表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
獣肉が禁止になったなら人肉を食べればいい  作者: 翠水晶
第一章 依頼仕事編
5/21

第四話〜女子校とか緊張する2

「こんな人気(ひとけ)のないところだと、アタシらもボコりやすいから、ありがとな」

 

 やっぱり…私はずっといじめられるんだ……三美華ちゃんはこうなって欲しくないな……、だから、私が耐えないと……!


「んで、転校生になにふっかけたの? 私達にボコられてるから助けてって言ったのかな?」

「やめてあげなよ紗良、転校生にしか助け求められない悪役ちゃんなんだから」


 そうだ……私は麗蘭さんの言う通り、悪役なんだ……。

「ごめんなさい! 生きてて……ごめんなさい!」

 

 謝る愛海を笑いながら三人は、彼女の身体を割るように蹴った。



「藍美ちゃんと桃ちゃん、ちょっと話あるんだけどいいかな?」

 俺は自称金星人……いや、自称火星人とそのツッコミ役を呼んだ。


「どうした、我が姫よ。ティアラが欲し……うっ!」

 桃の腹パン炸裂。


「藍美……三美華さんが困ってる」

「いや……困ってないよ? むしろ面白いよ。それで話なんだけどさーー」

 煌星はモジモジしながら

「連絡先……交換しよ?」

「いいよ〜、三美華さん人気すぎて、タイミング逃してたんだ〜」

「我は宇宙に住まう者、地球人の連絡先は貴重である」

 なぜ地球人の方が貴重なんだよ! 逆だろ逆!


「えーと……藍美ちゃん? なんで地球人の方が貴重なのかな?」

藍美は『よくぞ聞いてくれた』と言わんばかりにスマホを突き出し、メールの受け取りボックスをスクロールしながら……おい待て、連絡先交換はメール交換じゃねぇよな!?


「他の惑星の者は、みな一方的なのだ。我が土星人だからって、やれやれなのだ」

 いや、ころころ転生すんな。面白いからいいけど。

 あと普通に迷惑メール千件近く溜めるなよ。

「藍美、それメール。三美華さんが言ってるのはトークアプリ」

 ナイス桃ちゃん


「そういえば二人ともポニーテールだよね、そのやり取りといい、仲良いの?」

 っていうと桃はとてもない早さでサイドテールに直した。


「なぜ変えた……なぜ裏切った……桃よ! 宇宙戦争での青春を忘れたのか!?」

「藍美ストップストップ! 三美華さんと全然連絡先交換できてない。」


 俺はなんとかいじめに加担してなさそうな二人の連絡先を入手できた。



「それじゃ6時間目終わり! これから放課後だぞー」


 初日終わりかぁ……。未だに犯人だと断定できるやついないし……てか5人もいたか? 3人しか愛海に付いて行ってなかったし、別のクラスにいるのか?


「三美華姫! 一緒に帰らないかい?」

「三美華さん! 演劇部に入りません?」

「三美華さんを部活勧誘するなんてずるい!」


 こいつら体力ありすぎだろ、俺はくったくたなのに……


「三美華さんは一度保健室に行ってください」

 俺って体力クソ雑魚設定だったっけ……部活は全部入れそうにないな……、ん? 俺は何を考えて……


「保健係……桃さん! 案内してあげて」

「はい! 三美華さん、こっちこっち」


 俺は桃ちゃんに連れられて保健室に入った。



「失礼します。転校生の佐藤三美華です! 小枝先生いますか?」

「はい、三美華ちゃんね、校長先生と林さんから話は聞いてるよ。あら可愛い。ほんとに男の子?」


 先生、そっくりそのまま返させていただきます。

 小枝先生だけがこの学校で唯一の男性教師って聞いてたけど……仲間(男の娘)かよ!? 


「小枝先生も可愛いですよ……女性にしか見えないです」

「ふふっ、ありがと! 今日は保健室(ここ)に泊る約束なんだって、ここ、シャワーもあるから好きに使ってね」


 小枝先生の白衣+タイトスカート+黒タイツという俺の性癖を開拓する格好のせいで話が頭に入ってこなかったが、とりあえずお風呂と着替えをどうするこか聞かないと……

「えっと……お風呂と着替えって……どうしたら……」


 先生は突然、俺をベッドに押し倒した。なんか不味いこと言ったのかな? まさか『プールでしなさい』とか言われたり……


「話……聞いてなかったの? 三美華ちゃん悪い子だね。先生の話はちゃんと聞こうね?」

 あっ、男だ……、力がもう男の人だ。

「ご、ごめんなさい! その……先生のお姿が……」

「いいよ、シャワーはこの部屋にあるから、それ使って。おや? 三美華ちゃん男の子だもんね? この格好は刺激が強すぎるかなー?」

 ニヤニヤする小枝先生に対し慌てる煌星。


「か、からかわないでください! もしかして他の生徒にもセクハラしてるんですか!?」

「ごめんね♡ 可愛いからつい……。セクハラは訴えられたら困るから寝てる間にスカートの上からお尻を触る程度だよ」

 すんなよ、セクハラすんなよ


「引かないでよ三美華ちゃん。男だから仕方ないでしょ? スカートの上から触るお尻最高だよ」

「自分のを触ればいいんじゃないんですか?」

「自分のは興奮できないから却下。女子校だし、女の子だらけだから、暴走しないようにしてるの。」

「いや…セクハラと言う名の暴走してますよね?」

「暴走というのは、性行為のことなんだけど……、ほら、男の子の性欲って溜まる式じゃん? だから誰もこない時に……」


 聞きたくない! 聞きたくない! こんな可愛い男の娘がそんなことを……!


「一番困るのは内科健診のとき。なにせ女の子が胸丸出しだもの……しかもスカートのウエストがヘソを隠してるから……、ごめん! トイレ行ってくるね!」


 情報量多すぎだろあの先生……。男の娘で、変態で、セクハラして、力普通にあるし……。

「なんなんだよこの学校は……」

実は小枝先生が男だと知っているのは教師と極一部の生徒だけで、かなりモテています。

生徒が気づいたのは小枝先生が着替える時とか先生のアソコが勃ったときです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