五話
五話目です。
今回もミスがあると思います。
ゆっくり軽い気持ちで読んでくださると幸いです。
さて、面倒くさいことに俺の高校は退部届を担任の先生に「辞める意思」を伝えてからではないと貰えないという校則がある。
別に先生との関係は悪くない。
授業もちゃんと受けてテストも中の上だ。
だからこそこの先生に心配させるのは不安だ。
「先生…相談があるんですけど、時間ありますか?」
「いいよ〜君がそんな真剣な顔で相談に来るなんてね。ちゃんと聞いてあげるよ。」
「ありがとうございます。」
今思えば何故相談という形で話そうと思ったんだ?
直接部活辞めますと言えば良かったじゃないか。
「そうだね…じゃあ今日の授業が終わって皆が帰ってからまた教室に来てくれ。具体的には4時半位にね。」
「はいわかりました。」
睡眠欲がそそられる五六時間目を、決心がついたと思っていた自分の心の揺るぎを考えながら過ごす。
(俺はこれ以上活躍はできない。今の俺は成長が終わっている。身長ももう伸びないだろう。悔いがないと言えば嘘だ。もっと活躍したい。もっと見てもらいたい。…ナルシストみたいだ。)
キーンコーンカーンコーン
今日の授業が終わり、生徒は机という鎖から解放され各々部活に向かい帰路につく。
この季節まだこの時間は明るい。
教室が静まり、時間が近づく。
先生が来るまで時間がある。
時間を無駄にするために携帯を取り出し、今から辞める相談をするのにこの前の試合の録画を見る。
やっぱり俺は辞めたくないのだろうか?
「コラッ携帯触ってるんじゃない!」
ビクッとして携帯を落としかけた。
振り返るとそこにはニヤニヤとした担任の先生が扉に寄りかかっていた。
「すみません先生。」
「いいよ君から相談を受けるんだ。ちょっと肩の力を抜くには丁度いいきっかけだ。」
そう言うと先生は机を二つつけて対面の形にした。
「さあ座って」
椅子を引き座るように促された。紳士の行動だ。
先生に惹かれるまま座り、先生も向こう側に座る。
「さて、今日部活は?」
「今日はオフですね。」
「そうなの?せっかくのオフを相談に使ってよかったの?また別の日でも私は良かったよ?」
「いえっ俺がオフに話したかったので。それに先生の時間を使ってるので、出来るだけ早く話そうと思ったからです。」
「ああそう。じゃあさっそく君の相談の内用を聞こうかな。話したくなかったら無理にじゃなくてもいいよ。」
「お願いします。」
今日はあるいは今晩は。たんこぶです。
新しい学年になり、クラス分けがありやした。
親友と離れ離れになり、どうしたもんかと悩んでいる今日このごろ。…どうしましょ




