十話 ファッションショー
昨日解散した後、まだ午後の二時頃だったのでホムラの洋服を買いに来た。
戦闘の疲れもあるっちゃあるが、そこまで気だるげではない。
地球にいた頃だとあんだけ動けば気力も無くなるが、若返ったからか、魔力があるからかは判らないが疲れに対してある程度耐久がある。
まあそんなこんなで、衣服屋などが多く建っている商店街に来た。
取り敢えずひとつの店に入る。
店の中には沢山の洋服があった。
俺が選ぶと自分の好みのものばっかりになってしまうので、ホムラに選ばせる。
当の本人はお洒落には興味がないようで「ご主人様が選んで。」と言っている。因みにご主人様呼びは最初ッからなのであしからず。
目についた可愛い洋服を選ぶ。案の定白ワンピやミニスカ、白衣やメイド服といったいかにも男が歓びそうなものが集まった。
「ご主人様。この白黒のフリフリした服はなんですか?」
ホムラがメイド服を指差して言う。怒っているのか?表情の起伏が小さいからいまいち判らない。取り敢えず謝ろう。
「すまん。お前の好みじゃなかったら戻してもいいぞ。」
そう言って見るとホムラは首を振る。
「ううん。違うの。可愛いなと思って。」
良かったおこってなかった。
「そうか。なら良かった。その服はメイド服と言ってお給仕さんとか、人に仕える様な身分の人が着るような服だな。」
うん。俺は間違ったことは言っていないハズだ。何だか背徳感というか罪悪感が沸くな。ナンデダロウ。
「じゃあ私に丁度良い服なんだ。」
「え?」
「だって私、ご主人の部下でしょ?」
「いや?そんなこと無いぞ。お前は俺と対等な仲間だと思ってるからな。」
そう言ってやるとホムラは顔を俯かせた。どうしたのかな?耳が紅いけど風邪かな?
「大丈夫か?体調でも悪いのか?」
「ううん。嬉しくて。」
ああ。そう言うことか。なんかこっちまで意識しちゃうだろ///
少しギクシャクしながらも服を幾らか調達した。今日買ったのでも良かったが、後日ギルドのお姉さんにお願いして服を追加で選んでもらおう。
因みに俺も服を買ったがそこまで面白みは無い。なんたってオシャレに無頓着だからな。好みの材質とデザインのものをどんどん買ったから組み合わせは後日考えよう。
ホムラは男物の服から着替えメイド服を着ていた。今の季節は春なので袖は七分袖で、スカートも膝下位の長さだ。
ケモミミメイドはどちゃくそ好みなのでただただ眼福ものだ。
俺らは宿に帰った。その時ホムラが厩舎に行こうとしたので、これからは宿に寝泊まりして良いぞ。と言っておいた。
そこで気が付いた。もしかしてこれから、美少女と一緒の部屋で暮らすのか?と、
くそ!治まれ俺のエクスカリバー!
まあ寝るところを離せば大丈夫だろう。
そう思ってた時期もありました。
なんで同じベッドに入ってくるんだ!いい匂いです有り難うございます。
「な、なあ…なんで同じベッドに入ってるんだ?」
「…?だって暖かいし、落ち着くから。嫌だった?」
やめろ!そんな目でこっちを見るな!可愛いがすぎるわ!
結局その日は寝れなかった。なんで同じベッドで、しかもこっちを向いてねるんですか。悶絶しそうになった。てか悶絶した。
読んでいただき有り難うごさいます。
とうとう十話です。十話がこんな性癖満載のものになってすいません。ケモミミメイド、いいですよね。
誤字脱字などがありましたら指摘していただければ有り難いです。