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戦闘狂世界を渡る。  作者: 南十字
第1章 [始まり]
8/68

七話 新人君と異変

 タイトルを変更しました。2月19日(土)

「ランクアップと新人君」

     ↓

「新人君と異変」

 初依頼から翌日、俺は朝からギルドに来ていた。

 ギルドに入ってすぐ、受付のお姉さんから声をかけられた。

 

「おはようございます。」


「おはようございます。昨日ランクアップについて少し話しましたが、まだランクアップは出来ないそうです。

 少し早とちりしてしまい申し訳ありません。」


「謝らないでください。いずれ上がりますし。」


「有り難うごさいます。ランクアップについては次のランクまでの条件少し緩和されるそうです。

 あと幾つかの依頼を達成出来ればランクアップ出来るそうです。」 



「分かりました。じゃあ今日もランクアップに向けて頑張ります!」


「お気をつけて。」



 ギルドのお姉さんと話した後依頼を選ぶ。

 今日は川魚の採取をしよう。



 早速依頼を受注して川に向かう。



 魚のいる川は街から少し歩いた森の中にあるらしい。

 街を出て森をずんずん歩く。


「うあああぁ!!」


 歩いていると、前の方から悲鳴が聞こえてきた。



 何事かと急いで駆けつけると、新人君が巨大な蛇に睨まれて尻餅をついていた。

 


「ひ、ひいぃぃぃ!」



 新人君が情けない声を上げる。

 取り敢えず助けてあげよう。


「大丈夫か?新人君!」


 そう言いながら蛇に向かって走って行く。



 蛇はすぐさま此方の方を向いて噛みついてきた。

 全身が筋肉の様な身体から放たれる高速の噛み付きを僅かに跳んで躱し、空中で真下にある首元をめがけて刀を鞘からぬく。

 


 炎を纏った刀が蛇の首にスルリと入り込む。さながら居合いの様になっり、かなりの威力とスピードだった。

 大蛇の頭がスルリと落ちる。生命力がかなり強くまだ動いているがやがて動かなくなるだろう。



 なんだかんだ利刀・春風を使うのは初めてだが、居合いというスタイルに合った刀なのだろう。

 切れ味も凄まじく、炎を纏っても柔らかくならなかったので此方としては好都合だ。



「怪我はないか?」


 そう言って新人君を立たせる。見たところ怪我は見当たらない。


「あ、あの、あ、有り難うごさいました。」


 新人君は震える声で感謝をしてきた。


「君はこんな所で何をしていたんだい?」


「ここら辺に生る木の実の採取依頼を受けてたんです。ある程度取ったので帰ろうとした矢先、あの大蛇に出会ったんです。」


「そうか。じゃこの後はギルドに向かうんだな?一人で行けるか?」


「ギルドには一人で行けますが一緒に付いてってもいいですか?」


「俺に付いてくるのか?」


「はい!」


「魚を釣るだけだからつまらないとは思うが、いいぞ。はぐれないようにな。」


「有り難うごさいます!」



 新人君と話した後大蛇の剥ぎ取りをしてから川に向かう。



 新人君の名前はルークと言うらしい。



 何事もなく依頼を達成しギルドに報告に向かう。


「依頼を達成したので報告に来ました。」


「分かりました。そちらの方と一緒に依頼をこなしたのですか?」


「いいえ。別の依頼をこなしている時にクレイヴァイパーに襲われたところを偶々、居合わせたエンジさんが助けてくれたんです。」


「クレイヴァイパーですか!?」


「はい。エンジさんが首を一撃で切って討伐しました。」


「エンジさんはまだFランクですよ!?なのにCランクのクレイヴァイパーを一撃で!?」


「はい。素材も剥ぎ取って来ました。」


 そう言ってクレイヴァイパーの頭を取り出す。


「!!」


 受付のお姉さんがめちゃ驚いている。いつもは見せない表情なので新鮮でしかもカワイイ。


「取り敢えず依頼の報告を先にしたいのですが?クレイヴァイパーはその後で。」


「…あっ、す、すいません!今行いますね!」

 

 お姉さんが俺に銅貨二枚、ルークに銅貨五枚を渡す。



 その後俺たちはギルドの奥に集まった。


「あの、クレイヴァイパーはどの辺りで出たんですか?」


「大体街から三キロほどですかね。」


「三キロ!?そんなに近くに出たんですか!?」


「はい。正確では無いですが大体そんな感じです。」


「分かりました。今後街の周辺を調査します。なので恐らくですが一週間程度依頼は受けれないと思います。」


「そうですか…」


 まじか、それじゃあ収入が無くなってしまうじゃないか。俺には盗賊から奪った金があるがルークは大丈夫なのだろか。


「それと、クレイヴァイパーの討伐と素材、情報料を後日お渡ししますね。」


「分かりました。ルーク、報酬はどう分ける?」


「えっ!僕は助けていただいたうえにお金なんて頂けませんよ!」


「いや、情報料の半分だけでも受け取ってくれ。俺とルークで発見したんだからな。」


「そこまで言うなら…でも、今度お礼させてください!」


「分かった。」

 

「エンジさんとホムラさんは調査が終わりしだいランクアップについて話をしますので一週間ほど後にギルドにお越しくださいね。」


「了解です。」


「では、今日はこれで解散とします。」



 そこで俺達は解散となった。

 明日以降依頼が出来ないのか。なら森でホムラと狩りをしようかな。

 あ、それじゃあ元も子もないな。まあいいか。

 読んでいただき有り難うごさいます。誤字脱字などがありましたら指摘していただければ有り難いです。

 ホムラの出番が少ないのですが近々ホムラの活躍も見れると思います。

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