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live

また、この席に連れてきてもらった。

楽しんで帰ろう。


「こんばんは、jewelです。」


(キャー、キャー。たっくん)


私の隣の人が叫んでいる。


確かに、あんな感じだけどイケメンだもんね。


「みなさん、元気ですか?」


(元気です。)


「今日も最後まで、よろしくお願いします。」


曲が始まった。


♪サヨナラを言った瞬間から♪


すごい、声援。


liveってやっぱり楽しい。


「次の曲は、俺達を有名にしてくれた曲です。」


(キャーキャー)


声援が鳴りっぱなしだ。


「みんなで、歌おうぜ!」


(たっくん)


(あいすけー。)


(かずまー)


(まことー)


みんな思い思いに叫んでる。


「じゃあ、行きますよ。聞いてください。」


♪君は、僕を包むように♪


(キャー。)


すごいな。やっぱり若い人に人気なだけあるな。


「今日は、来てくれて本当にありがとう。」


「マジ、感謝です。」


そう言った瞬間、一瞬静まった。 

「滑った?ごめん。ごめん。」


これも、100円くれる感じなのかな?


イケメンがやっても、あんなにダサい。


顔、熱くなってきたわ。ヤバっ!


jewelの公演は、終わった。


「おもしろかったね。」「マジ、感謝です。だって」とか聞こえていた。


みんなが、帰っていく。


最後に出よう。   


ハズイ、ダサい。


許されるなら、時間を戻したい。


あの人、絶対性格悪いわ。


わざと、だよね。


スマホ電源いれてみた。


ショートメッセージ入ってる。


(100円)と入ってた。


そんなすぐ、送れるんですね。


やっぱり、買われたんだね。


何か、勝手に使ったらお金とられるやつだね。


めんどくさい人だけど、歌は大好きなんだろうなって伝わってきたよ。


とりあえず、100円稼ぐ為に浮かんだ単語送っていこう。


私は、最後にでた。


外に出たら、勇作がやってきた。


「遅かったね。」


「うん。最後にでたから」


「そっか。帰ろっか」


「うん。」


勇作は、手を繋いでくれた。


「live、よかった?」


「うん。楽しかったよ。」


「それは、よかった。」  


「芹沢龍の舞台も2ヶ月後だから楽しみ」  


「そうだね!」


そう言って笑った。


勇作と車に乗った。


「俺さ、りーちゃんの楽しそうな姿見れてよかったよ」


「うん。あのさ、夢ができた」 


「何?」


「なんだろう、詞を書いてみようかなって」


「歌の?」


「うん。」


「いいんじゃない。俺、りーちゃんの夢全力で応援するよ。」


「ありがとう。」


そう言って笑った。


どうせなら、死ぬまでにやりたい事全部やろう。


jewelの歌詞、書けるかはわからない。


でも、ちゃんと考えて送ろう。


家につくまで、私は少し目を閉じた。   















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