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第15話 市民軍採掘部隊へ

余り面白くないようですね…


人族軍が、種族の命運を賭け総戦力を投入し進軍を開始した2日後…


国内の物資が乏しい人族軍にとって、戦争を支える為の物資を進軍の行程で賄う必要性があった。

今回の行軍は幸いにして、パンゲア大陸でも最上の採掘場である『魔磊宮(まらいきゅう)』と呼ばれる洞窟の側を経由することとなる。

魔磊宮(まらいきゅう)』は地下3層からなる洞窟だが、そこに棲息する魔物もさほど強く無い為、労せずして採掘出来る場所であり、人族の領土の中で唯一他種族から奪われず残った場所だった…

だが何故、他種族の者達はこれ程の採掘場を見逃してきたのか…

その理由…それは…その洞窟は地元の者達すら近寄る事の無いいわくつきの洞窟だったからである。

数年に一度くらいの微々たる確立ではあるが…入った者が忽然と消え、二度と戻る事が無い…

『神隠しの洞窟』と呼ばれ恐れられていたのだ。


元々獣人族(ワービースト)の治める土地であったため、

そのような逸話など知る筈も無く…人族軍は補給部隊を洞窟に向かわせるべく、採掘班を編成していた。


採掘班として編成された者達は、雑用係として従軍して来た貧民街の労働者や辺境区の農奴達だった。

軍の遠征には騎士団の他に雑用を任される民間兵も従軍している。

軍の遠征への従軍は、彼等貧困に苦しむ者達にとって又とないありがたい仕事であった。


アレン=ウエルズもその一人であった。

貧民街で両親と弟達と共に貧しくはあるが、慎ましく暮らしていた…

ある日父親が、事故に遭い大けがを負ったが、幸い一命はとりとめたのだが、働く事が出来なくなり、弟達を食べさせるために軍へ志願したのである。


アレンは、荷馬車へ採掘の道具を運んでいた。

元来体が弱く力仕事は苦手であり、慣れない作業に四苦八苦していたが、それでも彼なりに一生懸命頑張っていた。

他の者達は、やる気なく気怠そうに作業をしている。


「急げ!何をダラダラしている!

『魔磊宮』から物資を持ち帰るのに2日は掛かるんだぞ?!

さっさと荷馬車の準備を終わらせるんだ!」


指揮官らしき騎士が、補給部隊の荷馬車を準備している男達へ檄を飛ばしていた。


「へ~い。」

「急いでますよ~。」


やる気のない返事が返ってくる。


「ちっ、所詮は軍に所属もしていない一般人…貧民街や農奴も大勢いやがる…ゴミ共が…

あと1時間だけやる、それまでに終わっていなければ貴様等への給金は無しだ!!」


舌打ちしながら指揮官が去って行った。

立ち去るのを確認してから一般市民の身なりをしている者達が、


「ちぇ~、かったり~なぁ。」


「だよな~、話が違うくねぇか?ついて来るだけで金くれるって言うから来てやったんだぜ?

な~んで、こんな仕事しなくちゃなんね~んだよ?」


「だよなぁ、俺等王国の一般市民だぜ…こんな貧民街の奴等なんかと働けるかって?」


そう言って、アレン達貧民街出身の連中を指さす。


「おいおい…お前等が、しっかり働かねぇから俺たち迄叱られちまったじゃねぇか?!」


「こんな泥臭い仕事なんて王国市民のやる仕事じゃねぇんだよ?」


「こんな汚れ仕事なんか王国の鼻つまみ者がやりゃ良いんだよ。

アイツ等、最初から汚れてんだからよ。」


鼻を鳴らし、ニヤニヤしながら一般市民達はその場から離れて行った。

その時一人の市民が蹴った小石が、餌を食べていた馬に当たり、馬が暴れ出した。


「?!」


驚き右往左往しているアレン達を他所(よそ)に市民達は去って行った。

暴れていた馬も馬車を引きながら走っていくが、ぬかるみに車輪が挟まれ馬車毎横転してしまった。


「なんてこったい…これじゃどうしたって1時間で終わりゃしねぇじゃねぇか…」


「もうだめだ…こんなんじゃ…給金ももらえやしねぇ…終わりだ…」


みんなが悲観し途方に暮れる中、アレンだけはあきらめていなかった。


「諦めちゃだめだ!まだ1時間ある…此処にいる皆で力を合わせれば出来るから…」


倒れた荷馬車に駆け寄り必死に起こそうとしている。

しかし、アレンの呼びかけに誰も動こうとはしなかった。

それでもアレンは一人で必死に続ける。


「…糞ぉ…僕の力じゃ…こんな…こんなことで諦めれない。

給金を持って帰らないと…弟達も母さんや父さんも…」


その場に居た者達は、皆目を伏せ諦めてしまっていた。

だが、アレンだけは…


「動け…動け…くそぅ…みんな手伝ってくれ!俺一人じゃ…」


一人で何tもの重量がある馬車を持ち上げる事など出来る筈も無い…

如何に力のある者でも数十人掛かりでやっと動かせる重さだ。


その時、アレンに突然声が掛かった。


「お前何やってんだ?

