第3章:仲間の絆と初戦闘の本格化
瓦礫の街に、夕陽の光がゆっくり沈んでいく。
リク、ミオ、カイトは、先ほどの戦闘で傷ついた足を引きずりながら前進する。
突然、空から冷たい風が吹き抜け、鳥のような影が街を横切った。
「……飛ぶ者?」ミオが息を呑む。
影が急降下し、三人の前に着地したのは、サラだった。
長い翼のようなマントが風に揺れ、鋭い眼光が敵を威圧する。
「遅かったわね」と短く告げると、彼女は戦闘態勢に入った。
その瞬間、遠くのビルの影から大型機械兵が次々と現れる。
数は五体。先ほどよりも圧倒的に強力だ。
リクは咆哮を制御しつつ、仲間たちに目配せする。
> 「力だけじゃ勝てない……チームワークだ」
戦闘は即座に始まった。
ミオ:俊敏な動きで敵の弱点を指示し、戦術的誘導
カイト:盾と角で仲間を守り、敵を押し返す
リク:咆哮の残響で敵の心理を揺さぶり、力を制御
サラ:空中からの奇襲と救援、戦況の俯瞰で連携を強化
しかし、戦闘の途中、三人の間に微妙な心理摩擦が生まれる。
ミオの指示をリクが一瞬無視したことでタイミングが狂う
カイトがリスクを冒して守るべき対象を誤認
サラは遠距離から指示を出すが、距離感が仲間の感覚とずれる
リクは心の中で葛藤する。
> 「仲間の信頼……でも、俺は力を暴走させるわけにはいかない……」
それでも四人は少しずつ呼吸を合わせ、戦場で互いを補完していく。
咆哮の余韻が地面の亀裂を広げ、敵の攻撃を制約する。
赤い夕陽が街を包み、彼らの影を長く引き伸ばす。
戦闘の終盤、サラが空から指示を出し、仲間の動きと咆哮が完全にシンクロ。
最後の敵が倒れると、四人は疲弊しながらも、自然と笑みを交わした。
> 「……これが、俺たちの力か」
「まだまだだけど、少しわかったわね」
瓦礫の街には、新たな絆の爪痕が深く刻まれた。
赤い夕陽は、希望と孤独の両方を象徴するように、街を静かに染めていく。
しかし、遠くの廃墟の向こうで、赤い光がちらつく。
次の試練は、もっと残酷で、もっと心理を揺さぶるものになる──。




