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ギルド

第14話~・・・・・明日は更新できないです。

ちょっと、忙しくて無理そうなので・・・・・・。

月曜には一話アップします!



朝日が昇り、街が活気付き始めた頃、ルミカの部屋の前にはエノーラが立っていた。



コンコン・・・・・・・・・



「ルミカ~、起きていますか?」


「・・・・・・・な、に?もう朝?」



エノーラの声に目を覚ましたルミカは、一瞬ここがどこだか分からなくなったが、混乱する頭をどうにか落ち着けて昨日のことを思い出した。

非日常が始まってたったの1日目だったことからいまだに現実味がないが、ここが異世界で、ウォルスという国であることはしっかり思い出した。



「あっ!ごめんエノーラ!」



慌てて飛び起きて扉の鍵を開けてエノーラに謝る。

エノーラは既に準備を済ませていたようで、とりあえず中に入って待っててもらうことにした。



「ごめんなさい、今起きたばかりなの」


「私の方こそごめんなさい、少し早かったかしら」


「ううん、私が遅かっただけだと思うから、ちょっと待ってて、すぐに着替えてくるから」



慌てて服を手に取ると、ルミカはお風呂場でぱぱっと着替えた。


「お待たせエノーラ」


「いいえ、それじゃあ朝食に行きましょうか」


「ん?クレメンスは?」


部屋を出たエノーラはクレメンスを呼びに行かずに、すぐさま階段へと向かった。

なんとなく二人はセット扱いだったのでそれが違和感を感じたのだろうが。



「クレメンス様はすでに朝食は済ませてギルドの方へ行っています」


「あ、そうなの・・・・って、ひょっとしてエノーラ、私のこと待ってたせいで置いて行かれた?」


「いえ、そんなことはありません!クレメンス様はお一人の時間が好きなので、時々お一人で出かけてしまわれるだけですよ・・・多分今日は1日帰っていらっしゃらないと思います」



ルミカを気遣ったのかと思いきや、意外な理由を言われた。

クレメンスが一人好きで勝手にいなくなるなんて・・・・どんだけエノーラに心配かけてんだあの男・・・!何が傷つけるような真似はするな、だ!お前のほうが絶対に傷つけてるだろうがあの俺様野郎!!