そんな重そうな荷車押して楽しいのか?…それとも何かの訓練か?

まぁ、どっちにしろ面倒臭そうだ…」


何時からそこに立っていたのか…黒い外套(コート)を着た青年が立っていた。

頭を掻きながら物憂げにアレンを見ている。


「あ…貴方は…」


その時、アレンはバランスを崩してしまう。


「?!」


荷馬車が、倒れ掛かりアレンが下敷きに…はならなかった。


「…ちょっと、聞きてぇんだが…お前等『魔磊宮』に行く補給部隊か?」


倒れ掛かった荷馬車を何事も無く片手で抑えながら青年が更に声を掛けて来た。


「え、ええ…」


何が起こっているのか理解できず、質問に答えるアレンに


「そうか…それで?…お前は何してんだ?」


青年は、質問を続けた。


「あ、あの…荷馬車が倒れてしまって…でもあなたが…えぇっ?!

ど、ど、どうやって?!か…片手で?!」


理解が追い付いたのかアレンが驚愕する。

その顔を不思議そうに眺めながら、アレンの首根っこを掴み倒れ掛かっている荷馬車の下から引き上げる。

青年が荷馬車から手を離すと荷馬車は音を立てて横転してしまった。


「…一人で荷馬車を起こそうとしていたってところか…

何で他の奴等は手伝わねぇんだ?見たところ…あいつ等も補給部隊じゃねぇのか?」


周りで頭を抱えうなだれている連中を見回しながら青年が質問する。


「そ、それは…どうしようもない現実を突きつけられて…みんな諦めてしまったと言うか…

実は…採掘班の出発まで1時間も無いんです…それなのに荷馬車が倒れてしまって…

力を合わせて起こそうにも…多分そんな短時間でなんて…不可能だから…」


アレンが俯きながらボソボソ呟いた。


「成る程…そんでこいつ等は、やる前から間に合わねぇって諦めたって訳か…分からんでもないが…

お前は何故諦めなかった?自分一人でどうにかなるとでも思ったのか…?


「…僕は…あきらめる訳にはいかないんです。

準備が間に合わなければ…給金が貰えない…そんな事になったら…」


青年の口元が少し上がる。


「…街に残してきた家族が飢えちまうってか。

そういや…昔っからお前みたいな奴が居たなぁ…お節介で不器用な馬鹿…」


「な、ば、馬鹿…?」


「そうだろう?…『弱肉強食』それが世界の理…弱き存在は淘汰されるんだよ。

現に最弱の種族であるお前等『人族』はこの世界から淘汰されようとしていたじゃねぇか?」


「そ、それは…」


「…生きとし生けえる者達は、皆等しくこの理から逃れられねぇ…

同族だろうが、血が繋がっていようが…所詮、己以外は…ただの他人って事だ。

それにお前の言う、親兄弟なんて所詮いつかは居なくなる存在だぜ…

そんな者達の為に何かをしてやろうなんて愚の骨頂じゃねぇか?

それに…」


そう言って、黒いコートの青年は周りで座り込んでいる者達を見回し、


「彼奴等を見てみろ?」


そう言われ、アレンが諦め座り込んでいる連中を視る。


「少し行き詰っただけで、何もやらず諦めてしまう…

努力する事も頑張ってみる事もせず…やる前から投げだす…

それどころか、嫌な事は全て他人の所為にし、自分は正当だと主張する…

何とも愚かな生き物じゃあないか…淘汰されてしかるべきだろ?」


そう話す青年の表情は、どこか悲しそうに見えた。


「…みんなやる前から悟ってしまうんです…自分達に何が出来るのかと…

諦めてしまうんです…最下位種族として蔑まれてきた長い年月が、何者にもなれないという現実を突きつけて来る…」


「ふん…ただの甘えだろう?

努力しても敵わない…それが解ってるってのか?…だから、やる前から諦めるってのか?

これまで何一つ敵わなかったからこれからも敵う訳がない…と?

