ナンパのおじちゃん♪
第20話!
結構書いたもんだとしみじみ思いながら話は未だに3日目とかwww
いつになったら一週間たつんでしょうね~・・・・。
ウォルスが誇るディテ図書館は、その蔵書数から巨大な建物になっている。
その入り口は、市民の憩いの場となり小規模な広場になっていて、待ち合わせ場所としてよく利用されている。
それを商魂逞しいこの国の人間はよく理解しており、至る所に軽食のお店や玩具などを売っている店がある。
エノーラと約束した時間になったのを確認したルミカは時間通りに広場へとやってきた。
他にも待ち合わせで待っている人間もいるようで、キョロキョロと辺りを見回している。
中には女の子をナンパをしている人間もいるが、程なくして現れた彼氏らしき人間に追い払われていた。
ルミカもエノーラを探そうとしたが、その必要は無かった。
明らかに迷惑そうな顔をしているエノーラにしつこく言い寄っている若い男がいるのを確認したためだ。
その瞬間ルミカの纏う雰囲気が物騒なドス黒い物へと変化したのは仕方が無いことだろう。
「ほほぉう、他に人がいないのをいい事に言い寄ろうなんて不届き千万なやつねぇ」
言いながらルミカはエノーラの元へとゆっくりと歩いていった。
エノーラもそれに気がついたようで、あからさまにホッとしたような表情を浮かべていた。
信用されている事が嬉しくて思わず微笑んだルミカであったが、すぐさまそれを打ち消して若い男に向けて冷たい視線を向けた。
「ルミカ、よかったです・・・・・ええっと」
「へぇ~、君の待ち人ってこの子?お嬢ちゃん可愛いね、良かったら俺とさ、そこでお昼でも食べない?おなか減ったでしょ?」
心優しいエノーラにはこの男からうまく逃れるすべが無かったのだろう。
普段であればクレメンスがいてくれるので、そういった輩から分かりやすいナンパを受けたことが無いようだ。
若い男はどうやらルミカのことをまだ子供だと思っているようで、まず自分を懐柔するつもりのようだが、そうは問屋が卸さない。
「お姉ちゃん!心配したんだよ~、今日はルミカの買い物に付き合ってくれるって言ってくれたよね?ね、早く行こうよ」
「えっ?ええっ?」
すぐさまブリッ子モードに入ったルミカについていけないようで、?マークを連発しているエノーラ。しかし、それを完璧無視して引っ張った。
「ちょっ、ちょっと、お嬢ちゃん・・・俺のこと無視しないでくれる?」
「ごめんなさい、おじちゃん!お母さんから知らない人には話しかけられても無視しなさいって言われてるから!」
「お・・・・・おじ・・・・ちゃん・・・・・」
いかにも若い、それなりにいい顔で遊んでそうな男のプライドを思いっきり傷つけるにはとても効果的だったようで、凍りついたまま動かなかった。
これ幸いとエノーラを引っ張ってその場を離脱した。
「ここまでくれば一安心かな~、大丈夫エノーラ?・・・・・・エノーラ?」
広場からかなり遠ざかったところで足を止めたルミカは、何の返事もせずに震えているエノーラに気がつきオロオロとしたが・・・・・・。
「ふっ・・・・おじちゃんって・・・・・っっ!!」
「え?ひょっとしてウケてる?」
体を震わせていたのは笑いを堪えるためのものだった様で、特に体に変調をきたしたわけではないのがわかり、安堵の息をついた。
それにしても、ここまで笑うとは思わなかった。
「はっ・・・・・・すみ、ませんルミカ、さっきは助けていただいて」
「いや、それは別にいいんだけど、大丈夫?」
主にお腹が。
という副音声が彼女に聞こえなかったことを祈りたい。
エノーラの説明によると、ルミカが声をかける少し前に広場へと来たのだが、そこであの男に捕まったらしい。
何度も人と待ち合わせているので暇が無いとか、ほっといて欲しいと言ったのだが、それにもめげずに話しかけてきて辟易していたそうだ。
おじちゃんの一言だけではちょっと足りなかったような気がするが、まぁ、仕方が無い。
「それは災難だったわね、変な事されなかった?」
「はい、ルミカが来てくださったので」
ニコニコ笑うエノーラを見ていると、とりあえず良かったんだろうと一段落つけた。
「そういえばエノーラお昼は?」
「あっ、そうでしたまだです」
二人とも昼食がまだだったようで、とりあえずご飯を食べることになった。
幸いウォスルはお店が多いので、すぐにお店は見つかった。
そこで昼食を取った二人は旅に必要なものを買いに行くことにした。
「旅に必要なのは基本的に武器・防具・食料・水・薬草なんかですね、この中で無いものが何かありますか?」
「う~ん・・・・薬草以外はあるかな?でも神術あるからいらないと思うけど?」
「ああ、そうでしたね・・・・ですが、神術は使うと疲れますから、持っていたほうがいいですよ」
「そっか・・・・・・」
ルミカからしてみれば別にアレは神術ではないので、疲れもしないのだが、一般的にはアレは疲れるのだろう。
いまさらであるが、不自然さを無くす為には仕方が無い。
「なら薬草買わなくちゃ、どこにあるか知ってる?」
「はい、付いてきてください」
エノーラの案内で薬草を専門的に扱っている店へと連れて行かれた。
店主と薬草のアレコレを話しながら勧められた物を買い始めた、エノーラもいくつか薬草を購入したらしい。
二人で他にも装飾品や保存食などを購入した。
装飾品とはいっても単なるアクセサリーではなく、属性の防御などが組み込まれている代物だ。その分高価であった。
ルミカにはイヤリングがついているので腕輪や指輪などを購入した。
店から出たルミカは歩きながら、そのうちの一つを興味深く検分していた。
「どうやったらコレにそんな高度な代物が組み込まれるわけ?」
「よく見てください、そこに魔術陣が組み込まれているでしょう?」
エノーラに言われて見てみれば確かにそれらしきものが組み込まれていた。
感心していたルミカ達は、現在少し中心街から離れたところを歩いていた。
その理由は先ほどの装飾品を買うためであった。
クレメンスから教えられたというその場所が、少し中心街から離れていたのだ。
「にしても・・・・・クレメンスもよくこんなところ知ってたわね」
「そうですね、私も教えていただいた時は驚きました。でも、品は確かなものですよ」
いわく、この手の代物は不良品が多く、買ったはいいが、発動しないものも多いらしい。
そもそも、装飾品にこのような加工をすることができるのは、今の人間には数人ほどしかいないらしく、高級品として取り扱われている。
それが、なぜウォルスでは超高級品で売られていないのかといえば、ひとえにソレを作っているのが人間ではないからだ。
そもそもこの国は多種族間の商売が成り立っており、非常に盛んである。
その恩恵ともいえる代物で、あの店は成り立っていた。
あの店を開いているのは、先代の王の下で商売を学んだ人間の息子で、彼は独自のルートでエルフとドワーフとの間で交易を行っているのだった。
そのおかげで魔術が組み込まれた代物を安く売ることができるらしい。
「帰ったらクレメンスにお礼いっとこ」
「そうしてください」
人間の精神だろう。
非常に高価なものを安く仕入れることができるというのはやはり気分が良かった。
ナンパってどんなもんなんでしょうね実際ww
会ったことがないので分かりませんが、ネタ的にはこんな感じですかね~ww
時々主人公達の年齢を忘れかける始末ww
さて、次回は書きたかった話なので、少し速くアップするかもしれません。
まぁ・・・・時間があればね!それではっ!!