第11話 祠 part2
テスト期間ェェ
量少なめ&更新頻度downすいません。
「あ、あの...私はまだそういう事は...」
「じゃ、じゃあ土屋様が魔王を討伐したら!」
「えー...と」
なんかデジャヴ...それより、この王女様廊下でなんて事言ってんの!?中庭を挟んで向かい側の廊下にいる兵士さんが棒立ちしてるよ!?
「お待ちくださいまし!」
「...え?」
メイティが...来た。
「メイティさん...帰ってくるのは明日じゃ...」
「嫌な予感がしたので戻ってきましたわ!」
なんじゃそら...
「あなたが土屋様に馬車の中で公開告白した方ですか...」
「ええ!そうです!私の気持ちは本物です!」
嬉しいけど...やめてくれ!
「私の気持ちだって本物です!」
「だったら勝負ですわ!アリス様!」
「望むところですわ!魔王討伐までにどちらが土屋様を堕とすか!」
「勝つのは私ですわ!」
「いえ、私です!」
「......勝手に話を進めないで...」
「それと、土屋様」
「はい...」
俺のつぶやきは完全にスルーされた。
「私の事は呼び捨てで、アリスと呼んで下さい。」
「私もですわ。メイティでいいです。」
「え、いや...それは」
「「よろしくお願いしますね!」」
「は、はい!......はぁ」
ーーーー
翌日
今日は祠に挑む日だ。一応だが土属性の上位の風魔法も少し覚えた。それだけで記録が伸びる訳無いと思うけどね。
『これより、土の勇者育成プログラムを開始いたします。前回の勝利記録はWAVE50です。頑張ってください。』
前回に比べてなんかそっけない気がする...気のせいか?
「グギャア!」×3
またゴブリン'sだ。とりあえずWAVE38までは普通に戦う。でもって39でありったけ魔力ドレインを使ってから40層から節約しつつ進む。よし、これで行こう。
ついでに風魔法も試しつつ...
『ウインドバレット』
風属性D級魔法ウインドバレットがゴブリンの眉間を打ち抜く。
空気を圧縮させてそれを打ち出すだけだが、割と高威力だ。それよりも...
「魔力消費量が少ない...」
前回使ったアースボールよりも3/4程の魔力しか使わない。
これなら...
「もっと行けるかもしれない!」
現在、WAVE60
敵はミノタウロスの様な大型の魔物が1体、頭からは大きな角。手に持つのは巨大な斧。これはあれだ...中ボス的なやつ。
そう考えていると、ミノタウロスが斧を振り下ろしてくる。
『 地よ!その力で我が敵の攻撃を止め、身を守れ!"アースシールド!"』
目の前に現れる巨大な盾。"アース"と付いてるが、よくわからない金属の盾ができる。ふと思ったけど金属とかって土操作で操れるのか...?
ー 条件を達成。ガイアの欠片の封印解除、任意発動型スキル"金属操作"、"錬成"を解放しました。
おお?新しいスキルってこんな簡単に手に入るものなのか?
てか、違いがわからん。両方同じな気がするけど...
ー "金属操作"は土などに含まれる金属を分離、合成したり、金属に魔力をこめることができます。
"錬成"は金属を加工して武器や防具等を作るスキルです。"錬成"スキルを使って武器を作ることで、作成した武器にはボーナスが付与されます。
なるほど...サポート系って感じの良いスキルだな!暇があったら今度作ってみるか。
おっと、そんな事考えてる暇無いな
「ブモオオオオオ!!!!」
角をこちらに向けて突進してくるが、それをギリギリで避ける。魔力も残り少ないな...
最後に大技で決めるか。
『大地よ!我が魂の呼び声に応え、目の前の敵を滅ぼす槍となれ。神敵を討ち滅ぼす槍の名を冠す槍よ、地神ガイアの名を以て裁きを下さん!"アースグングニル!"』
アースグングニルはほぼ全ての残り魔力を使って金属の巨大な槍を作り出す。その数は魔力量に比例する為、現在の魔力量では1本しか作れないが...充分だ!
