第一夜
長文で読みづらいけど次回以降治るので許してください
第一夜:ダミアン・フラウド (Damian Froud)Ⅰ
彼は少し離れた西のほうの国で魔王という強敵を倒す(あるいは封印する)ために召喚されたという。
彼は運悪く召喚場所を間違えられて辺鄙な村の若い女性が住んでいる部屋に召喚されてしまい、全身傷だらけで鼻血を垂らしながら家から出てきたそうだ。
村民の話によると彼は「キャンユースピークイングリッシュ?」や、「アイウォントゥゴーバックトゥージャパン!」という呪文(?)を叫んだり、落ち着いたかと思うと日本というよく分からない所から来たと言い張っていたそうだ。着替えののぞき見(本人曰く完全にもらい事故だそう)も相まって、やばいやつかと思われていたらしい。精神科医もたくさん呼ばれたそうだ。
そんな中ある日のことだった。王族がやってきて魔王退治のために呼ばれた勇者だと説明された。勇者だという噂はすぐに広がり、もちろん村民全員の態度が「やっぱりね。俺はあの娘の着替えを見てボコボコにされていた時に勇者だと気づいていたんだ。」「いつかあいつは王族の着替えを…(以下略)」などと一変したらしい。本人は気にも留めていなかったそうだが。
...失礼、前置きが長くなってしまった。でも彼の“冒険”から学ぶことも多いはず。今晩だけでも聞いてくれんかね。
つづく
解説、その他:
・辺鄙とは、中心から離れた地域のこと。片田舎、辺地、辺境とも言う。
・Can you speak English? 意味:あなたは英語を話せますか?
・I want to go back to Japan! 意味:日本に帰りたい!
きっと彼は西洋みたいだから英語が通じるかと思ったのでしょう。異世界なのに...w
次回から投稿時間を話に合わせようと思います。それではまた。