【大戦終了】勇者の嫁同士、魔王ちゃんをおやつに話し合おう( *• ̀ω•́ )b 【畜生ども】
「皆さんお久しぶりですby魔王」
「お久しぶりだなby魔王」
「………こんちはby魔王」
「生きてますね。こんにちはby魔王」
「こんちはby魔王」
「ああ、久しいなぁby魔王」
「ちっすby魔王」
「えっ……皆さん。語尾にそれつけるんですか?」
大きなガセボに集まった婦女たち7名は口をおさえてフラムの疑問に笑う。そう、この日勇者を妻とする。または人間を妻とする魔王の会が開かれたのだ。
一人目は金髪にキリッとした瞳を持ち、何処か暖かい日射しの魔王であり。この会の長を務める白翼の魔王。その胸は豊かであり、元男の人とはとうてい思えないほど姫様だった。
二人目は紅い燃えるような髪を持ち。野性味溢れる笑みを持った魔王であり。誰よりも胸が異様に大きく生活に支障があるぐらいに目立つ魔王だった。一人目の魔王の次に自分は強いと自負しており。皆は優しくそうですねと譲っている。旦那は元好敵手だったらしい。
三人目の魔王は紫髪のボブショートと小さな胸と体の魔王であり。不健康そうなほど細く。とにかく子供なのではと思われる人である。力強さがないがれっきとした魔王らしい。旦那は引きこもりを治した母親のような人と言う。
四人目の魔王は蒼い髪の長髪の大人しい姫のような人だった。昔は血気盛んだった彼女は大人になり大人しい姫。動の姫が一人目なら静の姫と言える。胸も品のある大きさであり。旦那とかけおちし帰り咲いたらしい。
五人目は眼鏡をかけた緑髪長髪の魔王であり、所々にホルスターをつけて小さな小瓶を多くもっている人だった。体も胸も大人しい人であり、色々と腕や装備品が多い魔王だった。何処か学者ぽい雰囲気を持つ彼女は錬金術士であり。旦那は同郷の同級生だったとの事。
六人目は黒装束と言う闇に消えやすい服を着た一風変わった人であり。異常に魔王と言うよりも暗殺者らしい出で立ち。髪も染めているらしく黒で、ピチッとした黒装束でそのスタイルのいい体を見せつけていた。胸はそこそこあり、旦那は暗殺者だったとの事。忍者と言うらしい。
そして最後、七人目は赤い髪の少女のように小さい魔王だった。とにかく子供までとは言えないが低身長で可愛らしく。丸顔でなお幼く見えた。しかし、年が驚くのがこの中では上に当たると言う。見た目と言動が合わない魔王であり。旦那は勇者への復讐者だったそうだ。
そして最後に私は魔王に多い色の赤い髪の肩まで伸ばした髪で切れ長の目。体は皆に比べると小さいか同じぐらい男性より小さく。手で持てる胸は大きい方だった。比べるとわかるが色々と腕や足、形が全然違うのだ。旦那は裏切り勇者で今では右腕の男である。側近は左腕の男であり。いつも火花を散らしていた。
「では……今日のおやつですが。クッキーばかりもあれかなと思い。シフォンケーキをご用意しました。クリームと一緒にどうぞ。紅茶はまぁ……何も言うことはないですね」
一人目の姉さんが笑顔で説明し、使用人に用意をさせる。使用人が似ており皆が驚くが姉妹ではないらしい。そんなのがあと10人20人居ると言う。
「ふむ。贅沢になったものだな」
二人目の魔王が腕を組み唸る。
「あなたがいらないなら。お下げします」
「そんな意地悪しないでくれ姉さん」
「……姉さんはそっちでしょう」
「強いものが上だ……1対1で負けた。何も言わん」
「ふーん。何も言わない?」
一人目の魔王がすごい満面の笑みですり寄る。野性味の表情に変異し深い笑みを溢す。
「や、やめろよ。悪巧み」
「しませんよ。しかし、嘘もつきます」
「ぐぅ……うぅ」
悔しそうに唇を噛む二人目の魔王。しかし、何処か楽しそうにしていた。そして私は忍者に縛られる。
「な!? 何を!? これは!?」
「それはしめ縄。神を縛る縄よ」
「ククク、いい顔だぞ魔王ちゃん」
「……ごめんね。今日の本当のおやつ」
「ごめんなさい……私にはどうすることもできないの……ごめんなさい」
「記憶を忘れたいなら薬を用意してる。安心して赤らめてくれ」
「ふふ。私の忍びの腕はまだイケるようね」
「ごめんね。そして私から言いましょう。今日のおやつは魔王ちゃんの昔話よ」
「昔話?」
「「「「恋ばな!!」」」」
私は背筋が冷える。廻りを見ると深い邪悪な笑みを浮かべた魔王たちが並んでいたのだ。気付いた時には遅い。
「も、黙秘を!!」
「ご安心ください。ここにあなたと勇者の恋に落ちるまでから今まで撮った魔石がある。あなたはただそれを一緒に復習するだけでいい」
カチッ!!
「では……魔王様こちらにどうぞ」
「うむ……むむむ」
「なんだこれは?」
「魔法スタジオです。ようこそ!! マオオネアへ!! 今から出題されます問題を解決していただけるようにご用意しました。特殊な空間により予想外の結果を求む聖域です」
「税金を無駄にしおって……しかも聖域か……」
「それでは出題です」
私は暴れようとするが全く動けない。そして、汗が吹き出る。そう……記憶が思い出されたのだ。男だった時の私の声が響き映像がうつる。
「ふぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「男の声もかわいいわぁ」
「うむ。しっかりとツッコムな」
「……恐ろしい拷問……でも面白い」
「この糞魔王ども!! 魔王連の糞やろう!! やめて!! やめてぇええええええ!!」
無慈悲に私の女となって努力したり、なりそめを映像を魔王達は実況し黄色い声をあげるのだった。
「泣いてもいいよ。楽しむから」
「畜生!?」
私は一生忘れられない洗礼をその日、味わったのだった。




