表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

第2章:絆の爪痕

瓦礫の街を進むリクとミオ。

廃墟の隙間から、低く唸るような機械音が聞こえてくる。

その音に反応するかのように、リクの体がわずかに震えた。


> 「……来る……」




ミオはリクの横で小さく頷いた。

目を細め、視線を戦場のように走らせる。

「敵は……ただの人間じゃない。能力者を狩る者たちよ」


その言葉に、リクの胸が冷たく締め付けられる。

恐怖と同時に、守らねばならないという使命感が芽生える。


瓦礫の間から現れたのは、機械化された兵士。

冷たい金属の装甲に、赤い光が点滅している。

数は三体、だが圧迫感は数百人分にも感じられた。


リクは無意識に拳を握る。

咆哮の衝動が再び彼の胸を突くが、ミオの目が彼を制した。


> 「落ち着いて。力は暴走させるものじゃない」




リクは深呼吸する。

そして、仲間の存在が、恐怖を支えに変える。

彼の体から、ティラノザウルスの力がほんのわずかに現れた。


その瞬間、瓦礫の間に割れ目が生まれる。

リクの咆哮の余韻ではない。

地面が微かに裂け、敵の一歩を阻む。


カイト──三人目の仲間が現れた。

大柄な体躯、盾のような腕、そして角のような鎧。

「ここは任せろ」と言わんばかりに、敵に向かって突進する。


リク、ミオ、カイト。

三人が連携を取り始めると、戦場はまるで舞踏のように変化した。


ミオが敵の動きを先読みし指示を出す


カイトが盾で仲間を守り、敵を押し返す


リクが力を制御しつつ、咆哮の残響で敵を恐怖に揺さぶる



戦闘の最中、リクは心の中で気づく。


> 「力は恐怖のままじゃ怪物だ。仲間と合わせて初めて守護になる……」




瓦礫の街に、初めての絆の爪痕が刻まれた。

赤い夕陽が、三人の背中を黄金に染める。

そして、遠くで何かが動いた。

次の試練は、より大きく、より残酷なものになるだろう――。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