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土の魔道士はモブで生きたい  作者: Pinekey
第1章 異世界召喚
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プロローグ

鬼討少年があまり上手く書けなかったので、考えていたもう一つの作品を投稿しようとおもいます。なにか意見などありましたらよろしくお願いします。

「いっけぇ!アースボール!」


魔法を唱えると同時に手から人の頭ほどの大きさの岩の塊が的に向かって飛んでいく。


「グギャ!ギギギ...」


"アースボール"を頭にくらいよろけるゴブリン


「止めだ!ライトフレード!」

「グギャァ...」


勇者の放った光の一閃をくらって、ゴブリンは倒れ、光となって霧散する。そこにはゴブリンが持っていた剣がドロップしている。


「やっぱ異世界って言ったらゴブリンだよな!」

「定番の一番最初の雑魚モンスターだもんね〜」


勇者の"吉沢(よしざわ) 洸大(こうた)"がゴブリンに止めを指して、後衛である自分達の元へ戻ってくる。なぜ自分達が異世界でゴブリンと戦っているかというと、事の発端は一週間程前

ーーーー

自分"土屋(つちや) 俊太(しゅんた)"とその友達である吉沢、幼馴染の"水谷(みずたに) 陽子(ようこ)"と"火野(ひの) (かおる)"は山にキャンプをしに来ていた。

別になんという事はない、ただのキャンプ。

あまり余る夏休みの暇つぶしと課題を終わらせてしまおうという魂胆で吉沢家の別荘を借りて山に遊びに来ていた。


「よし、川に行こう!」

「いきなりだね...でもいいんじゃない?もともとそれ目的できたんだし」

「よーし、晩飯まで遊ぶぞー!」

「おー!」


…………


「ふぃー、疲れたなぁ」

「遊んだ遊んだ!そろそろ戻ろっか」

「そうだね、これ以上は流石に寒いや」

「風邪ひいちゃうよ〜」


そんなありふれた会話をしている時だった。


「なんか、川の水増えてない?」

「ほんとださっきより水面が上がってる...ていうか何だあれ!?」


水谷が川の異変に気づき、吉沢が川の上流を見ると、明らかにおかしい量の水が上流から流れてきていた。


「うわああああ、逃げろ!水に呑まれるぞ!」

「ダメ!もうすぐそこまで来てる!」


4人は逃げることなど出来ず、水に一瞬で呑まれた。


…………


「うわああああああああああ...あれ?」

「ん?あれ、濡れてない...?」

「どういうこと?さっきまで川にいたはずなのに...ここは?」

「な、なんかゲームとかで見覚えあるなぁ...こういうの...」


「勇者様!それに3人の魔道士様!この世界をお救い下さい!」

「「「はい?」」」

(やっぱりか〜)


そこから謁見の間へと四人は通され、王より説明がなされた

曰く、1年ほど前より魔物が活発化し始め、調査の結果新たな魔王が生まれたから倒して欲しいと言う事らしい。

現時点で元の世界に帰ることは不可能、魔王を倒すと世界を渡る魔法が手に入るとか。


「あの...勇者と3人の魔道士って言ってましたよね?勇者はこの4人の誰なんです?」

「おぉ!そうであったな。例の物を持って参れ。」


兵士が運んできたのは1本の剣と3本の杖だった。

剣は薄く光っており、まさに勇者の剣!という感じであった。

3本の剣はそれぞれ赤、青、茶色の大きな石がはめ込まれており、それに準じた色の持ち手がついている長杖であった。


選択(セレクティアル)意志(インテンション)


王がそう魔法を唱えると、それぞれの武器が選ぶように四人の元へと飛んでいく。


「聖剣エクスカリバーはそなたをえらんだか。つまり吉沢殿、そなたが勇者である。そして、水谷殿は水の魔道士、火野殿は炎の魔道士、土屋殿は土の魔道士だ。」

「お、俺が勇者...?」

「良かったじゃん、洸大!よろしく頼むぜ!ゆ・う・しゃ!」

「でもさ、私達って魔法なんか使ったことないけど...?」

「それについては安心して欲しい。王宮魔術師による指導を明日と明後日に行おう。ついでに詳しいこの世界の歴史を知ってもらいたい。」

(それにしても、エクスカリバーか...まんまじゃないか。この杖にも名前とかあるのかな...)


…………

「それではこれから、魔法について教えていこうと思う、とその前に自己紹介をしようか。私の名前はロガリオ、君達に魔法を教える。よろしく!」

「「「「よろしくお願いします!」」」」

「うん!いい挨拶だ。それじゃまず魔法についてだけど、この世界の魔法は基本五つの属性、火、水、土、光と闇だ。

それと火の上位に雷、水の上位に氷、土の上位に風の属性があるけどこれらはそれぞれ火、水、土として扱われる。

それと魔法ランクって言うのがあって、S級 A級 B級 C級 D級 E級に分けられる。E級は生活に役立つ程度、D級から上が戦闘で使うって感じだね。

次に魔法の適正についてだ。一般人の魔法適正は基本均一、どの人も全ての属性のD級程度の実力を持っている。まぁ、大人だったらだけど、それでもってどのレベルの魔法を使えるかによってその人の魔法ランクが決まるんだ。例えば僕だったら全A級、火だけA級だったら火A級って訳だ。最も高いランクの属性がその人の魔法ランクが決まる。ただし、光と闇属性はこれらには該当しない。光と闇は特別な者にしか使えないらしいからね。」

「全A級ってどのくらいすごいんですか?」

「1人で全D級の10000人に相当すると言われている。ま、大体だけどね」

「ロガリオさんって凄い人なんですね」

「おいおい、やめてくれよ、()なんか...いや、何でもない。

話を続けよう。次に魔法の使い方だ。魔法は魔法陣を使うやり方と詠唱によって発動させる2つのやり方がある。

一般的に使われるのは後者だな。前者は魔法陣に魔力さえ込めてあれば誰でも使うことが出来る。後者はいちいち魔法陣を書かなくていいし、戦闘になった時に簡単に放つことが出来る。ってな訳で実際に試してみようか、庭に行く。付いてきて」


ロガリオの話が一通り終わり、実技演習といったところで土屋の心は燃え上がっていた。オタクなら誰でも夢見た事があるであろう異世界召喚、それに加えてもう一つ土屋の心を踊らせている状況。それは...

(最強のモブポジションきたぁぁぁぁああああ!)

そういうことである。

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