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§第一章〜殺伐とした日々〜§

ノエと出会うまでをつらつらと書きたいなーと


それは少し昔の話…







バルスウェルト・ウィザードは考え事をしながら歩いていた。


荒野のど真ん中をだ。


この惑星、地球は一度滅びかけた。


小説だとか、漫画だとかの産物なはずの、魔物とか、それを統べる魔王とかが侵略をして来たのだった。


人類は、正確にいうと人類の一部は対応が送れ、多大なる被害、犠牲を被った。


だが、ごくごく一握り、世界にも国家にも存在を秘匿された存在。


魔術師を除いて。


魔術師たちは、たいていの者はたいした事のない、一般人と変わらぬ程度の力しかなかったが、ほんの数人、魔王をも退けるほどの力を持った者がいた。


その者の力によって、人類は絶滅を免れたのだ。


ただもちろん、被害は甚大であった。


故に、魔王の侵略-世界戦争と呼ばれている-後十数年たった今でも、バンの歩いている荒野のような土地は掃いて捨てるほどあった。


さて、バンは歩いている訳だが、特に目的がある訳ではない。


彼は、所謂旅人だった。


彼は、魔術は使うが、先の戦争には参加していない。


本人いわく、めんどくさい。


この一言でバルスウェルト・ウィザードという人間は語り尽くせてしまう、非常に残念だが。


四季でいうところの、春。


そろそろ暑くなるな、等とバンが考え事をしていたら。


「テメェは旅人だな?」


何やら馬に乗った数人の悪人面した男に囲まれていた。


「……そうだが」


そういったバンは、また歩き始める。


が、すぐにまわりこまれてしまった!


「……邪魔なのだが」


「テメェ…状況がわかってないのか?」


「わかっているつもりだ。お前らは盗賊だとかの類だろう」


「わかってるんなら、持ち物は全部置いてけや」


「………めんどくさいな」


バンは、右手をあげ、


その手の平から直径五メートル程度の火の玉を生み出した。


それを見た盗賊たちは、やばいヤツに目をつけた、と内心後悔した。


無詠唱での魔術行使ができるというのは、それだけでステータスなのだ。


盗賊は、賢かった。


すぐに逃げたのだ。


その間にも、バンの火の玉は大きくなって行き、直径が百メートルを越えた時に、急速に縮小した。


そして、かなり遠くなり、小さくなった盗賊たちを見遣って、呟いた。


「……届かんな」


太陽の如く発熱し白熱した魔法を胸の前にかかげ、それを発動させながら。


シリアスっぽいキャラにしたいのになんか可愛くなってしまったバンさん

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