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期末テスト①

いつもより遅く学校にした俺達は、少し急ぎ足で教室へ向かい自分の席に着席する。

俺の席は窓側の真ん中くらいのところで、ひまりはその隣に位置している。

窓側の席の特徴として、日の光がやたら届いてくるので授業を受けるときやりづらいことこのうえないのだ。

だからカーテンを締めたいのだが、うちの担任の先生の意向でできない。

意味が分からないが、先生曰く、日の光を浴びないと強い体を構成できない!とからしい。

暴論すぎて呆れることしかできない。

そして、1.2分もするとそんな無茶苦茶な先生からの朝礼が始まった。


「今日もおはよう!休みが誰もいないことはとても素晴らしいことだ!ガハハ!!」


体育教師だからだろうか?朝から元気一杯すぎてこちらがついていけない。

あと、声もデカくて耳が痛いので今すぐやめてほしい。


「みんな勉強の方はどうかな?!1学期の期末試験まで残すところ1週間となった!俺は紙に書くような細かくて面倒なことが大っ嫌いだったから、いつも学生時代は赤点ギリギリでやばかったなぁ!でも、俺はこの全身に溢れる筋肉達と乗り越えることが出来た!みんなも自分の筋肉と向き合ってこのテストを無事乗り越えてくれることを祈ってるぞ!」


まったくもって参考にならないことだけを言い残して先生は教室を出て行った。

筋肉で乗り越えるってどうゆうことなんだよ、てかそれで乗り越えられたって逆にすごいな。

なんであれで先生なんかやっていけるんだよ、早くボディービルダーにでもなればいいのに。

それはそうと、完全に失念していた。

期末試験のことを考えると、憂鬱になる。

俺は勉強が苦手というわけではなく、学年でも真ん中よりは上をキープすることは出来ている。

しかし、それは俺の話だ。

そうではなく、現時点でかなりやばい状況の奴がいることを俺は知っている。


「とおるくん、どうしよう……テストまで時間がないよお……」


それは、ひまりのことだ。いつも学年でもビリ争いをしていて、前回も赤点を3つ出したが、補習を受けてやっとのことで進級した。


「なんでお前はいつもそうなんだ、、、」


幼馴染が進級すら怪しい点しか取れないなんてのは、あまりにも悲しいものがある。

どうしたものか思考を巡らせていると、ひまりが何か言いたげにしていたので話してもらうことした。


「私に勉強教えて欲しいな……なんて……///」


なるほど、そういう手があったか。

それにこれは、ひまりのためだけではなく俺自身も人に教えることによって理解を深めることができるので一石二鳥だ。

断る理由が見つからない。

俺はその提案に快諾した。


「じゃあ、今週の日曜にうちでいいか?」


「うん!」


(ふたりきりの勉強会……へへ、楽しみだなぁ!!…////)


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