それはただの『怠惰』…他種族から蔑まれても仕方がない。」


「…分かっています。

それは、分かっているんです…此処に居る人達も何とかしたいからここに居る…

絶望的な状況で諦めていない筈です…だからまだここから離れていない…

ただ…その方法が…どうしたら良いのか分からないだけ…」


「…だったら、お前はどうするんだ?」


黒いコートの青年の瞳が紅く光っているように見えた。


「僕は…諦めない…諦めたくないんです。

方法が分からなくても…やれる事は何でもやるしかない…

何もせずに諦めるなんて…僕には出来ない…」


「…」


「貴方は所詮誰もが孤独な存在…他人など切り捨てる者だと言いました…

でも、僕はそう思わない…人は一人では生きられないんです…

僕等は弱い…だから皆が助け合って生きて行く…それが僕らの生きる道だと思っています。」


アレンが、黒いコートの青年に強い意志のある瞳で答えた。

青年の口元が少し上がる。


「…そうか、お前は馬鹿の中の馬鹿だったようだ。」


「馬鹿って…」


「まぁ…採掘部隊が、中止になるのは俺も困るからな…」


「貴方も…僕等と同じ市民軍に従軍してる人ですか?」


「…あぁ、まぁ…そんなところだ。」


そう言って青年は、諦めて座り込んでいる者達の方へ話し掛けた。


「おい、お前等…何もせずに座り込んでていいのかよ?

此のままじゃ、給金が貰えないどころか軍規違反で厳罰だぞ?

悪くすりゃ…死刑…良くても牢屋へぶち込まれて一生出て来れないって事になるかもしれん。」


広場にどよめきが起こる。


「ば、バカな事を言うな!

俺等は軍人じゃねぇんだぞ、一般市民が協力してやってるだけだ!

軍の規則になんか縛られて…」


反論する言葉を遮る様に青年が畳みかける。


「馬鹿はお前等だ。

一般市民だからなんだってんだ?寝ぼけてんのか?金が稼げるって甘言に騙されて市民軍に入ったんだろ?

お前等の給金は軍から出てるって事を忘れんなよ?

…って事は、既にテメェ等も軍属なんだよ…

軍人が任務をこなさず、何もしないってのは、軍の規律違反になるんだぜぇ?」


更にどよめきが広場に広がった。

駆け出し逃げ出そうとする者達が現れる。


「言っとくが…軍から逃げれば、即殺されるぜ?」


逃げ出していた者達の足が止まる。


「そ…そんな…それじゃあ、俺達はどうしたら…」


青年の顔が…まるで、悪魔の様な笑みを浮かべていた…アレンはその顔を見た…


「あ?…どうしたらだと?

ククク…なんだ?自分達じゃ何も考えず、諦めてたんじゃねぇのか?

自分の身に危害が及びそうになって保身を考えたのか?…つくづく救えない奴等だ。」


広場に居る者達に言い返す言葉も無い。

そんな中アレンが、


「まだ…まだ時間はあります!

みんなで力を合わせれば、まだ間に合います…お願いします、荷馬車を起こすのを手伝ってください!」


アレンの言葉で広場に居た者達が、荷馬車の方へ歩み始めた。

荷馬車を引き起こそうと大勢で持ち上げ始めた。


「皆さん…」


アレンも加わり、荷馬車を上げようと頑張るがびくともしない。

其処へ黒いコートの青年も加わると荷馬車が動き始め…瞬く間に元通りになった。

広場に歓声が沸き起こった。


「さぁ、皆さん急ぎましょう。」


アレンが、広場の連中を促し、テキパキと指示を出しながら採掘の準備を進めて行った。

黒いコートの青年が、その光景を見ながらクスリと笑ったように見えた。


30分後…


「ば…か…な…準備が終わっている…だと…」


どうせ間に合わないであろうと人手を集めて戻って来た指揮官が、現状を目の当たりにし呆気に取られていた。採掘用の機材が全て揃った5台の荷馬車が完璧に準備されていたのだ。

見下していた貧民街や農奴からなる市民軍の連中がやり遂げたのである。


「指揮官さん…ご命令通り、採掘の準備が出来ました。

いつでも出発出来ます…」


アレンが、市民軍を代表して指揮官へ報告した。


「ふん、そんなものは、見ればわかる!

