が鳴った。

 スマホくんは急に驚き、キョロキョロと周りを見回した。

 「あの、僕、今まで何をしてたんですか?」

 「エッ、スマホくんが拡散させてくれるんじゃなかったの?」

 「し、知りませんよ、僕は!」

 「どういうこと?スマホくん、さっき送った動画見せて!」

 「そんな動画僕の体内にはありません!」

 お姉さんは急にソワソワした。

 「僕の体内に動画の送信履歴があります、見知らぬアドレスです!」

 その時タブレットくんが言った。「もしかしたらスマホくん、レッド神に操られていたんじゃ」

 「そうかも知れません」

 「ということは、あの動画はレッド・ドーンに送られた、ていうこと?」

 「そうに違いありません!」

 「あ~あ、残念だわ、利夫さんもガッカリするわ」

 「申し訳ありません、僕がレッド神に乗り移られた為に…」

 「いいのよ、スマホくんのせいじゃないのよ、私もうっかり送信ボタンを押しちゃったからいけないのよ」

 「そうですよ」とタブレットくんとスマートウォッチくんもスマホくんを慰めた。

 「ありがとうございます…」とスマホくんは呟いた。

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