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繋がれない運命  作者: 狗山黒
4/6

僻・秘・否

貴方には、僕の姿が見えているでしょうか。


誰にも相談できませんでした。否定されるのが怖かったのです。

 気が狂ったように黙り込む客に男は言葉を撃つ。

 「怪異に見舞われた事が、普通ではない、と言っているわけではありません。其方の怪異など、抑々どうでもよいのですから」

 「あんたの普通でないところは、其の怪異に選ばれてしまう素質を持っていた事です。大多数の他者と同一でない素質を、魅入られてしまった」

 客に、言葉は届いているのか。


「怪異の元凶は、あんた。恨みを抱いているのも、あんただ」


「ご覧なさい」


「さようなら」

何故、貴方の顔は見えているのでしょう。


誰にも話せませんでした。卑下されるのが恐ろしかったのです。

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