表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
土の魔道士はモブで生きたい  作者: Pinekey
第2章 ガルム土国編
5/31

第4話 初めての魔力枯渇

前話の最後の方が寝ぼけて書いてたのかわかんないのですが、かなり変な文になってました...

今回も変な文になってるかもしれないです(震え声)

「よし、これでみんな片付いたかな」


手に付いた土を払いながら、みんなに笑って誤魔化してみる。


「さ、流石は土の勇者様...自信が無いと言ったのは嘘だったのですわ...」

「ちょっ、だから勇者じゃないって...」

「あんなゴーレム初めて見ました...そもそも昨日の今日でC級魔法を使えるなんて...」

「まぁわかっちゃいたが...これは規格外すぎるだろ......」


あたりを見てみると20人程いた盗賊が全員うつ伏せか仰向けの状態で、土で出来た枷によって束縛されている。そして俺の後にはゴーレム...あ、ゴーレム消すの忘れてた。


ガラガラガラガラッ...


「土操作!」


正確な魔法名はないけど、これが土属性適性の特殊魔法。イメージさえ出来れば詠唱もいらずに発動できるから割と便利だと思うんだよね、これ。

地形なおすついでに盗賊も1箇所に集めよう。


「いっちょあがり!っと」

「土屋様......いろいろと聞きたいことがあるんですが...とりあえずその盗賊はどうするおつもりで?」

「うーん、ここってもうガルム土国?」

「ここはギリギリまだバルニア光国です。ですが...この者達はガルム土国の者と思われます。」

「ん?なんで?」

「勇者様達が旅立たれることはみんな知っていることですし...光国民ならば土屋様の馬車をつけて襲おうなんて考えないでしょう。それにこの者達は土屋様の事を嘘つき呼ばわりしました。つまり...」

「ガルム土国出身の国境付近で行商人を狩ってる盗賊ってことね...」


盗賊達を見てみると、ただでさえ叩きのめされて(叩きのめしたのは俺なんだけど)凹んでいたのが、自分たちの正体をあっさり見破られたことにさらに絶望の表情を浮かべている。

まぁ、盗賊に同情の余地はないけど。


「馬車にはこんな数の人積めないもんね...」

「こいつらのアジトにいけばいいんじゃねぇか?これだけの規模の盗賊のアジトなら、馬車とかもあるだろうし、ギルドに届ければ報酬金も貰えるぜ?」


やっぱギルドとかあるのか...むぅ、異世界にいったらやってみたかった事ベスト10には入ってる"冒険者ギルドに登録して冒険車になる!"はぜひとも達成したい。それにそれ以外の方法も浮かばないし...

さすがに殺すのはね...


「よし!じゃあ案内してもらいましょうか!」

「ハッ!誰が潰されるのわかっててアジトに案内してやるもんかよ!」

「じゃあアジトがあるのは認めるんですね?」

「えっ、いや、それは...」


動揺しすぎだろ。誘導尋問でもなんでもないぞ、これ。


「ま、いいや。ここで待ち伏せてたならそこそこ近い距離にアジトがあるだろうし。」


ちょっと試したいこともあるし


「あ、すいません皆さん。ちょっとやりたい事があるので馬車に戻ってもらってていいですか?」

「...正直見てみてぇが......流石にお前のたのみじゃあ断れんがな。」

「あ、見てるだけなら構いませんけど、出来れば馬車の近くで。あとできるだけ動かないでくださいね。」

「お、おう?よくわかんねぇけどわかったぜ。」


よし、エルバート達は馬車のとこに集まったしやるか。

俺がやろうと思ったこと。それは、土操作によって超音波と同じことが出来るのでは?ということだ。

というのも、さっき地形を直した時に動かしている土に触覚があったのだ。まるで大地が自分の手足になったみたいに。

だから土操作で波を起こしてその反射した場所には何かがあるのでは?という考えだ。


「土操作!」


とりあえず、目視できる範囲にはそれらしきものがないのはわかっている。

ガルム土国からきた盗賊ってことは、アジトがあるのもガルム土国なんじゃ...あ、でももう国境近くなのか。

あ、ちなみに土操作の波は俺より前方向に意識を集中させている。

後ろ側にある可能性は限りなく低いと思ってるし。


「土屋様は一体何をしてらっしゃるのでしょう?」

「さぁ...わたしにはわかりかねますが、土操作ってさっきのゴーレムを土に戻した魔法?ですわよね...」

「あれはあれで考えがあるんだろ。ま、俺らみたいな凡人が考えても無駄だよな...」


俺も至って普通な凡人です!ちょこっと異世界に召喚されて力を得ただけの...

