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きてしまった。

早いよ


早すぎるよ。月曜日


そう言えば、芹沢龍のチケット明日一般発売かぁー。


もし、今日を乗りきれたらとってみようかな?


夜まで、何もせずにゴロゴロしながら心を落ち着かせてた。


勇作が、帰宅してきた。


「行こうか?」


「うん。」


ちょっと早めにあがってこれたと言った。


「行けそう」


「たぶん。」


「向こうで、無理ならいいなよ」


「わかってるよ。」


「しつこいけど、ちゃんとしなきゃ」


「わかってるよ。」


迷惑かけちゃ、ダメだから


ついたけど、結局はいるのは最後にすると決めた。


勇作も一緒に待っててくれてる。


「大丈夫?」


「大丈夫」


「無理ならちゃんと」


「わかってる。」


片耳にする為の耳栓はあるから大丈夫。


映画館で、不安感に襲われた時耳栓を片方につけたら止まった。


人よりどうも耳が敏感になってるみたいだ。


よかった。


無事乗り越えられそうだ


引退する時のさなみちゃんのコンサートには行けなかった。


行きたかったなぁー。


耳栓ワザを見つけられていたら!


あの時の不安感半端なくて、


行く前から、怖くなって行けなかったんだ


姉と行くから、今日みたく一人じゃなかったのに


「結構な人だね」


「うん。」


「若い人多いね」


「うん。」


「でも、リーちゃんぐらいの年の人もいるよ」


「ほんと?」


「ほら、あそこ」


「ほんとだ。何かちょっと安心した。」


「よかったね」


「うん」


「行けそう」


「がんばる」


だって、私。


まだ、ママになってみたいもん。


だから、強くなりたい


こんな気持ちに潰されたくない


「頑張っておいで、りーちゃんならできるよ」


「あのさ、これ行けたらチケットとるの手伝ってほしい。芹沢龍の舞台の」


「いいよ。手伝うよ」


「うん。お願いします。」


あの日、勇作は「こんな風に言いたかったわけじゃなかった。頑張ってるのわかってたのにごめん」って謝ってくれた。


だから、もう少し頑張ろうって


子供を望んでるのは、私も勇作も同じ。


苦しんでるのも同じ


なのに、なんで優しくできないんだろう。


うまくできないんだろう。


そう思ったら順番がきた。


「じゃあ、俺待ってるよ」勇作はそう言うと行ってしまった。


心臓がドキドキする。


スタッフさんが、私の足を見て


「このお席で大丈夫ですか?」と聞いてきたけど


迷惑かけれないと思って、「はい」って言ってしまった。


では、進んでくださいって言われたから進む。


持ち物検査あるんだ。


あっ、グッズ買えばよかったな


「お手洗いどこですか?」


聞いたら教えてもらえた。


トイレ行っとかないと、私はトイレに歩いていく。




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