貧民街の…クズ…ではない様だな…

どうやら私は誤解していた様だ、貧民街の連中など人生の落後者だと思っていたが…

貴様が、この部隊の指揮官か?」


「い、いえ…僕はみんなに少しお願いしただけで…

これは、みんなが協力してくれたおかげで成し遂げられたんです。ですから…」


「だが、よくやってくれた。

これ程早く準備が整うとは思ってもみなかったが、直ぐにでも補給部隊を洞窟へ向かわせられる…

お前達の功績は上に報告しておく…給金も上乗せしてくれるだろう。」


市民軍達から歓喜の声が沸き上がった。


「ありがとうございます、指揮官様。」


「『指揮官様』と呼ぶのは、やめてくれ。

此れからお前達の部隊を指揮する事になるんだし…俺の事は、豪隊長と呼ぶと良い。

期待しているぞ!」


そう言って、アレンの肩を叩き踵を返す。


「急ぎ上層部へ報告に行く。

お前達は、出発の準備を急げ!」


そう言って、豪隊長は足早に去って行った。

それを見送り、市民軍はアレンの周りに集まりみんなで喜んだのだった。

その光景を少し離れたところから黒いコートの青年が見ていた…


反対側の木の影でもそれを不満そうに見ている者達が居た…


1時間後、市民軍で編成された採掘班と5代の荷馬車が洞窟へと出発した。

先頭の荷馬車の御者台にアレンと黒いコートの青年が座っていた。


「あの…僕はアレンです。

王都の貧民街に住んでいます。」


「俺は…レイン…北の方の辺境区からだ。」


「レインさん…

貴方は…とても不思議な人ですね…何て言うか…雰囲気が違うって言うか…

僕等みたいにお金目当てではなさそうだし…

そう言えば、何か目的があって洞窟へ行きたいと言っていましたよね?」


アレンは、手綱を握りながらレインへ話し掛けた。

面倒臭そうに大きく欠伸をすると深い溜息を吐き、凄く嫌そうにレインは答えた。


「あぁ…あの洞窟に住んでる奴が昔からの知り合いでな…

あまり気乗りはせんのだが…近くを通りかかったのに…顔を見せなかったのがもしばれたら…

後でかなり面倒臭い事になりそうだからよ…」


「そうなんですか…?なんか訳ありみたいですね…

それにしても洞窟に住んでるなんて…とても変わった方なんですね?

まぁ、『魔磊の洞窟』には、危険なモンスターも棲息していないらしいし、住みやすいのかな?」


「あぁ…アイツは昔からちょっと変わってたからな…

探求心が強いって言うか…ただの研究馬鹿って言うか…ん?」


《あの洞窟は、上位位階種族ですら忌避する危険な場所だぞ…?

この辺りの種族で知らぬ者など…》


アレンの釈然としない話にレインが少し疑問を感じる。


「…そう言えば、この補給部隊には正規の兵達が少ないようだが…?

警護の者達は、後から来るのか?」


「え?警護の兵なんて来ませんよ?

モンスターも居ないし、地下3層しかない安全な洞窟に警護なんて必要ないですから…?」


《地下3層?…ふむ…》


怪訝そうな顔つきで何やら考え込んでいるレインを見ていて少し不安になったアレンが、


「な、何か心配事でもあるんですか?」


「ん?…あぁ、いや…なんでもない、どうも俺の認識がズレている様だ…

気にする必要は無い…それより、お前達はその洞窟に何を取りに行くんだ?」


「えぇ?!知らないで付いてきてたんですか?

レインさんも市民軍なんですから少しは気にしてくださいよ?」


「お、おぉ…そうだったな…」


「あそこには、天然の『魔錬石』の結晶が埋まっているらしいんですよ。

人族軍の武器や装備には、必要な素材らしくって…5種族連合軍との戦いが長期化するなら必要不可欠になるって隊長さんが言ってましたよ。」


「…『魔錬石』の結晶か…そりゃ、王国軍にとっちゃ…願っても無い洞窟だな。

国力の乏しい人族にとっちゃ天然資源が埋まっている洞窟がありゃ…この負けそうな戦争に勝機も見えて来るからな。」


「えっ?!勝機が見えるって…僕達が…他種族に勝てる…っていうんですか?

数千年の昔から最下位の種族である僕達人族が…

まさか…この洞窟の採掘が…そんなに重要な任務だったなんて…」


アレンの驚きはもっともの事だろう…

無理もない事だった、この採掘部隊の成果如何で…人族が他種族に勝てるかもしれないのだ…

それが、人族の長年の悲願なのだから…


「まぁ…そう簡単にいけば良いがな…」


頭の後ろに手を組み青い空を見詰めながら放たれたレインの呟きは、アレンには届いていなかった。


この先を描くか考えます…

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