第8話 傭兵団選定試験
選定試験会場である、闘技場は円形で直径200メートルほどあり、石造りの擁壁に囲まれている。
屋根は全天候型のドーム状となっている。
控室から試験会場へ移動した傭兵達は、総勢500人にも上っていた。
勝ち馬に乗ろうとするものが如何に多い事か…
そして、ザッハードとグリムも闘技場の中央に立っている。
「何とも大きな建物だな。
街中でもそうであったが、この国の盛況ぶりを見ると最下位の種族とは到底思えん…
人族に対して考え方を色々と改めさせられる事ばかりだ…」
グリムが、開閉式の屋根を見上げ呟いていた。
「そうだな…これも『科学力』とかいうものなのだろうな…
『魔力』を持たぬが故に位階序列最下位になった種族が身に付けた力か…
これまで前線では、あの最新の兵器に対し人海戦術で何とか均衡を保ててはいたが、この兵士の数を見れば、5種族は窮地に立っていると思っていいだろう…」
ザッハードは、いつになく真剣な表情で呟いていた。
ほんの少しだが、陽炎の様に気が膨れ上がる。
「ザッハード…頼むから下手な事は考えるなよ?
此処の志願兵をすべて叩き潰そうなどと思ってないだろうな?そんな事をしても無駄だぞ?」
ギクリとしてザッハードがグリムの方を見る。
「なっ?な、何で分かったんだ?こいつ等は、まだあのヘンテコな兵装も武器も持ってない普通の兵士並みだろう?だったらこの程度の人数など俺達二人で殲滅出来ない数ではないぞ。」
「そうかもしれんが…それでは何の解決にもならんだろう?
この会場に居る人族の傭兵達を倒した処でまたアリの様に次から次へと湧き出て来るだろう…
根本を変えなくては、我等に活路は無い…となれば、此処は傭兵となってこの国の情報を調査するのが、良策だろう…元々我等の任務はそっちだったしな…」
「…蟻は巣穴を潰せば、殲滅も容易い…か。
それに、今頃レイン様も潜入されているだろうからな…早いところ合流しなくてはならんが、手土産の一つも持参しなくては、面目も立たんからな…」
「そう言う事だ。
此処は、目立たぬよう…それでいて選抜試験は合格する…
分かってると思うが…『魔力』は使うなよ?レイン様の『幻惑』の魔術は完璧だろうが…どこで気付かれるか分からんからな。」
「言われんでもわかってるさ、ホントお前って心配症で堅っ苦しい奴だな?
そんなんだと早いうちに禿上がっちまうぞ?」
ザッハードが、グリムの肩に手を置き、軽口を叩いた。
「?!」
グリムが、長い腕をザッハード目掛けて振り抜いたが、間一髪で躱すと、
「ひゅぅ~、怖ぇ~っ、冗談だってば!」
グリムの眼が、紫の光を帯びたその時、会場中が突然どよめいた。
傭兵達が、2階の陸橋に設置された試験官席を見上げていた。
数名の側近を連れたマルス聖機士長が、陸橋を渡って来る姿が見えたのだ。
試験官席へ後ろ手に手を組みながら横並びに整列すると中心にいるマルス聖機士長が一歩前に出る。
「傭兵団志願者の諸君!我が国の為によく集まってくれた。
知らぬ者も多いであろうから自己紹介をしておく…私が、聖機士隊の隊長マルス=クレハノール。
この傭兵団選定試験の第一試験監督官を務めます。
そして…我が隊より厳選されたこの者達が、試験監督官です。
貴方達志願者諸君の実力を審査査定します。
今回は、いつにも無く志願者が多…そして即戦力となる人材を確保するという意味合いでも、トーナメント形式ではなく混戦とします。」
会場が響いていた。
これまでの選定試験は、トーナメント形式で行われていたのだ。
「すべての武器装備等の使用を許可、チームを組むのもあり…
