表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
変化した自分に出来る事(仮題)  作者: 奈良づくし
22/46

20

「松田先生。明美ちゃんって呼んでいいですか?」


「駄目です。学校では礼節を学んでください。社会に出て、礼儀は大切ですよ?」


合場くんアウト~。


「松田先生。笑ってください。」


「何故でしょうか?それと質問ではありませんよ。」


加藤くんアウト~。


「松田先生。休みの日は何をされてますか?」


「プライベートを詮索するのは感心しません。女性にしてはいけない質問ですよ?気を付けてください。」


深石君アウト~。説教のおまけ付き。


「ソモサン!!彼氏はいますか?」


「説破。繰り返しますが、プライベートの詮索は感心しません。また、その質問に対して、教員である前に一人の人間として理解しがたく思います。知りもしない他人の恋路が気になりますか?親しい人でなければ、そっとしておく事が大事です。そして、他人よりもまずは己、それ以前に勉学に励んでください。」


飯田くん撃沈。説き伏せるというか、押し潰した。

男子生徒の声が無くなってしまった……。


「はい。松田先生よろしいですか?」


「何でしょう、高瀬くん。」


「最近流行りの映画なんですが、「貴女の傍に」という映画を見られましたか?見られたのであればネタバレの無いように感想を聞きたいです。」


「……申し訳ありません。見ていないのでお答えできませんね。」


「そうですか。友人から聞いたのですが、感動できる映画らしいのです。よろしければ鑑賞してください。」


「ありがとうございます。機会があれば見てみますね。」


「「「おぉ。」」」と男子生徒から感嘆の声が上がる。

アプローチの方法を変えろ、という幸なりのアドバイスだ。

流石はイケメン。伊達じゃ無いね。


「やるねぇ、高瀬くん。」


いつも間にか椅子に座っていた東先生が親指を立てている。

さぁ、男子生徒はどう出るか……。

……誰も続かないの。

ほら、東先生もあれ?ってなってるよ。

幸もあれ?ってなってるよ?

松田先生は……いつものようになっちゃってるよ。


「は~い。良いですか~?」


「はい、園部ちゃん!!」


誰も続かないからか、奈々が手を挙げた。何を聞くんだろう?


「松田先生。一昨日の話なんですけど~。」


「はい。何か?」


「我が親友の弟の隠し持っていたえっちぃ本の中身、何で分かったんですか?」


「!?」


「ちょぉっと!?奈々!?」


「ヘイ、親友。カモン。」


奈々に手を引かれて前に行く。何で!?

松田先生の傍まで行き、円陣を組むようになった……。


(な、なんてこと言うんですか!?)

(ちょっと、奈々!!なんてこと言うの!?)

(え~。だってさ。唯一さ、松田先生が正解したんだもん。気になるじゃん。)

(そ、それはですね……。その……。)

(あ、ちなみに要たんは内容を知りません。)

(えっちぃ本ってだけは知ってる。年頃だもん、持ってるとは思ってたし。)

(面白そうだから来ちゃった。)

(あたしも混ぜろ!!)


何故か円陣に真由美と東先生が乱入してきた。なんで?


(そういや、奈々ちゃん。答え教えてよ。)

(え~。要たんも知らないし。言って良いのかな~?)

(う~ん。避けはしないと思うわよ?)

(どういう事?)

(えぇっと、その。弟さんは本当にいらっしゃるのですか?)

(いますよ。架空では無いです。)

(その……妹尾さん。大丈夫なんですか?)

(大丈夫とは?)

(要たん要たん。最近裕たんとぎくしゃくしてない?)

(してないよ?いたって普通……かな?)

(何で疑問形なのよ?何かしたの?されたの?)

(ささ、された!?されたんですか!?)

(松っちゃん。めっちゃ動揺してるじゃん。内容が気になる!!)

(ええ!?なに?なにかあるの?)

(あ~、奈々。言っちゃう?)

(言っちゃったほうが良いのかな~?その前に要たん、なにかあった?)

(え?昨日、ハグしただけだよ?奈々が奈子ちゃんにするみたいに。)

(ハグ!?ハグしたんですか!?姉弟で!?)

(へ?あ、はい。そうです。)


松田先生の顔が凄く赤いんですが……。

というか……、すごく食いついているような……。ちょっと怖いな。

あと、奈々と真由美のにやけ顔がね、ちょっとだけイラってする。


(何か可笑しいかな?普段の感謝的な、愛情表現的な奴だよ?)

(ど、動機はどうであれ……あまり良くありませんよ!!)

(へ?そうなんですか?)

(松田先生。大丈夫ですよ。裕たんヘタレだし。)

(そうそう。昨日も弄ってきたけど、ヘタレどころかチョロいだけです。)

(……裕也すっごい怒ってたよ?)

(形だけでしょ?今日も行くから。)

(あ、あたしも行く~。何時から?)

(20時くらいにしましょ。油断してる時に行くわよ。)

(止めてあげてよ。可哀想だよ?)

(ホントなら……やめておくわ。)

(え?すっごい気になるんだけど?真由美ちゃん教えて教えて。先生超知りたい。)

(ひ、東先生!!破廉恥ですよ!!)

(え?何が?松っちゃん、なんで破廉恥なの?)

(え?そ、それは……その……。)


松田先生の顔がどんどん赤くなっていく。

昨日の裕也の表情を思い出してしまうなぁ……。

何だろう?僕もすっごい気になるんだけど……。

教室内がガヤガヤとざわついてきた。皆、気になるんだろうな。


(こ、きょ、今日はここまでにしましょう……。)

(へいへい。松田先生。言っちゃいなよ~。)

(言ってしまった方が楽になるわよ?松田先生。)

(松っちゃん吐きな。何を想像しちゃったんだい?吐いちゃえ。)

(うぇ!?そ、その……。)

(松田先生。大丈夫ですか?具合が悪そうですけど……。)

(要たん……。そのままの要たんでいてね?)

(え?どうしたの?)

(……私らの方が汚れてない?)

(まぁ、大人なんてこんなもんだよ?モチ、松っちゃんもね。)

(…………。)


「ほいじゃあ解散。おまんら席着け~。」


「「は~い。」」


「えっと……、松田先生、保健室行きます?」


「だ、大丈夫です……。そ、その……はい。」


「……分かりました。今日は早めに休んでくださいね。体調管理は大事ですよ。」


「……はい。」


「よーし…………、後1分。いいか~。補導とかされるなよ~、夜遊びはほどほどに~。」


「せんせー。何話してたのか気になるんですけど……。」


「……いいか。松っちゃんはね、初心なんだ。だから下ネタは厳禁な。気を付けろよ~。」


「「「?」」」


就業のチャイムが鳴り響く。

それに合わせて東先生が大きく手を叩く。


「ハイ、かいさーん!!また来週!!遅刻すんなよ~。」


先生の言葉を皮切りに、帰る人は教室を出ていく。

東先生は松田先生を連れて出ていく。大丈夫かな?


「なぁ、要。何を話していたんだ?」


「さぁ?僕も良く分からない。真由美と奈々が言葉足らずで理解し合ってたけど……。」


幸に聞かれたけど……。正直良く分からない。

帰り道に二人で奈々と真由美に聞いたけど、はぐらかされた。

そして本当に20時に来て、奈々と真由美は裕也を怒らせていた。

僕とお父さんと幸は、リビングで温かいお茶を飲み、のほほんとしてた。

裕也から寝る前に、恨み言でも聞かされるかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