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エッセイ

電気屋が聞いた本当にあった怪談? ~生きている人間が一番怖い~

作者: いかすみこ

偉い人に書いたのがバレて怒られたらどうしようと考えています(;^ω^)。仕事内容を広めるためですと言い訳したら通るでしょうか?

これは本当にあったお話です。

 私は電気設備の保守管理の仕事をしています。会合で同業の先輩が怖い話を聞かせてくれました。


 それはとても暑い日の出来事。

 突然、先輩のスマホのアプリから緊急事態を知らせるアラームがなったそうです。それは山奥にある太陽光発電所が停止したことを告げるものでした。

 よくあるのは雷や台風などの影響で送電線に異常があり、設備がストップすることです。しかしその日は晴天でした。念のため電力会社の停電情報を確認しましたが、異常は無い模様。


 先輩は現場に急行しました。

 そして電気設備の建物の扉をあけると恐ろしい光景が!

 なんと!50センチ以上の長さの蛇が6600Vの受電設備の真ん中で感電していたのです!!


 実は電気設備の建物の中に小動物が入り込み、感電による故障を起こす事はよくあります。

 ネズミやトカゲなどが多いです。皆さまもテレビのニュース等で視聴したことはないでしょうか?

 もちろん、受電設備は入り込まれないように隙間などは極力塞いであります。 しかし蛇は、細長く高い場所からも入り込むため完全に阻止するのが難しいのです。


 しかし、先輩はこの道のベテランです。

 大きな蛇による動揺を一瞬で切替、復旧作業に入ったそうです。

 数時間後、ようやく送電。


 最終確認を終え、帰途につこうとした途端に再び警報が!


 受電設備を確認すると、なんと先ほどの蛇が別の箇所で再び感電していそうです!!


 ここまで読まれた読者の皆さまは戸惑われたとおもいます。


『えっさっきの文章だと蛇は6600Vに感電したって書いてあったけど?もしかして、660V?そうだとしても感電したら普通は天国行きだよね。コンセントが100Vだし』


 電気屋である私の予測ですが、このような内容が頭に浮かびませんでしたか?


 本当に恐ろしい話なんですが6600Vで間違いないんです。

 私もその先輩に聞くまで知らなかったんですが、蛇は5000V以上の電気に感電しても死なない事が結構あるそうです……。フランケンシュタインの怪物!?


 しかし、なにより怖かったのが一緒に聞いてた方々の反応です。


「あー、よくあるよね。蛇は感電してもしぶといよね」


「俺んところも、数年前に入られちゃって」


「以前にマムシが入っていた事があったよ。その時のは完全に死んでてくれてたから助かった。どかすときに危ないから」


etc.etc



 怪談?で顔色一つ変えないキャリア数十年のベテラン組のメンバーの皆さま方(平均年齢70歳超え)。怖かったよ~!!!

重ねて申し上げますが業界のネガキャンエッセイではございません。インフラのお仕事楽しいですよ~。ぜひ、皆様も(@^^)/~~~

※説得力無し

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― 新着の感想 ―
[一言] 弾き飛ばされてないという事は、体表面を通電→ショート、瞬停。でしょうか? 瞬間的なショックで仮死状態になっていたのかもしれませんね。 6.6kvが通電し続ければ燃えているでしょうから。
[良い点] 5000Vで死なないってどういうこと!?面白かったです!
[一言] 体の造りが単純で原始に近い生き物は、生命力が強いのですかね。 もしかしたら感電ビリビリが気持ち良くて癖になってたり・・・?w 業界の実はあるある話は小説より奇なり、ですね。
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