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神様のえこひいき

第五話・・・・・そろそろ書くスピード落ちてきたよ・・・・orz

作者元々文才が無いですから・・・・1日1回更新できたらいいなぁ・・・・。

誤字脱字だらけな文ですが、これからも頑張ります!



ケーキを咀嚼しながら彼は優遇について語り始めた。



「もぐもぐ・・・・優遇というのは多少意味が違うな、正確に言うならば、お前の望みのものを与えることができるというのが一番間違っていないな」


「・・・・・・・・それって、私がお願いしたらなんでもつけてくれるってこと?」


「そういうことだ」



それは確かに優遇という言葉だけでは収まりきらないほどの待遇であった。

しかし、一体なぜ?



「今から行くのは私の管理している世界の一つだからな、優遇が可能だ。それに、魔力のある世界と無い世界ではつけられる数も多くなるからな・・・・それで、何がいい?」



「急に言われてもねぇ・・・、あ!言語とかはどうなってるの?」


「言語か、少なくともお前の知る言語ではない、人間の国とハーフ達はカーティ語、魔族の国ではティルク語、エルフとドワーフはニブル語、獣人族はラング語となっている」


「あ~やっぱり違うんだ。なら、最初に全ての読み書きは必須ね、これがないと最初から勉強し直さないといけなくなっちゃいそうだし」


「分かった、後は?」



しばし考えた。


転生の時に必ず幸運が舞い込むというのは、私が私で無いなら別にどうでもいいことではあるが、私につけられるのは非常に嫌だ。

すべてが必ずしも幸運に向く未来なんて何だか操作されているようで不愉快だ。私の人生だ、これは無しにしよう。


次に必要なのは力かな?


魔物や人殺しがいるような世界だ。戦争のために呼び出されたとしても、結局いつかは人間を殺すことになるのだろう。

そうなった時になんの力も無ければこっちが逆に殺されることになる。

幸運をもたらす力を受けないと決めた以上、自分の身を守る力はどうしても必要であった。


「魔力は絶対いるし、ある程度の肉体強化が欲しいかな」


「ある程度でいいのか?」


「えぇ、あんまり強すぎるって言うのもね・・・・、自分の力を過信してるかもしれないけど、ある程度は自分の力って奴を行使したいわ」



そもそも、ルミカは天才と言ってもいいほど優秀な存在である。

部活を転々としていたので、剣道、弓道、柔道、薙刀、合気道、空手、棒術などetc・・・

とにかく、いろいろと経験していたために素養は十分であった。

ただ、実際に刀なんかを持って切るということはしたことが無い。・・・していたら日本では銃刀法違反になる。



「ならばそれでいいが、他はどうする?」


「あ、魔力についてなんだけど、私魔術の使い方知らないんだけど・・・」


「それならば問題ない。お前が想像してそれを使えばいい。お前に与えるのは既存の魔術ではなくお前の想像魔術だからな」


「は・・・・・?」



想像魔術ということは、ベルゼが先ほどいった三つの魔術のどれでもないことを意味してのだろうか?

しかし、そうやって想像しろと・・・・。



「例えば、よ?例えば私が火を想像して、それが手のひらの中に展開して敵にぶつかって燃えるってイメージしたらそのまんまになるってこと?」


「その通りだ、なんならここでやってみるか?・・・・・・・ほれ、つけたぞ」


「なんて雑な扱い!?」



ルミカの疑問にあっさりと答えたベルゼは簡単そうに言って、ルミカに魔力をつけた。

できるとは言っていた。しかし、こんなに簡単につけられて〈はい、そうですか〉なんて言えるほど簡単に今までの常識意識は覆らないものだ。



「とにかく、魔力を感じることが先決だ。体の中に何か今まで無いものがあるだろう?」

「・・・・・・・・・・・・あっ、これが魔力ってやつか、なんか変な感じね・・・」



目を瞑って集中すると体の中心、心臓の辺りだろうか、なにやら暖かいものが感じられた。

今まで、なかったものが急にあるというのはなんとなく違和感がある。



「見つけたらそこでお前が言ったイメージを作ってみろあそこに的を作ったからな」



そんなことを急に言われてできるか!!とツッコミを入れたいところであるが、これすらも筒抜けであるのだから、とにかくイメージ、イメージ・・・・と前に向けた手のひらに集中する。