すぐにでも文句を言ってやりたいところだが、エノーラの手前それを収めるしかなかった。


下に降りるとそこには何人か傭兵?らしき人間と、この町の住人らしき人が食事を取っていた。

エノーラによるとここは宿屋ではあるが、朝と昼は食堂としても機能しているらしい。

女将さんに注文をしてご飯を受け取って食べ始めた。

ちなみに今日の朝食はココとニメの炒め物とポクのスープとご飯で、ココというのはなんか鳥の肉らしく、ニメと言うのは野菜の一種らしい。

少なくとも、変わった味はしなかったが、やっぱり味は薄めであった。

どうやらこの世界は調味料が豊富ではないらしい。



「今後の予定なんですけど、今日はクレメンス様が1日いらっしゃらないので、また明日でもよろしいですか?」


「それは別にいいけど、どこに行ってる訳?」


「さぁ、それは私にもわかりません」



本気で言っているのか分からなかったが、二人には二人の理由があるだろう・・・そう納得することにした。



「それでルミカ、今日はギルドに行った後どうするんですか?」


「え?あ~・・・・そうだな、とりあえず図書館へ行ってみようかなとは思ってるんだけど、エノーラは?」


「今日は特に予定はありませんから、ルミカに付き合います。まだ記憶が戻っていないので心配ですし・・・・」


「あ、りがとう、エノーラ」



正に聖女の微笑をくらって眩暈がしそうだった・・・・主に良心の呵責で・・・・・・・。

いつか話すことができるようになったら、真っ先にエノーラに話そうと決意したルミカであった・・・・・・。



宿屋から出た二人はギルドへと向かった。

ギルドまで行く道には昨日までなかった市場が展開していてルミカの好奇心を擽った。

子供のように(・・・・まぁ、少なくともまだ子供ではあるが)あれは、これは?と聞くルミカにエノーラは丁寧に説明してくれた。

さすが異世界というべきか、売っている物の名前に聞き覚えのあるものは殆んどなかった。

市場を通りながらルミカは通貨相場をエノーラに聞きながら歩いた。

ウォルスは他の国よりも物価が安いらしく、滞在している宿の25ファンと言うのも低価格らしい。

その国によって違ったり、情勢や天候にもよって違うことから、どこの国がいくら、ということは聞けなかった。



「へぇ、なるほどねぇ・・・・」


「そういえば・・・ルミカはどれくらいお金を持ってるんですか?」


「見た感じそれなりにはあったから、当分生活には困らなそうだったけど」


「そうなんですか、よかった」



ルミカの返答に安心したようで、ほっとした表情を浮かべていた。

記憶喪失って案外難しいものだ・・・・どこからどこまで理解できて大丈夫なのかのラインが分からなくなってくる。


ギルドに到着すると、昨日のお姉さんがニッコリと笑ってギルドの説明をしてくれた。


ギルドとは・・・・世界中に支部が存在し、様々な依頼を請け負う組織のことである。

本部は農業国家エディスに存在し、登録者は数十万人もの規模を誇っている。

依頼はA~Eというランクで振り分けられ、Eから順に難度が高くなっていく。

登録者は同じくA~Eのランクに振り分けられ、自らのランク以上の仕事を請ける際には、適性検査を受ける必要がある。


また、パーティーを組んでいる場合、その中に適正ランクの人間が一人でもいればそれ以下のランクの人間も一緒にその依頼をこなすことができる。

ちなみに、ルミカは登録したばかりなのでEランクであるが、エノーラはCランクで、クレメンスがBランクらしい。


ランクの上げ下げについてはギルドによって決められており、任務の達成率や実力、又は試験で決められているそうだ。


Eランクの仕事は採掘や採取など危険の無いものが主で、Dランクは採掘、採取で危険のあるもの、Cランクになると動物や魔物の討伐、護衛などの任務がある。

Bランクは人や町村などに危害を加えた魔物の討伐、盗賊などの捕縛などがある。

Aランクになるとその難易度は跳ね上がり、仕事も国家から依頼されるものや、村一つ滅ぼしたような魔物や盗賊組織を討伐するなどという感じらしい。

また、達成不可能と目されている依頼もあるらしく、それはAAランクといわれている。



聞いていただけでも危ない仕事である。

しかし、この組織があるおかげで人々の安全が保障されているのは事実だ。

とにかく今は簡単なEランクから仕事を始める必要がありそうだった。



ギルドで話を聞き終えたルミカは、Eランクの仕事を一つ請け負うことにした。

それは採取の依頼で、チクリーの葉とリリという花の採取であった。

これは街を出てすぐのところにある草原にあり、簡単な仕事であった。

その分、採取量は多かったが・・・・・・。

日時は明後日までだったので、今日は行かずに図書館へ行くことにした。



「さっきギルドでクレメンスがBランクって言ってたけど強いんだ?」


「はい、クレメンス様はとても強いですよ、そこらの魔物なんか敵ではないですからね」


「そのわりに昨日のには手こずってたみたいだけど?」



昨日ルミカがクレメンスたちを発見した時、確かに負けてはいなかったが、二人とも無傷というわけにも行かず、クレメンスなんかは左腕を負傷していたと思っていたが・・・。

不思議そうな顔をしているルミカにエノーラは苦笑を浮かべた。



「あれは・・・・いえ、仕方ありませんよ、・・・・そういえばルミカは知らないんでしたね、あのギーズは変異種で、本来はあの大きさの半分しかないんですよ。それに、あんな凶暴性は本来は無いんですよ」


「ってことは、あれってメチャクチャ強かったんだ・・・・」



なんだか出会った魔物はどちらも異様なほどの存在感を醸し出していたので、あれが普通なのかと思っていたが、ひょっとしてクルガンも実はかなり強力な魔物だったのかもしれない。・・・・・・言わないでおこう。



「だから、あの時本当に助かったんですよ」


「ははは・・・・あの時はとにかく人と話がしたかったからなぁ・・・」



乾いた笑いを浮かべながらルミカは小さく呟いた。


(本当にあの時に介入してよかった)


と・・・・・・











ギルドの説明です。

まぁ、大体どこかで聞いたことあるような内容なので、サラッと読んでも大丈夫です。

明日はリアルが忙しいのでごめんなさい!

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