熱愛報道!?
結局、昨日も何もかわらない一日で、あっという間に過ぎてまた朝を迎えた。
勇作が、TVをつけた。
朝御飯を持ってく。
「これ、こないだりーちゃんが行ったバンドの人じゃない?」
そう言われて、TVを見る。
熱愛発覚ってなってる。
どうなってんの?
「彼女ぐらい、いるよね。」
「確かに。」
そう言って、勇作はごはんを食べてる。
violet[ヴァイオレット]って言うグループの佐伯レイさんという人らしい。この人も歌手なんだ。可愛らしい人だ。
双方の事務所は、否定しています。と言ってニュースが終わった
私は、TVを消した。
元カノなのか、今カノなのかよくわからなかった。
勇作が、シャワーを浴びてくると行ったので、朝御飯を下げた。
スマホを見る。NEWS見ましたとも言えないし。ほっとくのが一番だよね。
勇作が、上がってきた。
「もう、jewelのコンサートは行かないの?」
「なんで?」
「行ってから、何か楽しそうだから」
「そうかな?」
「そうだよ。じゃあ、行ってくるね。」
「行ってらっしゃい。」
楽しいのは、やりとりを始めたからだろう。
私は、家の事を住ませて自由時間を楽しむ。
TVをつけたら、芸能NEWSでまた北浦巽熱愛ってなってる。
プライベートないんだ。大変。
そう思ってTV消した。
彼女いないって言ってたけど、撮られたって事は彼女いたのかな。
芸能人が、全部本当の事話すわけないよね。こんなおばさんに…。
何か、ちょっと仲間になれた気でいたわ。
私は、机に頭を押し付けた。
新しい単語を送らなきゃ!
そう思いながら、気づいたら寝てたみたい。
着信履歴に、たつみって名前が10件もある。
かけ直そうかな?
そう思った時だった。
♪ターターン♪知らない番号
「はい、もしもし」
「おばさん。巽と連絡とるのやめてくれる?」
「誰ですか?」
「俺、jewelのメンバーだけど。巽が、おばさんに電話してて、番号見えたからかけた。」
私は、何も答えなかった。
「これ以上、変なスクープとられてほしくない。jewelにとって今が大事だから」
「はい。」
「おばさんと巽じゃ住む世界が違うのわかる?」
「はい。」
「おばさんにとっては、芸能人と連絡とれて嬉しいって気持ちだろうけど…。こっちからしたら、迷惑なんだよ。そういうの、わかる?」
「はい。」
「今後一切、巽に関わらないでくれる。」
「はい。」
「おばさんと、歌詞作りたいとか言ってたけどさ。おばさんと巽が会ったりして、週刊紙に不倫報道とかでたらマジでjewel終わるわけ。それが、友達とか言った所で世間は信じないのわかる?」
「はい。」
「わかってくれるならいいけど、それだけだから」
そう言って、電話が切れた。
住む世界が違うのなんてわかってる。
ただ、楽しかっただけ。
会おうなんて思ってなかった。
だって、電話やメッセージだけで充分できるわけだし。
こうやって、ハッキリ言われてわかった。
私は、迷惑な存在なんだ。
巽くんは、言わなかったけど…。
jewelにとっては、迷惑な存在
電話してきた彼を責めるつもりもない。
不倫報道なんかでたら、jewelが終わる。
わかってる。
わかってるけど、悲しかった。