jewel
寝すぎた。
勇作が、帰ってきた。
「歩きすぎたから、一日寝てたか?」
「そうみたい。」
最近は、歩き過ぎたら、一日寝てしまうのだ。
たぶん、装具で足がちょっと痩せたかな。
「用意できる?」
「今から、するね。」
私は、起き上がって用意をして化粧をして家をでた。
車に乗り込む
「いけそう?」
「大丈夫」
「まさか、チケットもらうなんてね。」
「そうだよ。人気者だからね」
「それだけ、りーちゃんがファンに見えたのかな?」
「わかんない」
「でも、よかった。二回もいけるぐらい体調ましで」
「明日から、寝込むかもね」
「そん時は、そん時だよ。」
そうやって、笑った
「あっ、そうだ。芹沢龍とってくれてありがとう」
「全然。たまたま、休憩とれて押したらとれたから」
「マジ、感謝です。」
「何それ。ハマってんの」
「ハマってる」
そんな話をしてたら、会場につく。
勇作が、車を停める。
「また、最後でしょ?並ぶ」
「ううん。今日は、いいや」
「もう、はいるの?」
「うん。車椅子席行かないといけないから」
「そっか、わかった。楽しんで」
「ありがとう。」
私は、スタッフさんに見せてと言われたチケットの後ろを見せる。
スタッフの方は、一瞬驚いた顔を見せたけど連れてってくれる。
「こちらから、行きますね。」
そうやって、連れて行かれた。
コンコン 「失礼します。」
開け放たれたドアにjewelメンバーがいた。
ヤバッ、イケメンばっかだよ。
「きてくれたんだ。よかった」
北浦巽だ!やっぱり顔はいいですね。
「みんな、紹介する。佐浜六花さん。」
「佐浜六花です。はじめまして」
「どーも。愛輔です」
「どうも、和真です。」
「初めまして、真琴です。」
ってか、みんなイケメンだな。
「で、誰?」和真さんが言った。
「佐浜さんに歌詞書いてもらおうと思ってる。」北浦巽君が話す。
「巽、歌詞かけなくなったの?」愛輔さんが話す。
「そうじゃないよ。これからを考えて新しい人に書いて欲しいって思って」
「で、何でこんな素人?」真琴さんが話す。
「佐浜さんは、いい歌詞書きそうな気がしたから」
「巽が、いいならいいんじゃね。」
皆さんの会話をBGMに聞いてた。
あー。めんどくさい。でも、やっぱり芸能人っていい匂いなんだな。
って事は、芹沢龍もいい匂いするのかなー。
見に行くの楽しみだなぁ。
「あんた」って言われて我に返った。
「あんたは、歌詞かけんの?」
「いえ、無理です。」
私が、そう言うと
「じゃあ、何でここにきたの?」
「わかりません。失礼しました。」
そう言って私は、ここを出た。
何か、めんどくさい。
帰りたい。帰ろう。
聞いて帰るのも、何か嫌だ。