勝つために何をしても構いません、ただし相手を死に至らしめた場合もしくは作戦以外で逃げ出した場合は即刻失格です。
そして、最後まで勝ち残った10名を魔鋼機士団傭兵部隊への入隊が約束されます。
しかし、負けたからと言って不合格とはしません。
国を想い集まってくれた志願者の諸君をこのまま埋まらせるのは実に惜しい…
そこで、試験官の査定により聖機士傭兵部隊への入隊を許可する事とします。
存分に自身の力を見せつけてください!」
会場が沸き上がり歓声が木霊する。
マルス聖機士長の右の監督官が一歩前に出ると右腕を振り上げた。
「それでは、これより選定試験を開始する!全力を出し尽くせ!」
振り上げた右手を下ろすのを合図に傭兵達が、戦いを始めた。
至る所で戦闘が始まる。
闇雲に近くの者に斬りかかって行く者、徒党を組む者や遠巻きに状況を分析しようとする者…
まさに混戦状態だった。
(あら、早くも楽しめそうな流れになってるわね…)
マルス聖機士長が、混戦している戦いを眺めながら呟いた。
混戦の中ザッハードとグリムへ殺気を向ける一団が、ゆっくりと距離を詰めて来る気配…
「…ん?いつの間にか囲まれているな…かなり手慣れた連中に目を付けられたか?」
「あぁ、だが覚えのある気配だ…あぁ、先程の控室の連中だな。
何と言ったかな…お…大…何とかの旅団だったか?」
ザッハードとグリムは、普段の動きやすい服装で武器は所持していない。
近付いて来る気配に振り返り待ち構える。
「大鷲の旅団だぜ、のっぽの兄ちゃんよぉ…どこまでも俺達をコケにしやがるなぁ?」
禿げ上がった頭に長い髭を生やした男が、フルプレートアーマーを着込んでいた。
手にしている武器は長い棒状の金属の先に鉄球が鎖でつないである変わった武器だった。
「先程の御礼参りと言う訳か?律儀な奴だな…」
「俺は、大鷲の旅団団長のギルモワってもんだ。
コケにされた借りはキッチリ返すのが俺達旅団の信念でなぁ…
土下座して靴をなめるんなら許してやってもいいが…でなきゃ、なぶり殺しだ…
殺しちゃダメだったな…ほんじゃ、半殺しで許してやるぜ!」
「ふむ…まだ実力の差が分からんようだな?
あの若者の方が、貴様等より数段マシだったぞ…」
「あぁ…そりゃぁ、こいつの事か?」
そう言って、旅団員が引き摺って来た男をザッハード達の方へ放り出す。
転がって来た男は、あの青年だった。
しかし、あの青年の面影は残っていない程無残な姿になっていた…顔は晴れ上がり、全身に青痣が刻まれ、手足は折れていた。
息はしている様だが…意識は無い様だった。
「…お前達の仕業か?」
グリムが、青年の生死を確認する為に首に手を置きながら呟いた。
「あぁ、見せしめだ…俺達をコケにしたらどうなるか。
これでわかったろう?お前等もこうなるんだよ!」
周りで戦っている者達が、事の成り行きを見ていた。
〔おい、アレ…大鷲の旅団じゃねーか?〕
〔あぁ…噂じゃあ、勝つためには手段を選ばない…非道なやり方でも有名な連中だぞ。〕
周りのざわめきの中の声が聞こえていた。
ザッハードが、青年を見ながら
「力無きはこの者の弱さ故、負けたのであれば研鑽が足りなかっただけの話だが…」
集まって来た旅団員15人をよく見ると何人かは傷を負っていた。
〔ひでぇなぁ…ありゃあ、絶対多人数でなぶったんだぜ…〕
〔…一人を寄ってたかって潰しにかかるのが常套手段らしい…〕
「成る程、多対1の対戦でもかなり善処したようだ…やはり我等が見込んだ若者だけはある…」
グリムが、ゆっくりと立ち上がる。
「なんか言いたい事が在んのか?