その瞬間、手のひらに生まれた火球は勢いよく飛び出し、的である案山子のようなものにぶつかった。



「・・・・・・・これって、成功って言えるの?」



・・・・・・・・そう確かに火球は生まれて、案山子にぶつかった。ただし、生まれた火球はルミカの想像していたサッカーボールサイズではなく、直径2メートルはあろうかというサイズで、ぶつかって燃えるどころか一瞬にそれを灰にしてしまったのだ・・・・・。


「・・・・・成功なのではないのか?私も想像よりも強かったことに驚いてはいるが・・・。まぁ、これから向こうに行ってからセーブする加減を覚えることだな」


「そうね・・・・あっ、なら想像魔術でちょっとリミッターかけるようにして、危なくなったらリミッター解除するようにしとこう」



これで、力に関する心配は要らなくなった。

他に必要なものといえば、知識ぐらいなものだろうか?



「ちょっと質問してもいい?その世界の文明って私がいた世界でいうとどの辺り?」

「人間と他の種族では多少のずれはあるが、大体中世ヨーロッパ、お前のいた国のレベルでいうなら鎌倉とか室町という時代になるのではないのか?」



となると、現代日本の電子機器はないということか、確か、あの時代は農業も工業もあまり発達していなかったはず・・・。



「なら、現代日本で分かっている範囲の知識が欲しいわ、いざとなったらそれで商売でもするから」


「なるほどな、では、知識を授ける」


「ちょっと待って、その知識なんだけど、私の頭の中に入れるのはやめてもらえる?出来れば私以外に扱えないってか、読めない本って形にしてくれる?」



そう頼んだのには理由がある。

知識を自分の頭の中に入れるのは別にかまわないのだが、先ほどの魔力と同じで自分の中に今まで無かったものが急に、しかも膨大に増えるというのはちょっと恐ろしい。

それよりも必要な知識が欲しい時に本という形にしておけば、他の人間達からもそれほど奇異の目で見られることも無いだろう。

本のことは古代文字で書かれた魔術のかかった本みたいなものだと適当にごまかしておくことも出来る。



「無論それでかまわんが、あちらの知識はどうする?それも本にしておくか?」


「あ~・・・・それはいいわ、あっちの知識については自分で見て聞いてからがいいわ、せっかく異世界に行くのに全部分かった状態で行くのは面白くないから」



すべてが分かった状態というのは便利ではあるが、それでは新しい発見も何も無いというものだ。

そういうものは自分で体験してこそのものだと常々ルミカは思っていた。



「あと必要なものは何かあるか?」


「そうねぇ、まず大きめのバッグでしょ、ある程度の食料と水もいるか・・・・、武器も何か必要だし刀にしとこうかな、魔術で治せると思うけど救急セットも欲しいところね、あとは・・・・服!確実に向こうと衣装が違うでしょ」


「用意しよう・・・・・・これでいいか?」


「ん、ありがとう」



ベルゼは先ほど的を出した時と同じように指を一つならすと、そこに革でできたバッグと刀が現れた。恐らく、中には言ったもの全てが入っているのだろう。



「他に何かあるか?」



「あとは・・・・・・あっ、これ重要だった。聞き忘れてたんだけど、ちなみに向こうの世界で黒い髪と目の人間って?」


「あぁ、それは勇者とやらの証らしいからな、お前以外はいないぞ。とは言っても、片方ずつ黒いものはいるがな。黒が出やすいのは魔族で、基本的には不吉な色とされている」



不吉な色ときたか、しかし、それならば最初に呼ばれた勇者は大変だったんじゃないのか?呼んだほうも驚いただろうが・・・・・。

とにかく魔術で髪と目の色もあとで茶色あたりにでも変えておこう。

この時ばかりはトリップを一生懸命語ってくれた友人に感謝した。



「変えるのか?さっきも言ったが両方は勇者の証だからそれは許されるのだぞ?」

「分かってる。ただ、最後にもう一つお願いしたいことあるから―――――」








終わった・・・・・、難産だ。

しかし、これでようやく異世界へ飛ばせそうな気がする。

そこから先の行動はきまぐれです!特に考えていないので好き勝手に動かしていきますww

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