第2話 分断
書き途中の小説がパァンした時の絶望感が...
なんとか書き直しましたけどおかしくなってるところがあるかもしれないです。
「あのー、基本値って何ですか?」
「あ、あぁ。基本値って言うのは魔法の才能みたいなもので、その人の成長限界を数値化したものなんだが...普通の人の基準値は良くて100、たまに150~200の人もいるけど、1000なんて見たこともない。魔王が推定1000だと言われているんだ...」
つまり時々魔物sideで生まれる魔王と同じような立場が俺ってことか...あれ?これ思いっきり主人公ルートじゃないか?いやいや、まてまて、ここはどうにかして吉沢を引き立てないと...
「あ、あのさ、僕のことはそれぐらいにしてさ。洸大のそのスキルについて知りたいなー...」
「"神に愛されし者"は歴代の勇者達が持っているスキルだ。過去の勇者によると魔法の適正が全て上乗せされるらしい。あといろいろと頭が良く回ったり、速く動けるようになったりするらしいが...あ!あと基本値も+されてると過去の勇者は言っていた。」
「他のスキルは見た感じそのまんまの意味かな...」
「あ、まずい!もうこんな時間じゃないか!これ!E級とD級の魔法と詠唱一覧表!僕はこれから会議だから東の森にでも魔法を試しに行ってきなよ!くれぐれも遅くならないように!」
そう叫びながら城の中へとロガリオは走っていった。
とりあえず......なんとか注目を削げて良かった!
ーーーー
...冒頭に戻る
現在、俺達は城下町から出て東側に30分ほど歩いた場所にある森の入口でゴブリンと戦っていた。ゴブリンは頻繁に生まれてくるがそんなに強くないので、魔法の威力を確かめるのには最適だった。ロガリオにに渡された紙によるとE級魔法はイメージ+魔法名、D級はイメージ+詠唱(一言、二言程)+魔法名らしい。この世界での無詠唱魔法は魔法の適正を持ってる人にしか使えない特殊な魔法で、火属性は熱操作、水属性は回復、土属性は土や金属操作ができるとか。
それ以外の無詠唱魔法はできなくて魔物にも魔法を使ってくる敵はいるが一応魔法名だけは言っているらしい。そんなこんなでためしてみたが。
まず土E級
アースポール...人の顔程の土の玉を作り出してとばす。(普通に人は拳大程)
アースウォール...縦横2m程の土の壁を作り出す。
アースウォールは使い道があるのかわからないがアースボールは低コストで何発も打てるから汎用性が高そうだ。
次に土D級
アースランス...土の槍を作り出して相手に飛ばせる。
アースソード...杖を土でコーティングして固めることで石の剣になる。
アースバースト...大きいサイズの土の玉を飛ばし爆発させて、礫を飛ばすことで広い範囲の的にダメージを与える。
土魔法って言ってるけど石を使った攻撃の方が多い気がする。
アースバーストを使って爆発した時はびっくりしたけど。
他の属性の魔法も大体同じ様なものだった。それからゴブリンを魔法の的にしつつ仮をし続け体感的には6時頃、空が赤みはじめてそろそろ帰ろうという話になった。
ーーーー
翌日
王宮の客室にて昨日の疲れをとった俺達は今日もロガリオによる、魔法の勉強&この国の地理や歴史を教わっている。
「よし、これからいろんなアイテムについて説明しようと思う。
まずはこれ、この水晶はウェポンオーブ。武器を触れさせるとその武器の性能や名前、作成者などを知ることが出来る。」
そういってロガリオは黄色の水晶を前に出してくる。スキルオーブは淡い水色だったが色で見分けるのか。
「で、これがモンスターオーブ。敵のモンスターに向けてかざすとそのモンスターの名前やレベルを知ることが出来る。他にもいろんな水晶があるらしいんだが...まぁ手に入ったら調べてみればいいと思う」
「この世界にはレベルという概念があるんですか?」
おっと洸大、俺の言いたいことを言ったな。流石は主人公(になってもらわなければならない男)だ。
「あぁ、この世界にはあらゆる物にレベルがある。
人だけじゃなく、武器や防具、更にいうなら馬が引いてる馬車や、木こりが使う斧なんかにもレベルなつきまとってくる。
多分君達のレベルは3ぐらいだろう。レベルの確認はいろんな街の宿や道具屋なんかに置いてあるレベルオーブで確認することが出来る。王宮にも1つあるからな、あとで案内しよう。」
この世界に来た状態でレベル1だとしたら昨日のゴブリン狩りでレベルが2上がったのか。うわー、なんていうか、テンプレ感が凄いな。
召喚された直後は弱いモンスターでレベルを上げて終盤になるにつれてレベルも上がりにくくなるけどその分敵が強くなってもらえる経験値も増える...か
たぶん勇者とか後半で強いスキルがバンバン開放されていくんだろうな...
「最後にこの世界について説明しよう。この世界は二つの大陸で出来ていて、1つは人間大陸、もう1つは魔大陸。魔王がいるのは魔大陸で、私達が今いるのが人間大陸だ。昔は1つの大きな大陸だったらしいが、この世界で最初の勇者と魔王の戦いで大陸が2分割され、それから人間大陸と魔大陸との間にできた魔素の海によって分断された。」
最初の勇者と魔王どんだけやばいやつなんだよ...
「そして勇者は魔王を討ち倒した後、人間大陸を4つの国に分けた。
まずこの国がバルニア光国、ここより山岳を挟んで南にガルム土国、山岳の東側がタハム火国、メルタム水国だ。
最初の勇者と3人の魔道士がそれぞれ王となってその地方をおさめた事からそれぞれの国の名前にその属性が入っている。」
「という事は、この国の王様って...」
「勇者の子孫だ、ついでにいうと最初に王が使ったあの魔法は勇者の血筋にしか使えない魔法らしい。」
「なるほど...」
「あぁ、そうだった。これから君達には4人それぞれ別行動をしてもらう。吉沢殿はこの国で、土屋殿はガルム土国で、火野殿はタハム火国で、水谷殿はメルタム水国で、2ヶ月間魔王を倒すための力を付けてきてもらう。無論、護衛もつくし、生活は保証する。この事は既に各国に伝えてあり、明日には出発する手筈になっている。
いきなりで申し訳ないが、これが決まりなのでな。」
...いきなり分断か。まぁそれぞれが讃えられてる国でレベリングはいい考えだと思うし、ありっちゃありだけど全員で狩りした方が効率良さそうだよな...あ、でもこの国だと洸大だけが特別視されるのか。ほかの国も同様に...か。なるほど、理にかなっている。
ーーーー
翌朝
4人は王宮に集まっていた。
「それでは勇者達よ、かの魔王を倒すために旅に出て参れ。そなた達を信じておる!」
「必ずややり遂げて見せましょう!」
勇者吉沢が代表して答える。今思ったけど吉沢ってここに残るんだよな......
「必ず強くなって戻ってくるからね!」
「足引っ張られるのはごめんだよ?」
「俺は勇者だぞ?絶対この世界を救ってみせるさ!」
「僕だってもっと強くなってくるからね!」
「「「お前は既に大分強いよ!!!」」」
「ええっ!?」
なんて会話をしてから、それぞれの門へと歩いていく。
次に会うのは2ヶ月後、どれだけみんなが強くなっているか楽しみだ。
期待を胸に馬車は走り出す。
読んでいただきありがとうございました。
よろしければ感想をお願い致します




