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異世界1日目終了・・・

第13話!

更新が遅れてすみません、この度リアルが忙しくなることになりました。

当分の間更新が遅れるかもしれません・・・・orz



部屋に戻ってしばらくすると、ノック音が聞こえ、次に小さく「サルク」と言う声が聞こえたのを確認してからこちらも「クルサ」と応えて扉を開けた。

扉を開けた先に白いローブを着た女性が立っていた。



「こんばんは、お湯を準備いたします」


「はい、よろしくお願いします」



そういってお風呂場へと入っていくその女の人の後を追っていった。

女の人が手のひらを前にかざすし、呪文を唱えると女の人の隣に水の精霊が現れ、お風呂の中に水が溜まっていった。

驚いた様子でそれを見ていたルミカに、水の精霊は面白そうにウィンクを投げた。

次に同じように呪文を唱えると、今度は火の精霊が現れ、水がお湯へと変化していった。


女の人はお湯の温度を確認すると、ルミカに向けて「それでは」と一言いって部屋から出て行った。


出て行ったことを確認してから扉の鍵を閉めると、未だにここにいる精霊たちに向き直った。



「なんでここに・・・・・・?」


《なんでって、森にいた私から話は聞いてるから様子を見に来たのよ》


《そうそう、俺らも気になってたからな!》



失念していたが、この精霊という生き物は全てが精霊の王の分身であり、この世界のどこにでも存在しているのであった。

森で別れる際に風の精霊が皆に伝えておくと言っていたが、本当に伝わっていたようだ

つまり、ここにいるのはルミカがあの森で遭遇した精霊たちではなく、この近辺の精霊ということで・・・・・・・・


(意味が分からなくなってきた・・・・・)


仕方なくルミカは考えを放棄して、ここにいるのはあの森の精霊と同じ精霊だと思うことにした。



《他の連中も来たがってたんだけど、光のに【邪魔になるから行くなっ!】って止められてんのよ》


《俺らは精霊魔術を近くで使われるからな、仕方ないから様子をついでに見てこいって言われて来たんだぜ》



「それはご丁寧にどうも・・・・、話をしたいのは山々なんだけど、今日は疲れたから悪いんだけど帰ってもらっていい?」



彼らの相手をしたかったが、今日は流石に疲れてきた。

お風呂に入ったら即行で寝る。



《おう、悪かったな!》


《基本的には不干渉ってことになったから、何かあったら呼んだらすぐにいくわ》


「ありがとう」



二人はルミカが疲れてるのを理解してくれたのか、にっこり笑って姿を消した。


それからルミカはお風呂にゆっくりと浸かって一日の汚れと疲れを落とし、うっかりそのまま寝そうになってしまったことから慌てて出た。

髪が濡れたままでは風邪を引きかねないので、風と炎の魔術をうまく組み合わせて温風を生み出して髪を乾かした。


それから、ベッドにいそいそと入り込むと、眠たい・・・という一瞬の思考だけを残し、その意識は闇へと落ちた。



これが、ルミカの異世界初日であった。





















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




《ふむ・・・・人間・・・・・か》


夜も更け、辺りがしん、と静まり返った部屋に小さな声が響く。

それは確かに小さい筈なのに、部屋の中に響いた。



それは確認するかのようにもう一度それを覗き込んだところで、後ろから引っ張られた。



《こんな夜更けに何をしている闇の》


《こんな夜更けだからこそだ、光の》



現れたのはその場には似つかわしくないほどの存在感がある光の精霊だった。

一方の聞かれた闇の精霊はさらりとそれを流した。



《私の活動時間は主に夜だ、それはお主だって知っているはずだ》


《それは分かっている、なぜ、ここにいるのかと聞いている》



室内は二人以外のほかに小さな寝息が音を立てていた。



《知れたこと、この娘に用があっただけだ》


《ならば明日直接聞けばよい、なぜ寝ているのが分かってて来た?》


《お前と同じ理由だよ光の》



そういわれて光の精霊も口を閉ざした。

基本的に不干渉と決めたのは光の精霊の一存であった。

もちろん他の精霊たちから文句はあったが、なんとかうまいこと言いくるめたのだった。

それは、異世界の人間に干渉しすぎないように、ということは勿論のことではあったが、それ以上に光の精霊が違和感を感じていたからだった。

その違和感を、闇の精霊も感じていたようだった。



《・・・・・・お前はどう見る、闇の?》


《分からぬ・・・・、だが、妙な違和感は感じている》



二人が感じたのは違和感であった。

そのことに、光の精霊よりもいち早く気がついていた闇の精霊は、ルミカに会ってすぐさま観察を始めたのだった。

光の精霊もその違和感に気がついたが、その違和感の理由までは分からず、他の精霊たちに必要以上に関わらないようにという以外他無かった。



《我もだ・・・・だが、これだけは分かっている》


《あぁ、私もだ・・・・・・この違和感は不快なものでない》



何が、とは両方とも説明はできなかったが、とにかく、自分達に害をなすものではないことは分かっていた。

それは信頼とか信用とか、そんなものではなく、勘としかいいようの無いものであった。



《しかし、アーディナル神よりも高位の神の神が違和感に気がつかなかったのだぞ?》


《それは分かっているが、その神が気がついていて放っておいた可能性もあるし、何かした可能性もありうるではないか、例えばこの娘の預かり知らぬところで記憶の操作をされている可能性もありえぬことではない》


《何のためにだ?そんなことをする理由が神にあるとでも?》


それは闇の精霊もずっと考えていた。

しかし、神の考えなどいくら考えたところでその答えが見つかるわけでもなく、ただ、何か分からないかとここにやって来たのだ。



《そこまでは解からん・・・・とにかく探ってはみたが、娘自体は他に可笑しなものは無かった、娘が何かに利用されている可能性はあるが・・・今は静観するより無いだろう》


《たかが一世界の精霊ごときが神の考えなど理解などできるわけが無い、闇の・・・・変な行動はするな、我は消えるのは構わぬがアーディナル神に迷惑は掛けられぬ》


《無論だ、お前こそ他の連中をしっかり管理しておけ》



そう言って闇の精霊は姿を消した。

光の精霊もその場から立ち去ろうとして、面倒な仕事を押し付けられたことに気がつき慌てて闇の精霊を探しに姿を消した。



もちろん、そんなやり取りなど全く聞こえないかと言わんばかりに寝ていたルミカには、関係の無いことであった・・・・・・・。








ようやく1日目終わりました!

1日書くのにどんだけ時間かかってんだよ!?っていうのは気にしたら負けです。

この先も当分日数の変動がありません、いつになったら冒険やバトルが発生するのやら・・・・・。


それから、更新ですができれば早めの更新を心がけたいと思いますので、気長にお待ちください・・・・。

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