初依頼
僕は、このまま依頼を受けていく事を決め、アイアンランクの依頼を見に行くと、採取依頼のみあった。
自分で言うのもなんだが、採取とかするより討伐以来の方が向いていると思っている。だからブロンズランク依頼の方も見に行く。そこには常設依頼としてゴブリン討伐の依頼書があったので、その番号を控え、ジーナさんの所へ向かった。そして、心配はされたが無事受理され今ここに至る。
ギギ、ギギャギ。
ゴブリンと遭遇したみたいだ。ゴブリンは淡緑色の体表を持ち、一般的にいえば醜い相貌であった。
僕はその姿を見ると、ガンツさんに作ってもらった刀を腰につけ忘れていたのに気づき急いで取り付ける。
その行動を行っている時にゴブリンに気づかれ、鳴き手に持っていた棍棒で殴りかかろうとしてきた。僕はそれをギリギリのところで身体を右回転させ避け、その勢いと、相手の攻撃するためのスピードまでも利用して抜刀し、その命を絶たせた。
ガンツさんが実はプレゼントしてくれた鉄のナイフを使い、ゴブリンの心臓の当たりを探り、血色の魔石を取り出した。
魔石とは、それを動力とした道具を作ったりすることができる、生活必需品である。また、どんな魔物にもその心臓部分に魔石はあり、魔物により、等級により、色が違っている。ゴブリンは血色の魔石だが、中には青色の魔石や、銀色の魔石もあったという