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土の魔道士はモブで生きたい  作者: Pinekey
第1章 異世界召喚
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第1話 スキルと適正

設定が割と行き当たりばったり

いろいろと修正加えていくので暇があれば読み返していただけると変わっている箇所があると思います。

土屋 俊太 17歳 土の魔道士

彼は生来のモブだった。

見た目はそこそこ、家庭もそれなりには裕福で勉強もでき、運動もできた。

ただ、そんな彼は生まれてからとある人物にはほとんど勝てる事は無かった。その人物こそ"吉沢 洸大"だった。

俊太の見た目がそこそこなのに対して吉沢は完全な美形だった。その上、家庭はかなり裕福、勉強と運動は1位以外とった事が無い...と、まさに神に愛されたような人物だった。

2人は保育園では同じ組に入れられ、仲良くなった。

だが2人は毎日の様に様々なことで競い合った。

運動会、音楽、お絵かき、英語のお勉強......etc...

小学校に上がってもそれは変わらず競い合う日々。変わった事といえば、幼馴染みの2人の女の子が出来たぐらい。それなのに俊太は一度も吉沢に勝てなかった。生まれた時からチートを授かっている様な人なのかも疑わしい吉沢に勝てる事などありえなかった。

中学に上がり、2人はまた競い合った。中学2年になり俊太は流石に無理だと、そう確信した。


「僕はもう洸大には勝てない!だから俺はもう勝負するのはやめるよ。」

「え...」


俊太が吉沢にそう言うと、吉沢は予想だにしていなかったと言った感じで呆けた声を上げる。


「え、え、なんでいきなり?1年の最後のテストだってギリギリの勝負だったじゃんか!そんないきなり...」

「...そのギリギリの差を埋めることが不可能だということに最近気付いちゃってさ...いや、なんとなくそんな感じはしてたし、今まで一度も勝てた試しがないし...」

「勝負をやめたからって友達じゃなくなるわけじゃないんだよな!?」

「何を当たり前の事を...」

「はぁ...それなら良いんだ。」


吉沢には友達と呼べる人間は数多くいれど、心を許せる親友は俊太だけだった。(少なくとも吉沢は親友だと思ってた

)


そして、この頃から俊太はアニメやゲーム、ラノベ・漫画などにどんどんハマっていった。それはもう、オタクと呼べれる程に。幸いなのは幼馴染み達が趣味等で人を差別したりなどしなかった事だ。

高校受験が終わり、中学卒業の為の準備をする時期に担任の先生<国語の担当>がHRで言った言葉は俊太に衝撃を与えた。


『君達は誰しもが人生という物語の主人公である。君達は君達であるだけで特別なのだ。これからの人生...(ry』


後半の人生へのアドバイスなど頭に入ってこなかった。

問題なのは『君たちは誰しもが主人公』という部分だった。

俊太以外の生徒はこの言葉に感銘を受けたが、いつも隣にthe・主人公な吉沢がいる俊太はこの言葉を盛大に勘違いで解釈した。

それは『誰しもが主人公、即ち誰から見ても他の人は脇役(モブ)。』という捻くれたというのもおかしい程の解釈であった。

そして、今まで読んだ小説や漫画のモブの立ち回りを見て思った。

(...これは自分だ!)と


主人公ポジションにいる吉沢、いつも主人公に勝てる訳のない勝負を挑むライバル (という名のモブ)の俊太。

この時から俊太はモブに憧れ始めた。主人公がアクションを起こすキッカケを作ったり、道を踏み外しかけた主人公を引き戻したり、道を阻む敵を一緒に踏み越えていく、モブに


そしてその日から吉沢と同じ高校に入り、吉沢をサポートするべく、とことんモブを研究し、実践し、それらの行動全ては何故かまかり通ってしまった。

そして現在...


ーーーー

庭(学校のグラウンド程の)にきた()達はロガリオさんについていき庭の真ん中に立っている。


「ではまず、魔力と魔素について知ってもらおうと思う。

少し手に意識を集中してみてくれ。腕に流れている血を手のひらに集める感覚で。」

「わわっ!なにこれ...うっすら光ってる?」

「そのうっすら光っているのが魔素だ。それらが持つエネルギーの量を魔力という。まぁ、詳しいことは私も知らん。知りたければ科学者にでも聞いてくれ。

魔力を感じ取れたならあとは魔法をイメージして詠唱を唱えるだけだ。ただし、E級魔法といくつかの魔法は詠唱を必要としないものがある。逆にD級以上の魔法にはほぼ確実に詠唱は必要だ。

という訳で早速E級魔法を使ってみよう。とりあえず初歩火魔法の"火種"だ。思い浮かべるのは火の玉。ちゃんとイメージできたら魔法名を唱えるだけだ。」

「よし、まず俺からだ!......すぅ..."火種"!」


ボッ!

