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獣肉が禁止になったなら人肉を食べればいい  作者: 翠水晶
第一章 依頼仕事編
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第二話〜女子校とか緊張する

 俺は霧咲(きりさき)煌星(きせい)、人肉調理師だ。今日、俺は純白の女物の制服を着ている……理由は獲物が女子校にいるからだ。


「髪長くて良かった〜、というか女の子ってこんな着るのめんどくさい制服なのか……」

「女子校はたまに変わった制服があるらしいからね、それが人気の理由らしいよ」

 女子は学校選びのときに制服を理由にするって噂、本当(マジ)かよ。


「じゃあ行ってきます!」

「行ってらっしゃい」


 学校かぁ……拾われる辺りから全然行ったことないなぁ……転校生として振る舞うって話だけど少しおかしくねぇか?

一日ですぐ消えて? んで、生徒五人死亡して? そんなの絶対カオスだろ。


 「ここか……花実澤女学院(はなみざわじょがくいん)


 いかにもお嬢様学校って感じがするが、お嬢様学校ではないらしい……手続きとか緊張するなぁ……本来、保護者がやるべきことは叶夢さんがやってくれてたらしいけど、入りにくいなぁ……


「ん? 君転校生?」

 

 俺に声をかけてきたのは茶髪の可愛い生徒だった。でも脚に傷があるような……


「はいっ! 転校してきた佐藤(さとう)三美華(みみか)です!」


ちなみに今名乗ったのは偽名である、我ながら可愛いネーミングセンスじゃね?


「三美華ちゃんって言うんだ、かわいいねっ! 私は愛坂(あいさか)愛海(あみ)、愛海って呼んでね!」


 俺は愛海に連れられて校長室に行った。愛海が出てったのを確認して、俺と校長が話す。


「君が人肉調理師の……」

「霧咲です。三美華というのはここで過ごすための偽名です」


 俺が慣れてない環境で緊張しているのを察知したのか、校長は

「三日間で行っちゃうとはいえ、リラックスできる方がいいだろう。私の笑える話を聞いてくれ」



 そんな笑えなかったが緊張はほぐれた。冷蔵庫に石が入っていただの、実はそれが新聞紙だったらだの、新聞紙に下ネタが沢山落書きしてあっただの、笑えなかったが、カオスだった。ってか三日って言ったか? 一日じゃないのかよ!?


「君の教室はここだよ、3年2組、頑張ってね三美華くん」

「はい、ありがとうございます」

 自分の生徒が殺されるってのに、すごい余裕だな。いや、よっぽど困ってるいじめっ子達なのか…?


「それではみなさんに転校生を紹介します! 佐藤三美華さんです! 三美華さんは運動神経が悪く、体育の授業は受けられませんが、暖かく接してあげてください」

 俺の男バレを防ぐためだろうか、いや、運動神経がよろしくないのは事実だけど……


「佐藤三美華です! 好きな動物は亀ちゃんです! よろしくお願いします!」

「三美華さんの席は右後ろの辺り、愛海さんの隣ね」

 ん? 愛海?


「わー! 愛海ちゃんだ! 同じクラスなんだ! 嬉しいねっ!」

「……」

 愛海は、あの時とは正反対で暗かった。


「愛海ちゃん……?」

愛海はめちゃくちゃ小さくボソボソ呟いた。

「今は……私に話しかけない方がいいよ……」


 なんとなく察した。愛海はこのクラスの誰かにいじめられている。脚の傷も恐らくいじめっ子による暴力行為でできたものだろう。


「ねーねー! 三美華さん可愛いね! 私、子猫飼ってるの!」

「放課後カラオケ行きましょ!」

「面白い恋愛ゲームあるんだけど、見てみない?」

「我は金星人だ!」


 はい出た、転校生あるあるのガトリング絡み。エグすぎだろ……ってか一人変なやついなかったか?


「え……ええと……みんなそんなにこられると……聖徳太子じゃないんだから……」

 俺が困惑するとみんなは素直に

「そ、そうよね、ごめんなさい」

「いきなりこんなことされたら困るわよね」

「じゃあ一人一人、後で三美華さんと話すのはどうでしょう?」

「「いいわね!」」

「だから我は金星人と言ったであろう?」


 あっ自称金星人がビンタされた、すげぇいい音。



「やっと昼休みだー」

 この学校の授業、なんか面白かったなぁ…だけど愛海は楽しそうじゃなかったな、いや、楽しそうにするのを我慢してたみたいな……


「三美華さん! お昼一緒に食べましょ!」

「ちょっと! 私も三美華さんがいい!」

「三美華さん、亀が好きなんだよね? 私の苗字亀田なんだ〜」

 すんげえモテモテ、でも今の俺は女子高生という設定。我慢だ。

「我は火星人、金星が滅んだか……しかし奴は我々九天王の中で最も最弱……いたっ!」

 なんか自称金星人が火星人に転生してるし、九とか多すぎだろ……てか最も最弱ってなんだよ。胃痛が痛いみたいに言うなよ。


「みんなで輪になって食べるのはどうですかね?」

「流石三美華さん! お優しい女神!」

「三美華さんは私の嫁!」

「三美華さんしか勝たん」

「我は水星……ぐはっ! 最後まで言わせてくれよ、桃ちゃん」

 

 俺は愛海が教室から出ていき、何人かの女子生徒も後をつけたのを見逃さなかった。



「私がいると……三美華ちゃんもいじめられる……」

 転校してすぐいじめられるのは可哀想だし、三美華ちゃんは人気者で卒業してほしい……


「なぁクソ根暗ちゃん、今日もアタシらにボコられるの楽しみだよなぁ〜? ヒヒヒッ」

 



 

名前 性別 年齢 武器とか 外見の特徴 性格

霧咲 煌星、男、十八歳、サバイバルナイフ、華奢で、長髪。女物は基本ゴスロリしか着ないがよくゴスロリを着る。亀が大好き。


林 叶夢、男、二十七歳、不明、男性の平均くらいの外見で、フードを被っている。現在の人肉文化を普及させた、目的は不明。


千歳 蒼羅、男、二十一歳、斧、パリピって感じで銀の混ざった金髪。四琴のツッコミ役。


藤川 奈那、女、十五歳、不明、メルヘンなロリッ娘で、ふわふわツインテール、過去のことがあって女の子が苦手、頭蓋骨を掴むことが好き。



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