きれいごとで勝てる世界じゃねぇんだよ、手段がどうでも勝ちゃあ良いんだよ!」
「…戦にきれい事など必要は無い…が、武人ならば守らなければならない作法というものがある。」
ザッハードが、青年に掌を押し付けると全身が淡く輝くように見えた。
暫くすると青年のあざや腫れが引き、折れた手足が元通りになっていた。
「…お…おらぁ、どうしちまったんだば…?
ボコボコにされて手足も折られてたちゅがに…治って…」
「気が付いたか、カシム殿…立てるか?」
ザッハードが、差し出した手を掴み立ち上がるカシム。
それを見たギルモワが、驚き叫んだ。
「なんだ?!どうなってやがる?確かに手も足も折ってやった筈だ…
このデカブツ何をしやがった?!」
マルス聖機士長が、試験官席で呟いていた。
「あれは…」
(生命力を他者へ分け与える技…戦場でしか見かける事は無いと思っていたけど…
確か有尾族が得意とする技だけど…我等の中でも聖機士の上級士官クラスでさえ使える者は数名…)
「あの光は…絶技『分霊精命』じゃないか?!
まさか…傭兵風情にあのような超高難度の技を使える者が居るとは…」
監督官の一人も注視していたのか驚いた声で独り言を呟いていた。
「…予想以上ね…」
会場から目を離さず、マルス聖機士長の口元が少し上がっていた。
闘技場の方では、カシムの肩を叩くザッハードの姿があった。
「俺達の所為でお前さんを巻き込んじまった様だな…すまん。」
気位の高い有尾族のザッハードが、素直な謝罪を最下位種族である人族に対してするとは…
「そんなごどは、気にせんでもえぇど?
こいは、俺の問題だげ…負けたっちゅうはおいの武が…昇進が足りんかったゆう事だげで。
アンタ等とは関係なか事だげ…」
「そうか…お主は、人族には勿体無い若者だな。」
「田舎者共が、無視してんじゃねぇぞ!!」
大鷲の旅団員が、カシムとザッハード目掛けてブロードソードを振り下ろした。
しかし、その剣が二人に届く前に刀身が折れていた。
「へっ?!」
唖然とする団員が、長い腕を突き出し、紫の光を放つ眼で傭兵達を睨みつけているグリムを見た。
その全身から闘気が揺らいで見えた。
「ふむ…人族とは…やはり何処までも作法を知らぬ輩だな…」
グリムが、長い手足で構えをとると纏う闘気が膨れ上がったかのように感じ、大鷲団員達が後退る。
ザッハードが、カシムを背後へと誘い前に出る。
「カシム殿…お主には悪いが、これは俺達の問題の様だ。
お主とは後で1対1で戦ってみたいのでなぁ…
殺しては失格になるそうだから手加減はするが…
お主を巻き込んでは申し訳が無い、少し下がっていてはくれぬか?」
「ザッハードさん…」
ザッハードの体から膨大な闘気が膨れ上がった。
その圧迫感は会場中に広がり、闘っていた志願者達の手を止めた。
「凄んげぇ…闘気だげ…」
「多対1の闘いが悪いとは言わん…だが、それは格上の敵に対して施す策であり、未来ある若者へ対して使うものではない…貴様等は、武人としての礼儀を弁えてはおらん様だ…それでは山賊や野盗と何ら変わらん。
…良い機会だ、貴様等には武人としての作法を教えてやろう…」
グリムの紫の瞳が、更に光を増し闘気が膨れ上がっていく。
「カシム殿に…我等の『盟友』に卑劣な策で手を掛けた事は断じて許せんな。
礼儀とは何か、その身に刻んでやる…貴様等の愚行を悔い改める事だ。」
そう言って身構えたザッハードの筋肉が隆起していく…
大鷲の旅団員達のみならず、周りに居た志願者達も息を呑む。
二人の強烈な闘気は、周りの全ての者に次元の違う存在に対する『死への恐怖』を植え付けていた。
団長のギルモアだけが何とか気力を振り絞り、言葉を出した。
「なんて圧迫感だ…
ば、化け物共め…だ、だが、どれだけ個々の力が強かろうが、『集』の力に勝る策は無い…
周りの連中を見てみろよ、お前等への恐怖心が敵対心に変わってるぜぇ?
