表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/68

チケット

「おはよう。」


「おはよう。」


「芹沢龍、10時だよ。ちゃんととるんだよ」


「わかってるよ。とれるかは、運次第」


「そうだけど。りーちゃんには、行ってほしいよ。」


「それは、芹沢くんのファンもみんな同じだよ。私は、まだ一年目の新米だよ」


「関係ないよ。頑張って」


そう言ってガッツポーズされた。


「ご飯とってくる」


私は、キッチンに朝御飯をとってくる。


テレビ見てる勇作が、


「りーちゃん、芹沢龍映画あるから今からでるよ」って言った。


朝御飯持ってきて、椅子に座る


朝から、神様マジ感謝します。


「おはようございます。芹沢龍です。」


ヤバい旦那いるのに、ニヤニヤ止まらない。


「この映画はですね」


見る、絶対見る。終わってしまった。


終わったら、勇作が


「映画館いけそう?」


「わかんない。」


「行けたらいいのにね。」


「うん。」


「すごく嬉しそうだったよ。」


「朝からマジ感謝です。」


「なにそれ。」


「ごめん。」


「りーちゃんが、笑ってるのみるの嬉しいからじゃあ行ってきます。ムギ姫、ママを頼むぞ」


「いってらっしゃい。」


望んだ未来と違ってごめんね。


一回ぐらいは、子供育ててみたいって言ってたのに…


授かれなくてごめんね。


「何?どうした?」


「ううん。」


「じゃあ、チケットとるから」


「マジ、感謝です。」


ラップ風にしてみた。


「何、その動き。ハハハ」


「お願いします。」


「はいはい。行ってきます」


「気をつけて」


勇作が行って、お皿洗って、洗濯干して、掃除機したら、足限界で座った。


とりあえず、チケットとるまで芹沢龍見よう。


「こんばんは。芹沢龍です。」


わーかわいい。


「こんにちは。芹沢龍です。」


わーイケメン。


「北浦巽です。」


何か間違ったの押してもうた。


昨日の人だな。


「この作品は…」


しっかり話すんだ。


おばさんが、頭をよぎる。


ないわー


マジで、ないわー


全然別人だろ


演じてるだろう


マジ、ないわー


芹沢龍にかえた。


♪そういって泣くのはやめなよ。心に嘘をつくなよ♪


なんで、そんなに歌が上手いのですか 


はー、癒されるよ。


また、今日も頑張れるよ。


「僕モテませんよ」


かわいいなぁ。


イケメンだなぁ。


癒されるなぁ。


あっ、チケットとるスタンバイしよう。


頑張れ。


とれろ私。


10時なった瞬間やったけど、無理だった。


マジで、ショック。


今日のlive行きたくないくらいショック。


ベッドに横になった。


夫からメッセージきた。


[とれたよ。]


[マジで!!!]


[うん。何か、とれたよ。]


[マジ、感謝です(^人^)]


[よかったね]


めっちゃ、嬉しい。


今日のlive行く気なった。


マジ、感謝だぁー。


ちょっと、寝よう。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 新着小説から見つけて「チケット」まで読みました。 文章が読みやすかったのでストレス無く次に次に行けました。 主人公の心情の1話から良く分かりました。 「チケット」の次話は、御主人の勇作さん…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