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戦闘狂世界を渡る。  作者: 南十字
第1章 [始まり]
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九話 少女

 ホムラを炎が覆い隠し球状に包み込む。

 辺りには凄まじい熱量と魔力の奔流が吹きすさぶ。



 突然、炎の球が浮かび上がり、さながらもうひとつの太陽の様になっていた。


 

 炎は心臓の様に脈動を繰り返しながら徐々に小さく圧縮されていく。



 一定まで小さくなると、今度は炎が圧縮から解放されて爆発した。



"ドゴオォォォォォォォォォン"


 凄まじい音を鳴らし、木々が炭になる程の熱量が辺りを襲う。



 衝撃と閃光が収まりホムラの方を見ると、そこには白髪の美しい女性がいた。女性はゆっくりと降りてくる。


 

 その女性は頭に狼の耳を生やし、尾てい骨の辺りにも狼の尻尾を生やしていた。

 顔立ちは美しく儚げで、目は一見鋭いが優しさの様なものが垣間見える。

 身長は157センチほどで、胸は大きすぎず小さすぎない素晴らしいサイズ感だと思う。



 勿論裸で、纏っている炎がギリギリ隠しているが角度によってはもろ見えだ。


「お前、ホムラなのか?」


 そう質問すると女性はコクリと頷いた。


「うん。あの魔石を食べたらこうなった。」


 うん、知ってる。だって目の前で変化見てたもん。



 取り敢えず裸のホムラに男物の服を、マジックバックから出して着せてやる。



「取り敢えずギルドにいくぞ。」


「わかった。」

 

 ギルドに飢狼の討伐とホムラの変化について報告に行く。



 また外壁を越えて街に入る。

 上から見ると衛兵が集まってきていた。

 遅くないか?まあ準備もあるだろうしな、うん。



 そんなこんなでギルドに到着した俺達はいつもの受付のお姉さんに頼んで奥に入れてもらった。


「それで、話ってなんですか?」

 

「はい。実は巨大な狼を討伐したんです。

 恐らく今回の森の異変の原因だと思います。」


「ちょっと待ってください。え?外に行ったんですか?」


 お姉さんが呆れたような少し怒っているような声で言う。


「はい。暇だったんで。」


「暇って!貴方外は危険な状態だったんですよ!」


「終わりよければすべてよしですよ。」


「はぁ。それで、そちらの女性は誰ですか?」


「ああ。この()はホムラだ。」


「ふざけているんですか!?」


 お姉さんがちょっと不機嫌にそう言う。


「ふざけてませんよ。俺達が倒した巨大狼の魔石を食べたらこうなったんです。」

 

「それ本当ですか?魔物の人化(じんか)なんて聞いたことありませんよ。」


「じゃあホムラが一例目ですね(笑)」


「笑っている場合じゃないですよ!ちょっとギルド長呼んできます!」


 そう言ってお姉さんは出ていってしまった。



 ホムラと話ながら待っていると、5分ほどで帰ってきた。

 お姉さんの後ろには厳つい大男が立っていた。


「こちらがギルド長です。」


「おう。よろしく。」


「どうも。」


「………。」


「ホムラも挨拶しろ。」


「わかった。よろしく。」


 ギルド長はソファーにドカッと座って口を開く。


「で、お前らが森の異変の原因らしき奴を討伐したのか?」


「ええ、素材をみますか?」


「ああ、牙か何かを見せてくれ。」


「分かりました。」


 取り敢えず犬歯を取り出す。

 犬歯は大体50センチ程だろうか凄い大きさだ。


「ホントに狼の犬歯か!?

 こんなデケーの見たことねえぞ!」


「狼は体長が7メートルほどありました。」


「七メートル!?普通の狼でもせいぜい三メートルだぞ!?」


「しかも風魔法を使ってきました。」


「よく倒せたな…

 お前らFランクだろ?」


「はい。最近登録しました。」


「そうか、いい人材が入って来たもんだ。

 まあ、それよりもそっちの嬢ちゃん、元々は狼だったんだって?」


「うん。ギルドカードもある。」


 そう言ってホムラはギルド長にギルドカードを差し出す。


「まあギルドカード見ただけじゃ判らないから魔力を流してくれ。本人だったらカードの縁が緑色に光るから。」


 早速ホムラが魔力を流すとカードの縁が緑色に光った。


「珍しいこともあるんだなぁ。魔獣が人間に成るなんて。

 まあ、今日は帰っていいぞ。デッケエ狼の素材はこちらで買い取って色々調査する。

 また呼ぶかもしれんから、そんときは今日のことをもっと詳しく教えてくれ。」


「わかりました。」


 そう言ってギルド長は返してくれた。飢狼との戦闘で疲れているからだからかな?

 ギルド長見た目に反して優しい。

 読んでいただき有り難うごさいます。誤字脱字などがありましたら指摘していただければ有り難いです。

 少し遅れてしまいすいません。今後もこういうことがあると思いますが許してください。

 なるべく努力します。

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