行きはヨイヨイ、帰りはナイナイ
下り階段の手前に来ましたが、1度引き返して閉まったままの入口に来ました触れても押してもビクともしません。
"開かない?"
"閉じ込められた?"
"1度入ったら戻れない?"
"そんなの初めて聞いたぞ"
"ギルドに知らせてくる"
そんなやり取りを横目に見ながら、下り階段へ行って降りました、途中で踊り場があり、階段はそこでUターンしていました。
階段を降りるとまた真っ直ぐな洞窟型です、遠くにホブゴブリンが見えます。
"なんで降りたし"
"戻れないなら進めと?"
"こうなったら中間の5階層にワープゾーンがある事を祈ろう"
"あるかなぁ?"
"思えば最初から異常だったしな"
"ゲートの見た目とかな"
ホブゴブリンを倒しながら進んでいきます。
"この階はEランクってことか"
"上はFランク?"
"多分降りる事に難易度があがるんじゃないか?"
"確証は無い"
10体目を倒した所でまた扉です。
"そういえば上のゴブリンも10体倒してたよな"
"え?あったしかに!"
"1階層ごとに10体?"
"かもしれん"
"次はどんなモンスターかな"
扉に触れると開きます、なかには豚の顔した大男が居ました。
"オーク"
"くっ殺"
"Dランクの魔物"
"てことはさっきの仮説は当たってた?"
"じゃあ次の階層はオーク10体?"
"先ずは目の前のオークだろ"
取り敢えず急いでいるので真っ直ぐ突っ込んですれ違いざまに右腕を強打、振り返り後ろから左腕を強打、
と同時に足払い、で倒し首目掛けてメイスを振り下ろし処理する。
"また瞬殺w"
"ヤバい状況なハズなのにそれを感じさせない強さ"
"同性なのに惚れちゃいそう"
"アイテム拾って次だ次"
アイテムは魔石とマジックバック
"おお、レアアイテムキター
"どれくらい入るかと時間停止の有無でレア度が激変する"
"なるほど、だいぶよめてきた"
"?"
"オイ、 なんの事だ"
"恐らくここでマジックバックが出るのは確定だ"
"さっきは何となくで戻ってみたけど普通のダイバーはパーティーだからそのままここまで危なげなく進める"
"ここでマジックバックという餌で釣りこの先にもいい物があるかもしれないと思ってもおかしくない"
"そしてそのパーティーより強い階層まで降りてしまい、戻れなくなって魔物に殺される"
"そういう筋書きなんだろう"
"多分だけどね"
なるほど、一理ありますね。