吉沢が地面に向かって手を向けて魔法名を唱えるとまさにそこにはガスバーナー程度の火の玉が


「おぉ〜」

「次は私よ!"火種"!」


ボボボッ!

そういって次に火野が"火種"を唱えると拳大サイズの火の玉が出来上がる。


「流石に火野殿は火属性の適性が高いな...。あ、適正って言うのはその人の魔法の得手不得手の事だ。あとで見せてやる。」


さて、俺もやってみるとするか。この世界で初めての魔法を!


「すぅ..."火種"!」


ボボッ!

あれ?なんか吉沢の火の玉よりでかい?ちょうど火野と吉沢の作った中間くらいの...


「"火種"」


ボッ!

水谷が作った火の玉は吉沢と同じくらいだった。なるほど、これが魔法の適性というやつか。つまり俺には火野程じゃないけど勇者よりかは火属性魔法の適正があるのか。


「よし、できたな。それじゃ次の魔法をやる前にお前達に渡すものがある。これは"スキルオーブ"という名前の水晶だ。原理は不明だが、持ち主が魔力を注ぎ込むとその人物が持つスキルを見ることが出来る。たまに魔物が落としたり、迷宮の宝箱から出てくるらしいが...如何せん数が少なく高価だ。無くすなよ?」

「すいません、そのスキルというのは...?」

「しらん!だが、持っていると特別な効果がある。というのだけは確かだ。ちなみに私は長い訓練の末にようやく身についた自動回復というスキルをもっている。逆にそれ以外は持っていないんだがな。ま、それはさておき...ついでに魔法の適性についてどのくらいの配分で魔法の適性があるかも見れるから見てみろ。」


以外略まとめ

ーーー

吉沢


体力自動回復、魔力自動回復、光属性特化、神に愛されし者


の4つ

前半3つはわかる、なんとなくで。最後のやつはどうやらあらゆるステータスが上がる...的なスキルっぽい。このスキルがあのチートの原因かぁぁぁぁ...

次に魔法適性

基本値300

火:1

水:1

土:1

光:6

闇:0(1)

どうやら割合的に1:1:1:6:0(1)と合計10で表されるっぽい。ただ、何故か吉沢の闇属性は0と1で点滅していた。

ーーー

火野


炎属性適正(特大)、魔力自動回復、魔力ドレイン


○属性適正(特大は恐らく固定かな?)、魔力自動回復はさておき、魔力ドレインはかなり強そうだ。そういう魔法を使う敵はだいたいウザい。

魔法適正

基本値300

火:8

水:1

土:1

闇&光:0

光と闇は特殊属性らしく、普通の人は0で固定らしい。

ーーー

水谷


水属性適正(特大)、魔力自動回復、魔力ドレイン


魔力ドレインってもしかして、そんなに珍しくないのか?


「二人とも魔力ドレイン持ちかよ...今回の勇者御一行はすげぇな...」


そんなことはなさそう

魔法適正

基本値300

火:1

水:8

土:1

光&闇:0

ーーー

この場にいる4人の視線が自分に向いている。次はお前の番だ、と

魔力を込めると体の中から何かを抜き取られるような感覚がある。するとだんだん水晶が光始めて、文字が浮き出てくる。


土属性適正(絶)、魔力自動回復+、魔力ドレイン+、????


なんか凄い上位互換っぽい感じ...絶って...。あとこの????はなんだよ!解析不能か!?不良品なのか!?


「す、すげぇ...」

「ま、負けたわ...」

「チート...」


スキルがやばかったけどもしかして...

魔法適正

基本値1000

火:2

水:2

土:6

光&闇:0


「き、基本値1000!?ま、魔王と同じだとッ!?」


叫ぶロガリオさん。

え......すごい気になる単語が出てきたんだけど...魔王と同じレベル?なにそれ、チートは俺じゃなくて吉沢に渡してください...

あ、無理?

これからは基本、土屋君の目線で進んでいくと思います。

あと土屋君は自分の中では一人称が"俺"です。

周りの人と話す時は"僕"です。

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