この数を相手に2人でどうこう出来る訳が…」
ギルモアの話が終わる前に何かが横を通り過ぎた…
先程迄目の前に立っていたザッハードの姿は無く、代わりに背後で轟音が鳴り響いた。
「?!」
振り返ったギルモアの目に一人凛と立つザッハードが映った。
一瞬にして、その場にいた数十人の志願者達を吹き飛ばして見せたのだ。
グリムがゆっくりとその傍らに歩いて行く。
「…考え違いしている様だから教えてやる。
『集』の力とは統率と連携が無ければ、成り立たないそれが無ければただの烏合の衆の集まりに過ぎん。」
グリムが、ギルモアへ向ける瞳が紫色に光っていた。
「う、うるせぇ!説教なんていらねぇんだよ!!俺達は、歴戦の猛者の集まり…大鷲の旅団だぞ!
バカにしやがって、絶対ぶっ殺してやる!
おら、テメェ等、『包囲2連溝斯陣形』を組め!!」
ギルモアの怒号で旅団員達が、グリムとザッハードを包囲する。
前列が近接戦闘員、後方に中距離長距離用の戦闘員を配置する形になっていた。
全員武器を構えている。
「…バカな連中だ、俺達をコケにしてただで済むと思ったか?
…失格になっても構わねぇ。ボロ雑巾になるまで痛めつけてからぶっ殺してやる…」
ギルモアの眼が、怒りで真っ赤に充血していた。
「…陣形か、前衛後衛に分ける基本中の基本だな。
何度も言っているが、相手の力量も解らぬ無能な者が一団の長などしているから…
この様な駄策を思いつくのだ…下につく者達も大変だな?是では、無駄死にする筈だ。」
「だ、黙れ!お前等戦闘開始だ!この田舎者共を切り刻んでやれ!!」
ギルモアの怒声で前衛が、一気に間合いを詰めて来る。
「ザッハード、悪いが俺がやる…」
グリムの全身から凄まじい遠きが溢れていた。
(…そういや、無能な上官に対して昔から異常に嫌悪感を持ってたな?)
「…あぁ」
グリムが、かなり低い姿勢で構え…襲い掛かって来る凶刃が届く寸前霞むように姿が消えた。
次の瞬間、前衛の男達が、吹き飛び後衛の男達をも巻き込んで一掃してしまった。
後には一陣の風き、右腕を高く掲げたグリムが、真ん中に居た。
一瞬の出来事に何が起こったのか誰も理解できていなかったが、2階席から見ていたマルス聖機士長には
その始終が見えていた。
「最初の揺らぎは、『残影身』かしら…スピードと身のこなしが常人の域を超えて出来る『武技』よね…
そこからの攻撃は…全身から鳥肌が立ったわ。
あんな動きが出来る人間が居るなんて…どれ程の修練を積めば、あれ程の動きが出来るのかしら…?」
「マルス聖機士長…あれが見えたのですか?
