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神殺しのラグナロク  作者: 田月新一朗
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2020年5月16日午前11時28分ある日突然日本の少年少5000人が行方不明になった。

どんなに調査しても原因は不明。

世界では神隠しだの集団自殺だの様々な噂が立てられた。行方不明になった人々の共通点は皆12歳から19歳だという事。それ以外は住んでいる地域も性別も関係なかった。


とある少年は目覚めた。

目を覚ますと辺り一面は何も無い暗闇が広がっていた。

「ここはどこだ?」

言葉を発した途端、前方から足音が聞こえて来る。

『おやおや、お目覚めかい?』

声の主は少年に話しかけて来た。だがその姿は暗闇の中を見渡しても見当たらない、まるで暗闇そのものが自分に語りかけているかの様な感覚であった。

澄んだ女性声にも、歳を取りしわがれてしまった老婆の声にも聞こえた。

「ここはどこなんだ!?あなたは誰なんだ!?」

パニックになり声の主に問いかける。

『まあまあ、落ち着きなさい。まず説明を聞きなよ、貴方はこの世界に強制的に召喚された人間のひとりだよ。』

その言葉を聞いた瞬間身体の毛穴という毛穴から冷汗が出る様なおぞましい気分になった。

「何を言っているんだ!?この世界!?召喚!?」

『話しは最後まで聞きなよ、まずこの世界に君の居た世界から5000人の少年少女を連れてきた。私はその人間一人一人の才能ランクに合わせて能力と名前をランダムにさずけたんだ、才能ランクは0から3まであり、才能ランク0は能力0個、才能ランク1は能力1個、才能ランク2は能力2個、才能ランク3は能力を3個さずけている。』

『ちなみに君の才能ランクは......0。』

『そして名前はウィークだ。』

淡々と告げられたが、少年はその時からウィークという名前になった。

「名前?才能ランク?なんだよそれ!!なんのために5000人もの人をまきこんだんだ!!目的はなんなんだ。」

ウィークは今までの人生で感じたことの無い怒りと絶望に声を震えさせ叫んだ。

『目的?あぁこんな事をする目的ねぇ〜簡潔に言うと私という存在、この世界の主神の私を殺して欲しい。それだけだ。』

正直ウィークには言ってる意味がほとんど理解できていなかった。

『そうだ、これも説明しておこう。この世界には領域階級というものが存在している。まあ簡単に言えば戦闘力などのことだよ。』

声の主は淡々と話を続けた。

『階級は下から下域、中域、上域、王域、帝域、神域だ。ちなみに我々神は神域だ。』

次々と説明を繰り返していく。

「あなたの目的は分かった。もう観念するしかないようだね。」

ウィークは諦めたのだ。

この状況からの脱出も元の世界に戻り、元の生活を望む事すらも諦めていた。


数秒ほどの沈黙が続き、沈黙を打ち消すように話の続きが始まった。

『じゃあその世界に転送するよ。』

声の主が言った途端ウィークの足元に青紫色に発光する光が現れた。

『あ、そうそうひとつ言い忘れていました。彼の才能ランクは3、名前はティアマトです。彼に伝えておいてください。』

転送される瞬間ウィークは理解不能な言葉を聞いて頭が真っ白になりそうになった。


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