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武器をもらいに
「ガンツさん、注文したもの受け取りに来ました。」
と言いながら店の中に入る。
「坊主、やっと来たか。ほれこれ。」
持ってこられたものを見ると、持ち手と鍔は黒光りして、刀身は白銀に輝き、立派な反りがあった。
鞘は持ち手と鍔に合わせて同じく黒光りしていてかっこいい。
「おお。かっこいいです。」
「この前と同じ場所で、試し斬りしていきな。」
と言われたので、裏手に出て、紐を貰い、鞘を腰に括りつけて、構える。
-----神冥流 奥義抜刀 一篇 一閃
鞘に軽く左手を当て、刀身を滑らせ抜刀その勢いで藁筒を下から斬る。
切り口は綺麗な直線でいい出来だった。
「お見事。使い勝手はどうだい。」
「ものすごくいいです。」
「これを見た時どうやって使うのだろうかと思ったが、こうやって見ると素晴らしい武器だ。お代はファム様から既に貰っているからそのまま持っていきな。」
「はい。」
と言って、店を出た。
神冥流 奥義抜刀 とは、中には他の術法と掛け合わせるものもあり、難易度が高く、更には全て刀身を鞘の中に収めた状態からやるものが奥義として、神冥流には存在している。