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汚人物語  作者: 夢の旧作
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双眼鏡

私はする事も無く、じっとしていても汗が流れるだけなので、とりあえず動く事にした。

とは言え私がする事は『ゴミ箱あさり』ぐらいのものであるのだが。

私は、手始めに近くにあるゴミ箱をあさった。

ホームレスがゴミ箱をあさっていても誰も変な目で見る事はない。

ホームレスはそういう生き物だと思われているからだ。

ホームレスなんてものは偏見の塊で見られるのだ。

私は手を突っ込みながらガサガサした、雑誌が手に当たった。取り出してみるとそれは今日発売の週刊誌であった。

今日発売の物であれば安くして道行く人に売る事が出来る。

私は週刊誌を自分の鞄に入れた。

この鞄は拾った物であるが、ボストンバッグで強度があり、容量もあるので愛用している。

なおもゴミ箱をあさり続け、めぼしい物は取り付くしたと思い手を抜こうとしたその時、手にプラスチックの様な物が当たった。

ペットボトルか何かだろうと思いながらも掴んでみると形状が違ったので取り出してみるとそれは双眼鏡であった。

「双眼鏡が捨ててあるなんて珍しいな」

私はそう一人事を洩らしながら影のある方へ歩いていった。 私は影を見つけ、そこに座り込んだ。

そして何気無く、拾った双眼鏡で通り行く人々を眺めたのだが、驚いてすぐに離してしまった。

双眼鏡に映っているのは、何か異様な感じのものであった。

ある手を繋いで歩いているカップルを双眼鏡で見ると、そこには女の方が男に殺される情景がありのままに映されているのだ。

「何だこの双眼鏡は……」

私は何かしら、一種の恐怖を覚えた。

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