槍がミノタウロスに突き刺さる。ミノタウロスは槍を掴んで抜こうとするが打ち出した時の威力が高く、抜くことは叶わない。
「ブモオオオオオオォォォォ...!!!」
ミノタウロスが沈黙する。
『WAVE60クリアにより土の勇者様に新しいスキルを授与致します。』
ー 任意発動型スキル"合成魔法"を獲得しました。
続けて、ガイアの杖の解放を確認。"武器変換︰盾"を獲得しました。
合成魔法...か。今は無理だけどまた今度試してみるか。
あ、あと武器変換も
『土の勇者様を戦闘不能と判断。プログラムを終了します。』
魔力枯渇寸前でたっているのがやっとだったからか、バトルをこれ以上継続する事は無さそうだ。良かった。
そう思っていると、光に包まれて転移させられた。
ーー2回目でもう既にWAVE60か...まぁ、そんなものか
声が聞こえる、またあいつか。
ーーさて、この前の話の続きをしようか。今日は魔法の勉強だ。
なんか話し方変わってないか?
「なんでそんな変な喋り方なんだ?」
ーーお主の記憶をちょっとばかし覗かせてもらった。"あにめ"と言うのか。このような喋り方の"きゃらくたー"が居ただろう。
「うん、まぁいたけどさ...」
なんか、偉そうなしゃべり方からいきなりこんな喋り方になると変な感じに...もういいや。
ーーまず問おう、魔法とはなんだと思う?
「何ていうか...不思議な力?俺がいた世界にはない魔素......魔力を使ってありえない現象を引き起こす。」
ーーそうだ。魔法とは魔力の塊が引き起こす現象のことだ。続いて問おう、魔法に属性はいくつある?いや、いくつ知っている?
「火、水、土、それに光と闇だな。」
ーー 一般的に伝わっているのはその5つだろう。いや、殆どの者が3属性しか知らないのかもしれんな。だが実際にこの世界にある10属性の魔法がある。我ら、神は残りの5属性を裏魔法と呼んでいる。
「裏魔法って...」
ーー 理由は残りの5つが5属性の適正に準ずるからだ。まず火の裏は"攻撃上昇"、水の裏は"再生魔法"、土の裏は"防御上昇"、光の裏は"空間魔法"、闇の裏は"時間魔法"
だいたい内容はわかるだろう。この祠の時の進みが遅いのは"時間魔法"、転移魔法による移動は"空間魔法"だ。
なるほどね、やっぱりそういった魔法もあるのか。にしても"防御上昇"って...モブ感パネェぇぇえ!!!
ーーうん?何を喜んでいるのだ?
「い、いや。なんでもない。」
ーー変なやつだ...まぁいい、今回もそろそろ時間切れだな。また次来た時には別の事を話そう、それと...
「それと?」
ーーお前はこのままではWAVE100にすら届かない。その理由を考えておけ。
「は?それってどういう...うわっ!」
俺は光に包まれた。
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時計を見ると15分経っている。相変わらず便利な場所だよな、あれ。
個人的な部屋に欲しいくらいだ。
「何はともあれ...今日は外にでも出るか!」
せっかくだし、今日は買い物にでもいくぞ!
初めての異世界での買い物だ!楽しみだ!
...金属操作と錬成と合成魔法とウエポンチェンジ?やるよ。いつか...
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モブポジションヒャッハ-回
追記:1
再生魔法は治癒魔法の上位互換です。
治癒魔法はゆっくり治すのに対して再生魔法はすぐに治るって感じです。
いつか出てきます。
追記:2
神様の魂の欠片を持っているのは土屋のみです。
あとの3人は至って普通の(?)学生です。
読んでいただきありがとうございました。
よろしければ感想、評価よろしくお願いします。
ありきたりな展開ですね。まぁ、ストーリーは決まっているんでこのまますすみますε-(´∀`*)
ラストバトルのシーンは既に書いてあるんですよねぇ...書いてて楽しくなっちゃって。
まぁ、ストーリーが進むのを気ままにお待ちください。