お!馬鹿な事考えてる間にヒットだ!かなり大きい柵か?人が三人くらい入りそうなテントと思わしき反応もある。それもかなり。もしかしてこいつらかなりの下っ端?この盗賊グループってもしかしてかなり大きな組織なんじゃ...


「あの...何かありましたか?」

「えぇ、多分ですが敵のアジトの場所を突き止めました。」

「す、すごい。こんな短時間で...」

「ですが、アジトの規模はかなりの物です。先にガルム土国にいってから応援を要請した方がいいか...も...?」


なんだ...これ、急にめまいが...?


「た、大変!土屋様の魔力がほとんど無いわ!」

『か、彼のものに力を分け与えよ!ま、魔力贈与!』


お、おぉ?めまいがおさまった。これは...魔力枯渇したってことか?でもそんな魔力使ってたか?

ー巨大ゴーレム精製

ー兵士全員を捕縛

ー大きく変形した土地を平に

ー土操作による広範囲の索敵

...けっこうやらかしてるわ......これからは自重しよう。うん


「す、すいません。魔力枯渇なんて初めてで...」

「逆にあんなゴーレムつくってぶっ倒れてないだけおかしいんだかな...」

「そ、そうですわよ!土屋様に何かあったら...私!自害いたしますわ!」

「お願いだからやめてね!?」


リネさんヤンデレ疑惑...


「土屋様?」

「やっ、な、なんでもないよ?」


女子の感ってほんと怖いよね...


「それで盗賊のアジトの事なんだけど...」

「潰しましょう。」

「えぇ、潰しましょう。」

「潰そうか。」

「規模が大きいって話をしたはずなんですが...」

「土屋様の土魔法は規格外レベルです!魔力が回復した状態なら、どんな敵が出てきても倒せますよ!」


あ、あのメイティさん?凄く褒められるのは嬉しいんですが、手を握られると後ろのリネさんが...


「メイティさん?抜けがけは許しませんよ?」

「あら?さっき泣き落としをしようとしてたのはリネさんではありませんか...ふふふ」

「あはは...」


女子って怖ぇよ...

ーーーー


「よし、そろそろ魔力も回復しただろうし、アジトにかちこもうか!」

「今度は活躍しますよぉ...」

「メイティさんには負けませんから...」

「お、俺を忘れんなよ...」


頑張れエルバート!

ちなみに盗賊は土魔法で拘束して目と口と耳を鬱いで、即席で作った風呂桶のような入れ物(ただしサイズは20人が敷き詰められるほど。尚、車輪はついていないため馬車に引き攣られて衝撃が直に伝わってくる。)に入れた。

盗賊に慈悲はないのだ。

ただ...これだけ重いものを馬に運ばせるのが少し可哀想だとおもった。


ーーーー

走りながら馬車の中で俺はいま本を読んでいる。

土属性の上位である風属性魔法を使えば少しでも馬が楽になるのでは?と考えたためだ。


「土屋様は今の状態でも強いのに、さらに魔法を覚えるんですね...」

「覚えておくに越したことはないからね、それに馬がかわいそうだし...」

「馬にまで慈悲深い...私!感動しました!」


ごめん、リネさん。ちょっと、信じられないや。

嘘、全然信じられないや。


『地よ、風を起こし、敵をなぎ払え。パワーウインド!』


かなり微調整した風魔法だ。本来なら敵を後方に吹き飛ばす、あるいは足止めする魔法だが、これなら追い風の効果で馬が少し楽になる程の程の効果だろう。


1時間程馬を走らせるとようやくついた。土操作のあの波ってかなり早い速度で動いてたんだな...


「ここがアジト本部か...」

「とりあえず、殴り込みますか」

「ちょっとまって!こういうのって降伏勧告とかするもんなんじゃ...」


バンッ!

勢いよく開けられた門

そしてメイティが前に出て大きな声で言い放った。


「さぁ、消し炭になりたいのはどなた?」

読んでいただきありがとうございました。

よろしければ感想を、お願い致します

間違いの指摘もありましたらお願い致します。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