プロローグ
「嬢、大丈夫かのぅ?」
「ありがとうございます。上重様。」
そう、儂は危機的状況にいる。
儂の後ろには女子そのまわりには15人を超える怪しげな集団が刀を構えている。
時は江戸。『優しさ』を取り柄とした1人の侍もとい、剣天と呼ばれている刀を持てば百人力と言われている人がいた。そうそれが、御歳60歳となる上重十一郎である。
「ふっ」
その一呼吸で敵を斬り裂く。最後の1人を斬り終えたその時だった。
隠れていた一人の男が飛びついた。
「嬢!」
儂はその間に身体をねじ込み刀を振った。
相手の息はもうない。そして儂は重症であった。
「上重様。大丈夫ですか。」
「大丈夫…では無いようだな。嬢、明るく生きなさい。儂はもう先長くなかった。こうして人助けをして生を終えるなら本望じゃ。」
嘘であった。人助けには、それなりの力がいる。そう思い、世界最強を目指してきた。だがそれは成し遂げれなかった。
嬢の泣き声を聞きながら息を引き取った。
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