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戦闘狂世界を渡る。  作者: 南十字
2章 [強敵探し]
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十八話 普通の少女

 昨日は投稿出来なくてすみません。色々予定が立て込みまして、執筆できませんでした。

「う、う~ん…私は…」


 少女が唸り、目を覚ます。


「おお、起きたか。どこか痛いところは無いか?」


「は!王よ…じゃなかった。大丈夫です」


「そうかならよかった」


「良かった…」


「あの…何で私は寝てたのですか?」


「お前の技を俺が防いだショックで気絶したからだな。技を防いだ余波で木が切れて倒れてきたんだ」


「そうでした…突然襲いかかってすみません」


「いや、大丈夫だ。戦いも楽しかったからな」


「あの…何で私を助けてくれたのですか?」


「それは…お前の事を気に入ったからだ」


「気に入った?」


「そうだ、今は王にはなってやれないが友達にはなってやれるぞ」


「本当ですか!?」


「ああ、ホムラも良いよな?」


「うん、いいよ」


 ホムラも了承してくれた。これでこの子も俺らの仲間入りだ。


「自己紹介でもする?」


 ホムラがそう提案してくれた。

 まだお互いの名前すら判らないからな。良い提案だ。


「それでは…私の名前はルージュ・カーディナルと言います。実は私は吸血鬼なんです」


 まさかのカミングアウトだ。確かに、口の中に鋭い犬歯が見える。


「それじゃあ、日の光とかは大丈夫なのか?」


「日の光にはある程度耐性があります。日傘をさしていれば問題無いです。直接日光に当たっても数分は猶予があります」


「おお、すげえ」


「では、自己紹介に戻りますね?」


「ああ、すまん」


「私の魔法は、血液魔法です。この魔法は血液を操ることが出来ます。自分の血液は直接あやつれますが、他人の血液だと自分の血液を混ぜないと操作できません」


「なるほど」


「では、私の自己紹介はこれくらいで」


「じゃあ次は俺だな。俺の名前はエンジ、焔木延治だ。魔法は炎魔法だ。」


 そういうと、ホムラが何か言いたそうにこっちを見ていた。


「ホムラどうしたんだ?」


「エンジ…エンジの炎は、多分炎魔法じゃない。エンジの炎は何か別の魔法な気がする」


 別の魔法?どういうことだろう。


「それは私も思いました。エンジ様の魔法を相手にすると、自分の魔法が頼り無くなる気がします」


「そうか?まあ今はよく判らんから後で良いだろう。次はホムラだ」


「判った…私の名前はホムラ。私は元々フレイムウルフだった。だけど、魔石を食べたら人間に成れた。エンジは私のご主人様」


「え?俺いつの間にホムラのご主人様になったの?」


「え?最初からホムラはそう思ってた」


 そう言やあ人に成ったときから俺の事はご主人様呼びだったな。

 何かのネタだと思ってスルーしてたが、本当だったのか…


「ホムラ様とエンジ様は付き合っていなかったのですね」


「「え?」」

 

 なんで?なんで今そんな話になるの?


「だってお二方ともとても仲がよくて、お似合いですもの」


「い、いや、そんな///」


「ちがう、私は…ご主人様とは///」


「お二方とも満更でも無さそうですね。そこまで露骨に見せつけられるとなんだか癪に触りますね」


 そんなになのか……ちょっと恥ずかしくなってきた。

 

「こほん、取り敢えず自己紹介はこれくらいでいいですね?お二方の関係性もバッチリ判りましたので」


「そ、そうだな」


「それで、お二方は今は何か目標があるのですか?」


「一応あるぞ、今は強い奴を探して旅をしているんだ」


「そうなのですね、強者を探して見つけた後はどうするのですか?」


「ああ、相手が了承してくれたら戦ってもらうぞ。まあ、今回みたいに相手から襲ってきたら了承無しに戦うがな」


「その節は本当にすみません…私の王にぴったりだったもので、舞い上がってしまって…」


「ハハハ、その事はもう大丈夫だ!もう俺達は友達だろ?」


「有り難うございます!それで…おこがましいのは承知なのですが、お二方の旅にご一緒させてもらえませんか?」


「全然いいぞ」


「むしろ大歓迎…」


「有り難うございます」


 ホムラも了承したので、無事ルージュが仲間になった。

 こうやって話していると、戦闘中とは違い普通の女の子だな。


「それじゃあ取り敢えず街に帰るか」


「判りました。日傘を取ってきますので少々お待ちを」


 俺達は街に帰還することにした。


 読んでいただき有り難うごさいます。誤字脱字などがありましたら指摘していただければ有り難いです。

感想の書き込みや評価をしていただければ嬉しいです。

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