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【四天王】最近馴れ馴れしいです。どうしたらいいですか?【魔王】


 魔王は執務室で報告に上がる書類を見ていた。デスクワークを行う中で……最近仕事が上手く進む。四天王の動きが良くなっている気が魔王には感じ取れた。


「魔王様……入ります」


「おう」


「今日も麗しいお姿であられますね」


「………素直に喜べんな。四天王ウィング。何しに来た?」


「いえ。近くを通ったものですから。お茶でもどうですか?」


「忙しくないのか? お前」


「忙しいかったですが。多くの案件が片付きました。褒めてください」


「……よくやっている。褒めてつかわすぞ」


「いえいえ……偉いよウィング君!! この調子で頑張ってと媚を売りながらでお願いします」


「……帰れ」


「つれませんね。では、また来ます。お茶でもご一緒は?」


「断る」


「はぁ……今度お願いしますね」


「考えておく」


ガチャ


「………………偉いよウィング君!! この調子で頑張って……はぁ……恥ずかしい。こんなので喜ぶなんて変な奴だ」


「魔王様!!」


「な、なんだ!? 側近!!」


「何をしましたか!! 魔王様!! ビビッと!! 魔王様連から状況を確認しろと!!」


「帰れえええええ!!」





「魔王様失礼します」


「今度は四天王ヘルハウンドか」


「今度は? もしかして俺の前に来てたのか他の男が?」


「ウィングがな……まぁ返した。側近も来た」


「あの男ら……まぁいい。魔王!! 俺と戦え!! 同じ火を扱うもの同士!! 決着をつけよう!!」


「すまん。女になって弱くなった……もう昔のように戦えん。それに汗とか……その……胸がな……大きくてちょっとまだ。ブラが届いておらぬし……本当にすまぬな」


「なっ!? 魔王様!! そんな女々しい事を……」


「すまぬ……」


「くぅ!! 魔王様!! なら!! 一緒に鍛えましょう!!」


「……だから!! 胸を抑える物が届いておらん!!」


「無くていい!!」


「擦れて痛いわ!! この犬野郎!!」


「おっぱい揺れてるのが見たいんだ!!」


「……淫魔に頼め。犬め」胸かくし


「満足した。帰るわ」


「二度と来るな!!」


ガチャ


「はぁ・・・まったく。下劣な。こっちは胸で困っているというのに」


「魔王様ぁあああ!! 羞恥に染まった顔がかわいいと魔王たちに教えてもらいました!!」


「側近消えろ!! 仕事をしろお前は!!」


「魔王様を愛でるのも仕事です!!」


「ふぁあああああ!!」





「はぁはぁ……牢屋にいれやったわ」


「まったく……側近にも困ったものですわね、魔王様」


「お、お前は四天王バブルマン!!」


「お風呂にお誘いしに来ましたわ」


「風呂だと!?」


「領内で温泉をご用意しましたわ~」


「温泉、報告あがっていたな」


「はい!! 一緒に行きましょう。入りましょう!!」


「そうだな。一緒に入ろう……となるわけないだろおおお!! お前はマンだ!! 男だろう!!」


「ちっ……女の姿と天然で騙されてついてくるかと思ったのに。せっかく種子を……」


「お前は一体わしに何をさせるつもりだった!?」


「なんでもないですわよ。しょうがない戻るか」


「バブルマンお前何しにここへ……」


「魔王様に混浴のお誘い。まぁ今は目があるようね。めんどくさいのが走ってる」


「そんなことより帰れ」


「はい、残念ね」


ガチャ


「まったく……恐ろしい。スライムだな」


「魔王様!! 大丈夫ですか!!」


「側近!? どうして貴様がここに!!」


「魔王に助けてもらいました。危機が迫ったと。大丈夫でしたか?」


「危機だと?」


「触手が……」


「お前の頭が危機だな」


「そんなぁ!! 慌てて助けに来た、もとい……あわよくば襲われてるのを見に来たのに」


「………出てけ!!」






コンコン、ガチャ


「………」


「………」


「………?」


「………あの」


「………あっ。四天王クエイク。いつからそこに?」


「い、いま……さっき」


「そうか。うん……どうした?」


「あっ……そ、その……おかわりありませんか?」


「なんもないぞ。優しいな。心配しに来てくれたんだろ?」


「えっと……はい……」


「お前の爪の垢を4人に飲ませたいな」


「……あ、あの……なんでもないです」


「なんだ? クエイク……たどたどしいが?」


「えっと。お姉さんとその……会話とか……初めてで……その……あの……」モジモジ


「男なのにモジモジするな。まぁ小さい体だが……立派な四天王ではないか。それに姉さんではない。歳だって……そちは25才だろ」


「ピー!! ピー!! 魔王様!! 魔王様!! 合法合法!!」


「!?」ビクン!!


「側近!! 今度はなんだ!! クエイクがビビって部屋の隅へ逃げたではないか!!」


「四天王クエイク君を迎えたいと言う声が!! それか……もっと絡んでとの願望が!!」


「………魔王たちはいったい何させたいんだ?」


「騒ぎたい」


「側近、もうその魔王達と縁を切れ」


「………魔王様」


「なんだ?」


「失礼します」


「あ、ああ……本当にマイペースの奴だ」


「あーあ……」


「側近。お前も帰れ……」





「んんんん……書類を目を通し終わった。結構かかったな」


 魔王様は溜め息を吐きながら最近いただいた媒体をポチポチと操作をする。何か多くの言葉が浮かび上がる。仕事中は見ないようにする。


「Q、最近、部下が馴れ馴れしいです。どうしたらいいですか?」


「魔王はそういうもの。部下が伸び伸びしてていいと思うby魔王」


「あるあるby魔王」


「監禁されるよりましby魔王」


「……なるほど。成功者的にありなのか……」


「Q、四天王は誰が好き? by魔王連」


「………好きか。皆大切なワシの仲間だ。側近以外」


「側近wwwby魔王」


「まぁ、変態やしby魔王」


「それよりもそろそろ勇者に会いに行ってみないby魔王」


「………いってみるか」


 応援のメッセージが多数浮かび上がり。魔王様は旅立つのを覚悟するのだった。








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