私には、この距離でもあの男の姿が霞んでしか見えなかった…何者なんですか、あの男は…?」
「第1隊の隊長にすら見えなかったようね…それにあの大きい方の男も凄まじいわね…
右拳の大振りだけで数十人を吹き飛ばした…たぶん、あれも『武技』ね…全身の闘気を拳に集約し、一気に放つ…有尾族よりも強い…か、あながち大法螺ではなかったようね…」
(酒場で会った時は、その身に纏った気配が尋常じゃなかったのよね…
それにしてもこれ程だとは思わなかったわ。)
「あの者達は、確か聖機士長の推薦だと言っていましたが…一体何者なのですか?」
「フフ…私もあまり知らないのよねぇ…でも、どうやら私はとんでもない『怪物』を見つけて来たみたいね。それに、あれだけの力を振るったにも拘らず…誰も殺してはいない…
って加減しているという事よね?」
「なっ…?!あ、あれで手を抜いていると言うんですか?!
ば、化け物じゃないですか…」
そう言ってマルス聖機士長と第1隊隊長が視線を戻す。
「…つ、強ぇえ…な、なんて強さだげ…あん人達にゃ…達人クラスとかの生半可な強さでねぇな…
何者だぎゃ…人が到達できる領域なんか…?あいじゃまるで、有尾族や亜人族の戦士みたいだげ…
だっどん、あんギルモワ言う人もまだ引いちゃおらんが…なんどん策があんめしかな…?」
周りの連中がすべて打倒され、立っているのは自分一人だと言うにも拘らず、
ギルモワは悠然と立っていた。
「ほう…田舎者の分際で中々やるじゃないか…と言いたいところだが…
一体何をしやがった?何かのペテンか…
素手で…しかも、たった二人で重装備の傭兵団を倒すなどあり得んのだよ。
俺達は、いくつもの戦場を渡ってきた手練れなんだぞ…それが、同族相手にこうもあっさりやられる訳がない…となると、何か仕込んでやがったとしか思えねぇんだよ?」
「…力の差というものがまだ理解出来んようだな?」
「ふん、お前等田舎者との力の差だと?笑わせるなよ?
仕方ねぇから奥の手を見せてやるよ…」
そう言って、フルプレートの胸についているスイッチを押した。
フルプレートの形が変形して行く…
「あ、あいは…王国聖機士しか装備を許されていない…『変形式強化装甲』じゃねぇが?!
…対5種族専用の最新式兵装…あげな物を対人戦に持ち込むなんて無茶でねが?!」
カシムが、驚くのも無理はない…2階席でも監査官達がざわめいていた。
「聖機士長、アレは?!強化装甲じゃないですか?!」
「こ、これは…どういう事ですか?王国の国防に関わる国家機密ですよ?!
王国聖機士団以外に強化装甲が存在している事自体が…」
「そう驚く事でもないでしょう?
あの技術は『東方聖櫃教団』から齎された物だという事を忘れたのですか?
教団の信仰は広く民衆へ布教している…信者に対し技術を提供しているかも知れない…
となれば、我等王国側ではなく民間企業にも情報を開示している可能性もあるでしょう。
現実、目の前に存在していますけどね…」
「それでは…民間企業にもあの『科学技術』の情報が流出していると…
バカな…そんな事をすれば、機密どころではないではないですか?!
万が一、5種族にでも情報が漏洩すれば…国の存亡にも関わりますよ?!」
「…教団は一体何を考えているんだ…?」
「…とりあえず、今はこの状況を止めなければなりません。
あの強化装甲は、他種族すらも凌駕する…それ程強大な能力を保持している…
それを人相手に使用するなどあってはならないことです。
…幾ら彼等が常人離れしているとは言え…アレ相手では、一溜りもありません。
試験を即刻中止…」
マルス聖機士長が試験監督官達へ中止命令を出そうとした時、
会場から轟音が響き渡った。
「?!」
突然の轟音にマルス聖機士長達が、1Fの試験会場の方を振り返った。
巻上がった土煙が、晴れていく…そこには、半壊した強化装甲を着たまま地面にめり込んだギルモアの姿と慄然と立つザッハードとグリムが居た。
何が起こったのか…傍らに立ち尽くすカシムが呟く。
「…鬼神だで…」