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戦闘狂世界を渡る。  作者: 南十字
第1章 [始まり]
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四話 街

 狼が仲間になったが狼と呼ぶわけにもいかないので名前をつけることにしよう。

 


 炎を扱うからホムラとかどうだろうか。うん。我ながら適当だ。


「なあ、お前名前とかないだろ?狼と呼ぶわけにもいかないからな。とりあえずホムラとかどうだろう?」


 白い狼にそう言うと


「わんっ」


 と一つ吠えた。これで良いという事だろうか?尻尾も振って嬉しそうにしているから良いと言うことで。

 


 「名字は大神(おおかみ)だろか。」などと考えていると狼…ホムラが、どうした?と言うような目で見つめてきた。カワイイ。



 とりあえず今後の事をホムラに話す。


「これから街に行く。ホムラを見て住民が怖がるだろうから、ホムラは俺のペットと言うことで行こう。」


 「わんっ」


 馬鹿デカイ大型犬だと思えば大丈夫だろう。きっと。


「街に行ったらまずギルドに行こう。」


 此処が本当に異世界ならギルドの一つや二つあるだろう。もし無かったらどうしよう…まあ臨機応変に対応しよう。


「ギルドの後は宿を取ろう。そしたら街をみて回ろう。」


「わふっ」



 街で売ってる物を見て金銭感覚を覚えよう。


「よしっ!出発だ!」


「わんっ!」

















 街が近づいてきた。遠くからでも活気が有るのがわかる。

 街の奥の方にはこの街の領主の住居なのか一際大きな館が見える。



「おい!そこのお前!止まれ!」


「俺ですか?」


「そうだ」


 衛兵に止められた。恐らくホムラの事だろう。


「お前の隣に居るその狼はお前の仲間か?」


 やっぱりな。


「はい。この狼は俺の仲間です。大人しくて賢い良い子ですよ。」


「そうか。万が一その狼が人を襲ったらすぐに捕まえるからな。おとなしくさせられるなら入ってもいいぞ。」


「分かりました!有り難うございます。」



 無事に街に入れたのでギルドを目指す。街の人たちにギルドの場所を聞いてギルドに向かう。

 他に獣を連れている人も来るのか、珍しそうにホムラを見るが必要以上に恐れてはいないようだった。



 ギルドに着いた。ギルドは二階建てで、周りの家よりも大きかった。ギルドの中からはとても活気のある声が聞こえてきた。



 ギルドに入ると少し静かになるが、すぐに元の活気に戻った。やはりホムラが珍しいのか視線を感じるが特に怖がってはいないようだ。


「すみません。冒険者登録にきたんですが。」


 他の人を真似て受付嬢にそう話しかける。


「冒険者登録ですね。少々お待ち下さい。」


 そう言って受付嬢は何かを取り出す。


「冒険者登録には登録料金として大銅貨三枚が必要です。」


「大銅貨三枚ですね。」


 バックから大銅貨を取り出す。ふと気がついたがホムラの登録もできるのだろうか?


「あの、登録についてなのですが仲間の狼も登録出来ますか?」


「一応出来ますが、あまり従魔の登録をする人はいませんよ。」

 

 受付嬢は珍しそうにいう。


「出来るんですね!では大銅貨六枚です。」


「六枚丁度ですね。此方がギルドカードになります。血を一滴垂らすと登録完了です。」


 血を一滴垂らすと、銀色のカードに銅色の文字が現れる。名前とランクのアルファベットが浮かび上がった。

 よくゲームなどに有るステータスは書かれていない、名刺の様なシンプルなカードだ。


「此方のギルドカードは名前とランクが書かれています。ランクは下から、F、E、D、C、B、A、Sとなっております。Aランクの上にSランクがありますが、今現在はSランクは一人しかおりません。ランクは一定の依頼を達成されますと、ギルドの職員からランクアップができることが伝えられ、手続きの後ランクアップをする事が出来ます。

 もしカードを紛失した場合手数料として大銅貨五枚をいただきます。

 冒険者が殺人や暴行、盗みなどを行いますと罰がギルドから下されますのでルールを守って活動してください。」


「分かりました。有り難うございます。」


 登録が無事に終わったので宿を探す。さっきの受付嬢にお勧めの宿を聞くと、「飯宿亭(いいしゅくてい)」という宿を勧めてくれた。

 その宿には厩舎も有るらしいのでホムラには少し悪いが其処に預けよう。







 ギルドから少し歩いた所に飯宿亭があった。建物の隣には厩舎と井戸があり、全体的に清潔感のある良い宿だ。

 


 ホムラには外で待ってもらい、宿の中に入る。受付けには優しそうな若いお姉さんがたっていた。


「いらっしゃい!宿に泊まりにきたのかい?」


「はい。仲間の魔獣がいるのですが、大丈夫でしょうか?」


「大丈夫よ。隣の厩舎も空いてるから。餌と水は各自で待ってきたものじゃないといけないけどそれでもいいかい?」


「分かりました。大丈夫です。」


「一泊銀貨一枚、朝夕の食事付きで追加で大銅貨二枚だよ。」


「じゃあ、食事付きで取り敢えず一週間お願いします。」


「全部で、銀貨八枚と大銅貨四枚だよ。」


 大銅貨十枚で銀貨一枚と同等らしい。料金を払い鍵を受けとる。

 


 部屋を確認した後、ホムラと共に街を散策する。

 街の売り物を見ると大体こんな感じの金銭感覚だ。

            ↓

            ↓

            ↓

 銅貨一枚→日本円で百円程度。十枚で大銅貨一枚。

 

 大銅貨一枚→日本円で千円程度。十枚で銀貨一枚。

 

 銀貨一枚→日本円で一万円程度。十枚で大銀貨一枚。

 

 大銀貨一枚→日本円で十万円程度。十枚で金貨一枚。

 

 金貨一枚→日本円で百万円程度。()()でミスリル貨一枚。

 

 ミスリル貨一枚→日本円で一億円程度。最上級の硬貨。



 こんな感じだ。

 


 お金関係の調査も終わったため、装備を調達しに行こう。

 鍛冶屋や武具屋は街の西側に多く有るらしいので西街の西側に移動する。



 そこは金槌や客引きの声が響く賑やかな場所だった。

 読んでいただき有り難うごさいます。何か誤字脱字などがありましたら指摘していただければ有り難いです。

 今回少し長くなりましたが色々と試行錯誤中なのでご理解いただければ有り難いです。

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