仲間!!!
「あんたには、その人必要ないよ。」
だんだん、そうかもしれないと思ってきた。
「そうかもしれない。」
「あんたに必要なのは、あんたの中にある言葉をわかってくれる仲間だよ。」
「仲間?」
「俺さ、あんた見た時思ったんだよね。この人は、その体を必死で受け入れて生きてるんだって!何か、そんな雰囲気がしてた。」
「中途半端だから、受け入れるの時間かかったからかもね。認めたくなかったから、自分がそうだって。」
「そんな感じしたよ。俺にはわかったよ。」
「他の人の方がすごいよ。私なんか全然だよ。」
「人と比べたって仕方ないじゃん。あんたは、あんたなわけだし。あんたが苦しい思いをしてるのは事実なわけだから。それでも、必死で前を向こうとしてるのも事実なわけだから…。」
「中途半端って一番しんどいよね。」
「わかるよ。振り切ったらそうでもないんだけど…。あんたの、身体の事はそうはいかないよな。でも、その中途半端抱えてるから俺あんたに声かけたのかもな。」
「ありがとう。」
「だから、あんたに必要なのは仲間だよ!とにかく俺があんたの仲間になるからさ!あんたが、抱えてる気持ち。ちゃんと歌にしてやるから、毎日単語一つでも送ってこいよ!」
「ありがとう。」
「あんたの心の中の汚い部分とか、言ってはいけないと思ってる事とか、俺が全部買ってやるから。」
そう言われて泣いてた。
「今のいいセリフじゃなかった?歌に使えるかな?」
泣いてんのバレてるのか冷やかしてくる。
「ダサいんじゃないかな?」
「そんな風に言われると傷つくわ」
「大袈裟じゃない?」
「あんたってさ。ずっと俺にそんな言い方するよね!」
「ごめん。」
「怒ってるわけじゃなくて、そんなに思った事言われる事ないからむしろ楽しいわ。それに、あんたと俺、仲間としての相性いいんじゃね?」
「わかんないけどね。」
「まぁ、あんたは俺より芹沢龍君がタイプなんでしょうけど」
「心の癒しです。」
「だから、jewelが癒しだって人もいるんだぜ。」
「わかってるよ。」
「あんたの言葉、歌詞にしてjewelのファンに届けてやるから」
「声は、悪くなかったよ。」
「いきなり、誉めんなよ」
「誉めてないです。」
「なんだそれ。まぁ、あんたのモヤモヤ消えたならいーわ」
本当だ、ちょっと消えてる。
「とにかく、また暇な休みの日は相手してやるよ!とりあえず、毎日送ってこいよ。」
「わかった。」
「じゃあな。」
「さよなら」
そう言って電話が切れた。
不思議だ。
話すと楽になる。
何だろう?
私の感情を否定しないからかな?
この気持ちが、あってもいいんだって思えるからかな?